第53回米アカデミー賞にて、作品賞、主演男優賞、監督賞など主要8部門ノミネート、同年の英国アカデミー賞では作品賞と主演男優賞、製作デザイン賞を受賞した『エレファント・マン』。この言わずと知れた不朽の名作が本国公開から今年で40年を迎えるにあたり、デヴィッド・リンチ監督自身の監修によりデジタルリマスター化され、より美しく蘇った『エレファント・マン 4K修復版』として、7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて”緊急“公開することに。そしてこの度、デイヴィッド・リンチが『エレファント・マン』を製作するに至った、「エレファント・マンの始まり」をリンチ自らが赤裸々に語るインタビュー映像が解禁となった。

デイヴィッド・リンチが『エレファント・マン』を製作するに至った理由とは?

本作は、19世紀のロンドンで”エレファント・マン“と呼ばれた実在の青年ジョゼフ・メリックの生涯と彼を取り巻く人々の交流を描いた感動作。長編映画デビュー作『イレイザーヘッド』(77)でカルト的な人気を得つつも、当時、弱冠33歳だった新鋭デイヴィッド・リンチ監督の名を一躍世界中に轟かせることとなった作品だ。日本では1981年5月に公開され、国内外合わせたその年の全公開作品の中でナンバーワンの配収を記録。社会現象とも言える一大ブームを巻き起こした。

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今回公開されたインタビュー映像では、『エレファント・マン』の製作の経緯が語られている。カルト的人気を集めたリンチの長編映画デビュー作『イレイザーヘッド』の後、自作の脚本に着手していたが、資金繰りがうまくいかずに断念。自身が監督として活躍できる作品を探していたところに、映画プロデューサーであるスチュアート・コーンフェルドが推薦してきた4作の脚本のうち一作目が『エレファント・マン』だった。リンチは本作との運命的な出会いを振り返り「頭の中で小さな爆発が起こった気分だった。直感で”これだ!“とすぐに分かった」と、語っている。

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そして、本作ではノンクレジットであるが、製作総指揮を担当したコメディ俳優として名高いメル・ブルックスがリンチを監督に起用した裏側も明らかに。当時リンチの存在を知らなかったブルックスは、『イレイザーヘッド』を見てから決断することを告げ、「僕は“終わった”と思った」と、リンチがその時の心境を語る場面も。その後ブルックスはリンチの作品をいたく気に入り、無事監督として『エレファント・マン』をスタートさせることとなったという。

そんなリンチ監督が自ら監修し、美しく蘇った不朽の名作『エレファント・マン 4K修復版』は、7月10日より新宿ピカデリーほか全国にて”緊急”公開。多くの映画館の再開を祝し、特別に鑑賞料金は1,100円均一となっている。映画好きのあなたにこそぜひ劇場でこの傑作を鑑賞してほしい。

映画『エレファント・マン 4K修復版』デイヴィッド・リンチ監督 インタビュー映像

映画『エレファント・マン 4K修復版』予告編

INFORMATION

エレファント・マン

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監督:デイヴィッド・リンチ  脚本:クリストファー・デ・ヴォア エリック・バーグレン デイヴィッド・リンチ  製作:ジョナサン・サンガー
撮影:フレディ・フランシス  音楽:ジョン・モリス
出演:アンソニー・ホプキンス ジョン・ハート アン・バンクロフト ジョン・ギールグッド ウェンディ・ヒラー フレディ・ジョーンズ

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