──いらっしているお客さんを見るととてもマニアックですね。

そうなんです(笑)。前回はだいたい1000人弱くらいの来場がありましたが、90%以上が若い女性でしたね。

──若い女性をも魅了する医療器具の魅力とは?

僕がこだわりを持っているのは……、それは展示をしているこだわりでもあるんですけど、医療器具というのは、自分の知らない世界というのを見せてくれるものだと考えているんですよ。自分の身体の中ってみたことないじゃないですか。医師がメスで患部を切ってオペをするという現場そのものは実際には見たことはない。でも興味はある。医療器具の魅力というのは多分、医療器具そのものを見ていろんなものを想像できるところだと思います。妄想って無限じゃないですか。

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──医療器具に対しては怖いもの見たさがありますよね。普段は見るものではない。それを直視すること自体が怖い。見るだけで怖いという。

その怖さ、というのは、医療器具そのものを見た時に、いろんなことを妄想するから怖いんだと思います。だから、展示ではあえて雑多な感じに並べて、観たお客さんにこっちを見てください、あっちを見てください、と誘導しなくてもいいのかな、と思っています。医療器具そのものが魅力的なので。

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──新宿座というとフェチな展示が多いというイメージです。

そうですね。サブカル、アングラ系が多かったです。今後もフェテッシュな方向に進んでいこうかなと思っています。

──今後も楽しみにしています。ありがとうございました。

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医療器具をコレクション?!新宿座プロデュースの医療器具展 DSC_0312

<医療器具展2>で医療器具は雑多に並べられている。廃墟の病院の一室のような雰囲気がある。医療の進歩とともに医療器具は進化し、機能的で無駄を省いたアート的な美しさがある。

展示会場で熱心に解説してくれたAKINOに感謝したい。「元カノはどこどこの大学病院のドクターだったんですよ。」というと「私もその大学病院に勤めていました。」との応え。軽く胸を裂かれた想いがした。