小嶋陽菜(AKB48)が宝島社文庫『痴人の愛』の表紙を飾った。

表紙の写真には、「オリコン2015年上半期“本”ランキング」写真集部門で1位、同年間ランキングでも女性写真集として1位を獲得した、小嶋陽菜の写真集『どうする?』(2015年3月24日発売)に収録されたワンカットを採用。

『痴人の愛』は、生真面目な電気技師の男・譲治が、妖艶な美少女・ナオミと出会い、その美貌に魅せられて破滅していく様を描いた、谷崎潤一郎の傑作小説だ。その刊行にあたり、ナオミを思わせる表紙モデルの人選を進めていたところ、『どうする?』に収録されたワンカットがイメージと合致し、採用が決定したという。小嶋陽菜が文芸書の表紙を飾るのは初となる。

小嶋陽菜が『痴人の愛』の表紙で男を翻弄する悪女へ art160222_kojimaharuna_3

今回の刊行にあたって、小嶋陽菜は「写真集『どうする?』の1枚がこのような文豪の作品の表紙を飾れるなんて思ってもいませんでした! たくさんの方に手にとっていただけたら嬉しいです」とコメント。

また、巻末には2015年に「芥川賞」を受賞した作家・羽田圭介の鑑賞文を収録している。

『痴人の愛』あらすじ

質素で平凡で、時には「君子」とも呼ばれる生真面目な電気技師・河合譲治は、浅草のカフェでナオミという美少女と運命的な出会いを果たす。ナオミの妖しげな美貌に魅せられた譲治は、彼女を自分好みの妻に育て上げようと共同生活を始めるが……。悪魔的な愛欲の奴隷へと堕ちながらも、それを悦びと感じてしまう男の数年間を描いた谷崎文学の最高傑作。

PRODUCT INFORMATION

宝島社文庫『痴人の愛』

発売中
¥650(+tax)

宝島社オフィシャルサイト

edit by Qetic