『007 スペクター』から5年ぶりの最新作、海外ではご当地イギリスが2020年4月3日(金)に公開されるのを皮切りにアメリカでは4月8日(水)、日本では2020年4月から全国公開されるシリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、前作から引き続きジェームズ・ボンド役の主演ダニエル・クレイグ、キャリー・フクナガ監督、製作陣からは「007」シリーズを牽引してきたバーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソンらが参加。2019年に『ボヘミアン・ラプソディ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した実力派俳優ラミ・マレックが悪役として抜擢されることが発表され大きな話題を呼んだ。

またレア・セドゥ、ラシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ビリー・マグヌッセン、アナ・デ・アルマス、ロリー・キニア、ダーヴィッド・デンシック、ダリ・ベンサーラ、ジェフリー・ライト、そしてレイフ・ファインズらシリーズ続投の出演者に加え、フレッシュな顔ぶれ含め豪華キャストが出演することも明らかになっている。出演者、製作陣の字面だけでもファン垂涎の本作について、新しいニュースが到着した。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の製作費はシリーズ最高額に

The Hollywood Reporterによると、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の製作費はシリーズ最高額となる2億5000万ドル(2019年11月7日時点で円換算すると、270億円)にまでのぼり、『007 スペクター』での製作費を500万ドル上回っている。その内訳は明らかになっていないが、映画製作は6か月の撮影を終え、来週で終了するとのことだ。6か月はかなり長期間ではないだろうか……?

ダニエル・クレイグ主演のシリーズ作品はどれも高額な製作費で知られており、『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年)が1億5000万ドル、『007 慰めの報酬』(2008年)『007 スカイフォール』(2012年)が2億ドル、『007 スペクター』は2億4500万ドル。列挙するだけで感覚がおかしくなってくる。最新作が史上最高額となった理由はいくらでも考えられそうだが、本シリーズで今作がダニエル・クレイグ出演が最後になるという噂や撮影中にダニエルが手術をするほどの深手を負ってしまったこと、クルーのメンバーが爆発シーンの撮影で怪我を負ったこと、様々な理由で製作が遅れているとの報道があったことがその理由のうちに入ることは違いない。

ちなみに、映画製作費で最も高額なのは2011年に公開された『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』で3億7900万ドル。そのランキングで数えると、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年)と『ライオン・キング』(2019年、リメイク)と並び15位とのこと。

ジェームズ・ボンド、スパイ引退かと思いきや……

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、ジェームズ・ボンドがスパイ引退するところから始まる。しかし盟友フェリックス・ライター(ジェフリー・ライト)からの要請で、誘拐された研究者を探すことに。しかしその出来事は氷山の一角にすぎず、事態に巻き込まれたボンドは“危険”な技術を持った正体不明の悪役と対峙する……。

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じたシリーズ『007/カジノ・ロワイヤル』、『007/慰めの報酬』、『007/スカイフォール』、『007 スペクター』は全世界で累計31億ドルを収め、『007/スカイフォール』(11億ドル)と『007 スペクター』(8.8億ドル)はシリーズ史上、最高成績を記録。シリーズ25作品目となる今作にも期待が高まるばかりだ。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

2020年4月全国公開

『007』最新作の製作費はシリーズ最高額に!その内訳は? film191007_notimetodie_1

監督:キャリー・フクナガ
製作:バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン
脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、スコット・バーンズ、キャリー・フクナガ、フィービー・ウォーラー=ブリッジ

配給:東宝東和

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