今年に入って『サ道』『サウナーマン』といったTVドラマが放送されるなど、ここ数年でじわじわ温まってきた人気に火が付いているサウナ! 中でも今回は本格的なフィンランド式“アウトドア・サウナ”を体験できるスポットとして、長野県にあるゲストハウスLAMP野尻湖の敷地内に今年2月オープンしたばかりの『The Sauna』へ向かった。この施設の支配人である野田クラクションべべーさんに『The Sauna』をオープンしたきっかけやこの場所の楽しみ方などを紹介してもらいながら、都会では味わえないアウトドア・サウナの魅力を堪能する。

今人気のアウトドア・サウナの魅力とは!? ゲストハウスLAMP野尻湖の『The Sauna』を体験! art191115_jeep_sauna_1
▲目の前に広がる野尻湖

日本一周の旅で偶然出会ったサウナ。そして念願の『The Sauna』をオープン!

今回訪れた『The Sauna』は、長野県野尻湖の湖畔に佇むゲストハウスLAMP野尻湖(以下LAMP)の施設内にあり、オープンは今年の2月。まだスタートして半年ちょっとの出来たてほやほやだが、一部のサウナ好きやアウトドア・フリークはすでにその存在を嗅ぎつけている注目のスポットだ。この施設の支配人を務めるのは野田クラクションべべーさん(通称べべさん)。その特徴的なニックネームは、LAMPを運営する会社にインターンで入ったときに社長から名付けられたそうだが、そこでの仕事でサウナと偶然出会うことになったという。

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▲『The Sauna』の看板の後ろにサウナがたたずむ
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▲『The Sauna』支配人・野田クラクションべべーさん

「僕はもともと大学4年生のときに、LAMPを運営しているWEB制作会社にインターンで入りました。そこでの最初のミッションが、あるケータイゲームのPRとして企画したアメリカ横断。そこから“べべ旅”っていう一個ひとつのワードが生まれたんです。そのあとにやっと入社できたのですが、今度は新卒一年目に日本一周をすることになりまして……」

それは軽自動車に乗っての日本一周で、お風呂はスーパー銭湯などに行く日々。ただし、四国で夏場に20kg近くある荷物を背負ってお遍路を体験していたとき、4日間ほどタイミングが合わずで、お風呂に入れないときがあったとのこと。その状況下でべべさんに救いの手を差し伸べることになったのが、高知県で地元民から愛されている『たのたの温泉』だった。

「日焼けが痛かったので、いつもなら入らない水風呂に入ってみたらすごく気持ち良くて。そこから外気浴をして、冷えたからサウナにも入ってみたんです。そしたら次の日めちゃめちゃ目覚めが良くて、そこから“毎日頑張って歩いたらサウナへ入ろう!”っていうのが新しいモチベーションになった。日本一周を終えて東京に帰ってきてからは、いちサウナ好きとしていろいろな場所を巡るようになって、そのうち好きが度を越して“サウナを仕事にしたい!”と思うようになりました」

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そのころ会社の中で何をしていくかを悩んでいたというべべさんは「LAMPでサウナやれば?」という先輩の助言にも後押しされ、企画書を作って社長にプレゼン。その企画を半ば強引に通し、社長と一緒にサウナの本場・フィンランドへ。そしてクラウドファンディングにもチャレンジしてお金を集め、ついに念願叶って今年の2月に『The Sauna』のオープンに漕ぎ着けた。

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Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:Masato Yokoyama