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ドイツ・ベルリンで増加中の日本食が食べられる和食レストラン・居酒屋。今回は“居酒屋”にスポットを当て、新しくオープンしたばかりの話題の2店舗「Izakaya WATAPAS」、「Life Berlin」を紹介したい。単なる食レポではなく、そこに関わる人たちの人生や背景も垣間見られるレポートになっています。是非ご覧ください!!

“ドイツっておもしろいんですか?”移住前に各編集部へ挨拶と営業へ行った際に一番聞かれたことだ。“”ではなく“”にときめいていた私には、“ドイツに関しては分からないけれど、ベルリンは絶対におもしろい”という回答しか出来なかった。

今となってはカルチャーからモードまであらゆる媒体がベルリンを取り上げており、その勢いはまだまだ続きそうである。そんなベルリンの内側から今注目したいのはベルリンで起業する日本人たちである。

特に飲食店はここ数年オープンラッシュとなっている。しかもクオリティーもセンスも良い和食レストランが増えており、現地に住む日本人にとって嬉しいニュースとなっている。

そこで今回は“”にスポットを当て、新しくオープンしたばかりの話題の2店舗を紹介したい。単なる食レポではなく、そこに関わる人たちの人生や背景も垣間見られるレポートになっています。是非ご覧ください!!

「料理人は幸せを売る職業である」

今ベルリンの居酒屋がおもしろい!!クオリティーもセンスも良い和食レストラン増加中 watapas3577-700x467

まず一店舗目に紹介したいのが、6月22日にオープンしたばかりの『Izakaya WATAPAS』。名の通り、和のタパスを提供しており、ドイツの食材をメインとしながら洋も和も熟知したシェフによって繊細で奥深い“和”を味わえる貴重な店である。

また、盛り付けと器の美しさも味と比例しており感動するレベル。ドリンクメニューも他店とは違い、ドイツビールは置かずにKIRINの生ビールを提供している。もちろん、焼酎や日本酒も豊富に取り揃えている。

店内はベルリンにありながらまさに日本の居酒屋そのもの!! オープンしたばかりのはずなのに妙に落ち着く味のあるテーブル、花札をイメージした切り絵、厨房の見えるカウンターなど、日本人なら誰しも入った瞬間懐かしさと嬉しさでいっぱいになることだろう。

内装は全てDIYというから驚きである。木工のプロ一人とスタッフだけでデザインから配線まで2ヶ月掛けて完成させたという。ほっこりした気持ちになるのは他では敵わない手作りという思いが詰まっているからだと納得。

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「このテーブルは前の店(洋食のデリ)にあったものをそのまま使っています。和食の店に置いたら自然と和になるから不思議ですよね。実は、僕たちはもともと和のパスタのレストランをやろうと思っていたんです。3年前から物件を探し出したんですが、ずっと探してるのになかなか見つからなくて何軒も内見しているうちに、“この物件ならこうゆう店が良い”というようにアイデアも変わっていったんですよね。ここは知り合いから紹介してもらったんですが、斜め向かいのイタリアンレストランがこの物件のオーナーなので、さすがにパスタはないだろうってことで居酒屋にしました(笑)。頑固なこだわりを持つのではなく、とにかくおもしろい店をやりたかったんですよね。お客さんに楽しんでもらえるような店を1店舗だけでなく、ドーンと盛大にやりたいと思ってるんです。」

屈託のない笑顔でそう語ってくれたのは、内装まで手掛けてしまう多才なシェフの豆谷秀敏さん。豆谷さんはベルリンのミッテ地区にある人気の日本茶カフェMAMECHAのオーナーでもあり、経営においても敏腕っぷりを発揮している。

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オーナー/シェフの豆谷秀敏さん

「僕たち料理人は幸せを売る職業だと思っています。美味しいものと出会った時に人は何を感じるかというと幸せを感じると思うんです。だから、そういう料理を提供していきたいですよね。今ベルリンには寿司屋だけで500軒あるんですが、日本食ブームに乗っかっただけのおかしな食文化が浸透してしまっている現実があります。本来の日本食の味や文化を伝えるために我々が声を上げたんですね。もちろん和食屋が増えることには大賛成ですし、いろんなものを食べれる機会があることはとても良いことだと思っています。食文化はこだわるべきものだから、競争しあって努力をしてクオリティーを上げていくべきですよね。外で食事をするということは自宅では得れない特別なものを求めてくることだと思っています。だから、料理、店内、サービス、人との出会い、音楽などで居心地の良さを感じて欲しいと思っています。」

豆谷さんと共同経営者でシェフとして熟練のキャリアを持つ水上道夫さんは、物静かに話す姿とは裏腹にストックホルムで日本食とフレンチとディスコに至るまで経営していたという驚きのエピソードを持っている。

さらに、スペインにも高級レストランを構えており、現在も必要時にはシェフとして駆けつけているという。水上さんには別途人生経験について取材させてもらいたいぐらい様々なストーリーが見え隠れするが、ベルリンで活躍する日本人起業家の中でもかなり特殊な経歴を持っている。

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オーナー/シェフの水上道夫さん

豆谷さんと水上さんは15年前にベルリンのカフェに勤務していた際に知り合い、互いに違う経歴を積みながら3年前から出店へ向けて動き出した。プレンツラウアーベルクの閑静で上品な雰囲気漂うエリアに構えられた店舗は豆谷さんがデザインした”WATAPAS”のロゴがマッチする。近隣にはイタリアン、フレンチ、ジャーマン、ビオのパン屋、ワインバーなどとにかく足を運びたくなる洗練された飲食店が集結している。ベルリンでどこのレストランに行こうか迷ったらこの通りに来れば良いと言えるほど揃っており、居酒屋が新たに仲間入りした今、世界各地の食事が楽しめる話題のレストランスポットとなるだろう。

WATAPASのおすすめメニューはこちら!!

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ヒレ肉をマリネにしたとろけるような食感の牛たたき。牛が苦手な人でも生が苦手な人でも全く抵抗なく食べられる絶品!!

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青森県の郷土料理として知られるイカメンチ。ベルリンではなかなか食べられない珍しいメニュー。りんごのほんのりとした甘さも美味!!

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茄子の揚げ煮

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豚肉の味噌漬け

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Izakaya WATAPAS

Bötzowstraße 33
10407 Berlin
月〜日 17:00〜22:00
Tel: +49(0)30 8140 4177
https://watapas.jimdo.com/

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宮沢香奈(Kana Miyazawa)

宮沢香奈(Kana Miyazawa)

フリーランスライター/コラムニスト

長野県生まれ。文化服装学院ファッションビジネス科卒業。 セレクトショップのプレス、ブランドディレクターを経たのち、フリーランスとしてPR事業をスタートさせる。ファッションと音楽の二本を柱に独自のスタイルで実績を積む。2012年頃からライターとして本格的に執筆活動を開始し、ヨーロッパのフェスやローカルカルチャーを取材するなど活動の幅を海外へと広げる。2014年に東京からベルリンへと活動拠点を移す。現在、Qetic,VOGUE,繊研,men's FUDGEなどで連載を持ち、多くのファッション誌やカルチャー誌に寄稿している。また、国内外のカルチャー情報&体験を提供するアクティビティーコマースBANANAにて、現地ガイドを担う。

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