Qetic編集部が気になるあの人の本棚から、オススメの一冊を紹介してもらうオリジナルコラム企画『アートブックノススメ』。これまでにも多くのアーティストやクリエイターが愛読書を紹介してくれました。

話題の文庫本から写真集、マンガに純文学まで……。リアルな本棚の写真と共に、アーティストやクリエイターのルーツやインスピレーションの源を垣間見れるような連載となっています。あなたの生活にひとさじの彩りを与えてくれる、そんなすてきな一冊に出会えるかも。

今回は、渋谷のクラブOrganbarの若手スタッフで、パーティー<LUPINUS>を主催するオーガナイザー/DJのAnna Suzukiが『目の見えない人は世界をどう見ているのか』/伊藤亜紗をピックアップ。音楽業界の第一線で活躍する彼女が語る、その魅力とは?

また、Anna Suzuki主催<LUPINUS>が10月7日(金)にOrganbarで開催。オールジャンルの音楽をとことん堪能できるパーティーとなっているので、気になった方は是非とも足を運んでみよう。

Anna Suzuki – 『目の見えない人は世界をどう見ているのか』/伊藤亜紗

アートブックノススメ:Anna Suzuki -『目の見えない人は世界をどう見ているのか』/伊藤亜紗 column220927-AnnaSuzuki2

この本は、著者の伊藤亜紗さんが視覚障害者とその関係者6人に対してのインタビューやワークショップ、日常の何気ない会話などから作られた本です。

まずは、私がこの本を読もうと思った時の話をします。この本を読み始めたのは、コロナがちょうど流行り始めた時です。この頃は、緊急事態宣言などでバイトや遊びが今よりも制限された時期でした。つまり、自分の時間がたくさんあったってことですね。時間が沢山あったので、私は沢山の考え事をしていました。みんなの「普通」ってなんだろう。私の「普通」ってなんだろう。そもそも、今私が思っている常識とか標準ってなんだろう。と考えていました。そんな時に出会ったのがこの本でした。

アートブックノススメ:Anna Suzuki -『目の見えない人は世界をどう見ているのか』/伊藤亜紗 column220927-AnnaSuzuki3

この本は、私に「みんな違ってみんな良い」「みんな同じ人間だけどみんな違う人」という事。視覚障害があると聞くと何かハンデキャップがあるのかと考えてしまうけど実際、視覚障害のある方は、視覚以外の感覚がとても鋭く、トータルのパーソナリティは障害の無い人と比べても何一つハンデなんて無いと言うことを教えてくれました。みんなそれぞれ個性があって当たり前だなと改めて考えさせられた本でした。

私の個性も、あなたの個性も全て素敵だよ。とポジティブなメッセージが込められているので私はこの本が大好きです。

『目の見えない人は世界をどう見ているのか』アートブックノススメ

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Anna Suzuki

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LUPINUS

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2022.10.07(金)
OPEN&START 23:30
渋谷 Organbar
¥1500(in 1D)

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