是枝裕和監督製作総指揮のオムニバス『十年 日本(仮)』 の一篇を手がける新鋭、藤村明世監督による映画『見栄を張る』の予告編が公開された。

映画『見栄を張る』

周囲には女優として見栄を張りながらも、鳴かず飛ばずな毎日を過ごす絵梨子。ある日、疎遠だった姉の訃報を受け帰郷した絵梨子は、姉が葬儀で参列者の涙を誘う「泣き屋」の仕事をしていたことを知る。その仕事の真の役割を知らぬまま、絵梨子は女優ならば簡単にできると思い、「泣き屋」を始めてみるのだが……。

『おくりびと』を彷彿させる、かつて日本にも実在していたという葬儀のための「泣き屋」に着目した『見栄を張る』は、シネアスト・オーガニゼーションの助成で製作された⻑編映画1作目。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 2016でSKIPシティアワード、イタリアのWorking Title Film Festivalにてスペシャルメンションを受賞したほか、ドイツ、アメリカ、オランダなど世界の国際映画祭で注目を集めた。

主演は『神さまの轍 Checkpoint of the life』『たまゆら』ほかネクストブレイク必至の久保陽香。

体裁を気にする現代人の心の闇や無縁社会で失われゆく人との絆、夢をあきらめきれないヒロインの成長が、女性同士ならではの繊細かつポップな筆致で紡がれている。

映画『見栄を張る』は3月24日(土)より、渋谷ユーロスペース、横浜シネマリンほか全国順次公開となる。

新鋭・藤村明世監督デビュー作『見栄を張る』予告編解禁!是枝裕和監督「爽やかな読後感の残る好編。」 film180227_miewoharu_2-1200x1693

是枝裕和監督コメント

人は何故泣くのか?

生者への見栄なのか、

死者への浄化なのか?

未熟な女優である主人公は、

泣くことを職業にした姉の存在を通して、

泣くことの、そして、女優であることの意味を考えていく。

爽やかな読後感の残る好編。

見栄を張る

>3月24日(土)より、渋谷ユーロスペース、横浜シネマリンほか全国順次公開

監督・脚本:藤村明世
出演:久保陽香、岡田篤哉、似鳥美貴、辰寿広美、真弓
倉沢涼央(旧:齋藤雅弘)、時光陸、小栁圭子(特別出演)
2016/日本/カラー/DCP/93 分
配給:太秦
(C)Akiyo Fujimura
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