昨年はコロナ禍の中、人と会う機会が減り、オンラインで繋げてゲームをしたり、スマホゲームについ熱中する人も多かったのではないでしょうか? そんな2020年、アーティストたちはどんなゲームに夢中になったのか、どんな感想をもったのか。

Qetic編集部では『THE BEST GAME OF 2020』と題し、アーティストたちがハマったゲームの紹介企画を実施。お家で過ごす時間のお供となる作品を見つけられるかも!

今回は、東京で活動するエレクトロユニット・phaiに所属するトラックメイカー/DJ/プロモーター・Kazutaka Sawaによるソロプロジェクト、Xamdが『Final Fantasy Ⅶ』をピックアップ!

『Final Fantasy Ⅶ』

FF7のリメイクがPS4で出ましたけど、そもそもの話を僕は知らなかったんで、緊急事態宣言で暇だったし、iOSに移植されてた原作の方をまずやり始めました。PS初期の作品というのもあってポリゴンが大分チープなんですが、そんなのは途中から気にならなくなるくらい物語が面白かったです。

傭兵であり元エリート兵士の主人公・クラウドは最初はホントにぶっきらぼうでキザったらしいんですが、雇われ先のテロ組織・アバランチの面々、偶然出会ってしまった不思議な少女・エアリスなど、彼らと共にするにつれ、徐々に自己矛盾に気づいていき苦悩していく様子は苦しくもあり、同時に愛おしくもありました。とても好きな主人公像ですね。

FF7の序盤に、要塞都市ミッドガルの街を脱出し、ようやくFF7世界のワールドマップが出現するんですが、あれだけ絢爛で巨大な都市のように見えたミッドガルが、ワールドマップ上では全く小さな点だったのに驚きましたし、それにとても高揚しました。「世界は広い!すごい!」と狭い自室でひとり興奮していました。その時の高揚を着想にphaiの「World Map」は作られています。ところどころFF7の用語が歌詞の中にあったりもするので、気が向いたら探してみて欲しいですね。

FINAL FANTASY VII – iOS Launch Trailer

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THE BEST OF 2020

PROFILE

Xamd

THE BEST GAME OF 2020|Xamd -『Final Fantasy Ⅶ』 games_xamd_210112-01
東京で活動するエレクトロユニットphaiに所属するトラックメイカー・DJ・プロモーターのKazutaka Sawaによるソロプロジェクト。
トランスやインダストリアル、ガバなどの攻撃的なサウンドと、アンビエントや音響系の抒情的なサウンドが入り乱れ、暴力と美の混淆一体とした表現を成している。コンセプチュアルかつ野心的なアプローチで音楽そのものを模索し続けている。2021年2月3日(水)には彼の1st Mixtape“青狗”がリリースされる。