ニューヨークを拠点に活動する文筆家、佐久間裕美子が主宰する「Sakumag」から生まれたCollectiveより、書籍『We Act! #3 男性特権について話そう』が10月27日に出版となった。

『We Act! #3 男性特権について話そう』出版|クラウドファンディング実施中

Sakumag Collectiveは、年齢も住む場所も性別も違うバックグラウンドのメンバーが集まり、それぞれの日常で、また集団として、社会へ向けたアクションに挑戦。これまでにも、それらのアクションを紹介した書籍『We Act!』と、各々がアクティビズムに参加するきっかけとなった個人的なストーリーを集めた『We Act! #2』を出版してきた。そして第三弾となる今回、「男性特権」をテーマにした『We Act! #3 男性特権について話そう』を出版。10月27〜30日には東京現代美術館で開催された<TOKYO ART BOOK FAIR>にてお披露目となった。さらには、本日10月31日までクラウドファンディングを実施している。クラウドファンディングページでは、本書籍のバックグランドも公開。社会課題に対する、新たな視点をぜひ本書で見つけてほしい。

マイノリティや被支配層が生きるうえで直面する問題について、知ったり、考えたりする必要がないことが「特権」である、という認識が一般的になってきましたが、第一の課題は、「知らなくてもよい」「気がつかない」という特権側の人たちに気づいてもらうこと。そのためにはコミュニケーションが必要なわけだけれど、語り合う作業をするにも心理的なハードルが存在します。
Sakumagで「男性特権」をテーマに座談会を開催しモデレーターをしたとき、いつになく緊張している自分に気がつきました。信用する仲間であっても周りくどい言い方をしてしまったり、核心に触れることに躊躇があったり。今回の書籍のために行ったアンケートの回答を見ても、「男性特権」を生活の中で感じていても、指摘したり、話し合ったりすることができない人のほうが多いことがわかります。
ジェンダー間の不平等や不均衡を解消するために、まずは目の前の問題を共有することから。私たちがコレクティブの中で交わした会話や一緒に考えたことを共有することで、会話の糸口を作ることができたら、と考えました。
Sakumagは、社会に対して大なり小なりのアクションをしたい、さまざまな社会課題について学びたいという人たちの集まりです。このプロジェクト自体も、私ひとりだったら絶対に実現できないものです。一人ひとりの小さなアクションも、束にすればその力は倍々に増強される、そう信じて『We Act! #3』をお届けしたいと思います。

佐久間裕美子からのメッセージ

INFORMATION

『We Act! #3 男性特権について話そう』

『We Act! #3 男性特権について話そう』出版|佐久間裕美子主宰「Sakumag Collective」、クラウドファンディングも実施 life221031-sakumag-collective-02

2022年10月27日

仕様:190mm×115mm、並製・無線綴じ、本文96ページ/1色刷り予定

【内容】

①「男性特権」をめぐる座談会

part1 それぞれにとっての男性特権/part2 ともに男性特権を降りていく

part1は男性陣のみの対話(モデレーター:佐久間裕美子)に女性陣が「ガヤ」としてコメント、part2は男女混交で率直に話し合います。

②「男性特権」をめぐるエッセイ

男女14人が執筆。家庭や職場の具体的なシーンから、個々の眼に映ったこと、感じたことを綴ります。

③「男性特権」をめぐるアンケート

実生活で「男性特権」を経験したことはありますか? どんな内容でしたか? それについて話し合ったことはありますか? 独自に実施したアンケートの回答を掲載。

クラウドファンディングに挑戦中!

10/31まで制作費捻出のためご支援を募っています。

・10月27日(木)〜10/30(日)TOKYO ART BOOK FAIR「Sakumag+佐久間裕美子」出展

 ※コレクティブとして作った制作物、メンバーの個人制作のzine、グッズなどを販売

・10月31日(月)クラウドファンディング終了

・11月 全国のショップおよび、Sakumag Shopにて書籍の取り扱い開始

・11月 出版記念オンラインイベント開催(クラファン支援者限定)

<ご支援のリターン>

今回新しく製作した『We Act! ♯3』に加えて、Sakumagに集うメンバーのそれぞれのアクションを紹介した書籍『We Act!』と、各々がアクティビズムに参加するきっかけとなった個人的なストーリーを集めた『We Act! #2』、他にも『We Act! #2』の製作中に出た「ヤレ紙」を使用してつくられたプロダクトなどもご用意しています。

クラウドファンディング ページ