HAKのバックグラウンドは前途のようなWIKIの生い立ちとは少し違うようだ。なにせ、彼はラップを聴いて育っていないという。ラップを始めるまではビジュアル・アートに打ち込んでいたというHAKは、芸術に対して理解が深く、今までに描いてきたペイントの数はラップのリリックを凌駕しているという。そんなHAKのリリックのスタイルは、まるでコラージュ作品のように断片的な言葉の組み合わせで構築されており、浮遊感のある独特のフロウで語るそのスタイルは異才を放っている。HAKはラッパーであり、正真正銘のアーティストなのだ。

祝来日!NY異次元ヒップホップ集団RATKINGに迫る column150911_usa_5

高校進学後、ダウンタウンへと繰り出しては友人達と遊ぶ日々が続いたというWIKIはHAKと共に参加したイベントでマイクを握った。そしてこの時、ビートが鳴り止んでもアカペラでフリースタイルを続けていたというWIKIに突出した才能を感じ声を掛けたのがSporting Lifeだった。Sporting Lifeはアラバマ州出身のビートメイカー/プロデューサー。2006年からニューヨークを拠点に音楽活動を開始している。ビースティー・ボーイズに影響を受け育ったという彼のビートは独創性に長けており、攻撃的で都会的なサウンドだ。当時、プロデューサーを探していたというWIKIはSporting Lifeと意気投合した事をきっかけにSporting Lifeプロデュースの下、HAKと共に楽曲の制作を開始。独創的なビートの上に力強く弾力性のあるWIKIラップ。そして浮遊感のある独特のフロウでラップをするHAK。3人のバランスは今までにない新しいスタイルを確立した。

Wiki – “Wikispeaks”

そして2012年に発表された彼らのミニアルバム『WIKI93』は新しい時代のヒップホップとして注目を浴びる事となったのだ。現在、国内外で精力的なライブ活動を行う彼らは去年4月に満を持してデビューアルバム『So It Goes』をリリース。そして、今年3月にはEP『700 Fill』をネット上で発表。ハードコアやノイズ、ロックバンド達との交流も深く、ヒップホップシーンに限らない彼らの地道なライブ活動の成果もあり巷ではすでに話題沸騰。もの凄い勢いでビッグアーティストへの階段を上っているのだ。

今大注目のラップグループRATKING。彼らが日本で見せるパフォーマンスを見逃すわけにはいかない。

RATKING feat. King Krule – So Sick Stories

RATKING – Snow Beach

EVENT INFORMATION

Know wave Tokyo Party by AARON BONDAROFF

2015.09.15(火)
OPEN 22:00
SOUND MUSEUM VISION
DOOR ¥2,500

[GAIA]
DJ:Eric Dunks、Alex Olson、Sk8thing
ACT:RATKING featuring Isaiah Barr & Despot

[DEEP SPACE]
DJ:DJ Sport(Ratking)、Despot(chilling island)

[WHITE]
DJ:LQQKSTUDIO、Person Of Interest、J Albert

[D-LOUNGE]
KNOWWAVE POP UP SHOP

※YOU MUST BE OVER 20
本公演では20歳未満の方のご入場は一切お断りさせて頂きます。年齢確認の為、ご入場の際に全ての方にIDチェックを実施しておりますので、写真付き身分証明証をお持ち下さい。

詳細はこちら