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一部では飽和状態と言われているベルリンのクラブシーンであるが、そんなことはお構いなしにまた新たなクラブがオープンするとの情報が入った。 ”観光地”と化してしまったらまた別の場所に新しい基地を作り、耳が早いローカルによって […]

一部では飽和状態と言われているベルリンのクラブシーンであるが、そんなことはお構いなしにまた新たなクラブがオープンするとの情報が入った。

”観光地”と化してしまったらまた別の場所に新しい基地を作り、耳が早いローカルによってまた新たなシーンが作り出される。このループによって飽きることなどあるのだろうか?と思ってしまうが、ローカルとなる人たちの入れ替わりも激しいのがこの街の特徴である。クラブもパーティーも人も消えては浮かび上がる。そこへの変な執着心はない。それゆえに常に斬新さとおもしろさを保っていられるのかもしれない。

そんな今回は新しいクラブの紹介。ではなく、たまたま訪れた場所がそうだったというエピソードをもとにそこで開催されていた写真展とローンチパーティーの模様をお届けしたい。

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ナイトクラブとしてのグランドオープニングを間近に控えながら、アートやファッションに関する様々なエキシビジョンやイベントが行われている某所にて、8月16日EyeEm(https://www.eyeem.com/)主催による写真展が開催された。EyeEmといえば世界的シェアを誇る人気のカメラアプリであるが、ベルリン、NYをはじめ世界各地でエキシビジョンやイベント、キャンペーン、マガジンの発行に至るまで実に様々な活動を行っており、ベルリンを代表するスタートアップとしても有名である。そのEyeEmがスペシャルエディションとして発行したのが今回の『Nackt』であり、新たなベルリンの秘密基地となるクラブでローンチパーティーとエキシビジョンが行われたのだ。

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ドイツ語のNacktとは”裸体”という意味であり、タイトル通り”裸”をテーマとした写真を様々なフォトグラファーが撮り下ろしている。ベルリンを拠点に活動するフィルム専門の写真家Marc Schuhmann(http://marcschuhmann.format.com/)をはじめ、Fausto Serafini&Alessandra Pace、Marius SperlichなどEyeEmと親交の深いフォトグラファーたちがこぞって参加していた。人間の裸が被写体になることは非常に多いが、今回の作品たちはエロスにフォーカスしたものではなく、森林や砂、水といった自然界にあるものに溶け込む人間の自然体の姿を写し出したものだった。それぞれの写真家の個性が存分に出ていながら、一冊のマガジンに綴じられると一つのストーリーがあるように感じられ、それがとても美しかった。
Facebookに投稿されている誰でも参加可能のパーティーと違って招待オンリーのパーティーだったため、会場内がパンパンになることなく、ビールやワインを片手にゆっくりじっくり作品を見ることが出来たのもとても良かった点である。

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そして、オープン前のクラブを使った演出も素晴らしかった。あまり降り立つことのないLandsberger Allee駅から何もない国道沿いを歩いていくと、もう使われていないであろう一昔前のレトロなボーリング場が見えてくる。その辺一帯は倉庫しかなく、その中の一角にあるのがこのクラブである。すでに名前と場所の公開はされているが、写真の公開はされていないため、あえて名前は伏せさせて頂くが、まだ傷も汚れもない真新しいコンクリートに囲まれた無機質な空間はなぜかプールの消毒液の臭いが漂い、一体ここでどんなパーティーが行われるのか期待に胸が膨らんだ。
最小限のライティングは壁に展示された作品たちとBerghainと同じ配置にセッティングされたスピーカーを照らす。高い天井、広々したダンスフロアー、迷子になりそうな通路、その奥にあるラウンジ、怪しい赤いライトのトイレ。贅沢過ぎるほど広いガーデンにはウッドで造られたバーや秘密の小部屋が点在していた。

音の鳴っていない静かなクラブはいろんな想像を掻き立てられる。いち早くグランドオープニングの詳細が明らかになることを願う。

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(※特別に許可を取って撮影しています。通常の場合は絶対に撮影禁止となりますのでご注意下さい。)

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宮沢香奈(Kana Miyazawa)

宮沢香奈(Kana Miyazawa)

フリーランスライター/コラムニスト

長野県生まれ。文化服装学院ファッションビジネス科卒業。 セレクトショップのプレス、ブランドディレクターを経たのち、フリーランスとしてPR事業をスタートさせる。ファッションと音楽の二本を柱に独自のスタイルで実績を積む。2012年頃からライターとして本格的に執筆活動を開始し、ヨーロッパのフェスやローカルカルチャーを取材するなど活動の幅を海外へと広げる。2014年に東京からベルリンへと活動拠点を移す。現在、Qetic,VOGUE,繊研,men's FUDGEなどで連載を持ち、多くのファッション誌やカルチャー誌に寄稿している。また、国内外のカルチャー情報&体験を提供するアクティビティーコマースBANANAにて、現地ガイドを担う。

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