営法の過度な取締りに端を発し、昨年より度々ニュースで取上げられているダンス規制の問題、風営法の見直しを求める署名も15万筆が国会に提出された。風営法の改正を目指すダンス文化推進議員連盟が国会の場での議論を始める中、この風営法の問題を題材に、今年4月に京都のクラブで上演され、大きな話題を呼んだ劇団<笑の内閣>による演劇『65歳からの風営法』の永田町公演がいよいよ6月12日(水)に上演される。

この風営法のダンス規制の問題に斬り込んだコメディ『65歳からの風営法』を観劇した現職国会議員から「この脚本は風営法の問題点が良く描けている、議員に観せたら風営法改正の説得材料になるから永田町で公演しなさい」との熱烈な後押しがあり、これを受けて有志による永田町公演実現に向けて動きが起こり、実際に参議院議院会館の真裏にある星陵会館での公演を実現することになった。

国会議員に見せる公演としては、現在進行形で議題にあがっている法律の可否を巡った芝居を会期中に永田町で上演するということは、日本に議会が出来て130年の憲政史上初とのこと。まさに「文化の力」といえるこの機運は遂に国に届いたと言えるだろう。7月21日(日)~23日(火)には、大阪公演も行われる予定である。

しかしながら、劇団オフィシャルサイトには運営にあたって、劇団が金銭的に厳しい状況に置かれている内容が綴られている。このままではたくさんの負債をかかえてしまうという状況の中、それでも文化を守り、発展させていくために、1人でも多くの人に関わってもらいたい。その想いを旨に、ダンス規制問題、風営法の見直しを求める運動はまだまだ続いて行く。

Event Information

第17次笑の内閣『65歳からの風営法』
2013.06.12(水)@東京都 星陵会館
OPEN 17:30/START 18:00(上演時間約60分)
ADV ¥1,500/DOOR ¥2,000

関連企画:
公演終了後、福山哲郎参院議員(ダンス文化推進議連副会長)、
斎藤貴弘弁護士 他、議員や関係者を招いてのアフタートークも実施。