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対談インタビュー前編。Alfred Beach SandalとSTUTSが登場!共作アルバム『ABS+STUTS』をリリースした彼らが「旅で聴きたい曲」というテーマでプレイリストを制作しました。アルバムと共にプレイリストを聴けば、より旅も楽しくなるはずです。

天才MPCプレーヤーにして、国内外から高い評価を受ける屈指のビートメーカー、STUTS。そして類まれなるソングライターとしての才能、ラテン、ソウル、ファンク、フォーク、ロックなどを独自にブレンドした折衷主義的でユニークな音楽性で注目を集めるシンガーソングライター、Alfred Beach Sandal。共作やライブでの共演を重ね、プライベートでも親交のふたりが、ついにABS+STUTS名義での正式作品『ABS+STUTS』を完成させました!

STUTSが叩き出す躍動感溢れるビートに、Alfred Beach Sandalの文学性とメロディが重なる本作は、ふたりの個性が高度に混ざり合った極上のポップ・ミュージックに仕上がっています。ceroの荒内佑、ミツメのnakayaan、大比良瑞希など豪華ゲストの参加も聴きどころ!

今回はそんなふたりに「旅で聴きたい曲」をテーマにプレイリストを作って頂き、前編後編の2回に分けてインタビューをお届けします。前編ではまず、2人の出会いや新作『ABS+STUTS』の制作エピソードについて、そしてSTUTSさんが選んだプレイリストをご覧いただきましょう!

Interview:ABS+STUTS

【前編】この夏はどこに行く? ABSとSTUTSが選ぶ“旅で聴きたい”10曲 interview170623_absstuts_1-700x467

STUTS“移動が本作のテーマになっている”

——おふたりの作品上の出会いは2015年の“Soulfood”(Alfred Beach Sandal『Honeymoon』収録)が最初で、その後、作品はもちろん、ライブでも幾度となく共演してきましたが、最初の出会いはどういうものだったのですか?

Alfred Beach Sandal “Soulfood”を発表する前の年くらいに、イベントで知り合って、話したり、遊んだりするようになったのがはじまりだと思います。STUTSのライブがすごくかっこよかったので。で、仲良くなって、一緒に家でセッションするようになって、ノリも合うし、一緒にやったら面白いものができそうだなて。そんな遊びのセッションの延長からで生まれたのが“Soulfood”です。

——STUTSさんはAlfred Beach Sandalさんにどういう印象をお持ちでしたか?

STUTS まず心に刺さる声だなっていうのが第一印象。あと声はポップなんだけど、音楽性がとてもマニアックなところを攻めていので、そのバランス感覚が面白いなと思っていました。変拍子を使ったり、展開も普通じゃないと思うんですけど、でも最終的にはポップなものに仕上がっているというか。

——逆にAlfred Beach Sandalから見たSTUTSさんの面白さ、独自性ってどんなところでしょうか?

Alfred Beach Sandal ただのビートメーカーというより、演奏する人というか、プレーヤーっぽい感覚があるのが面白いです。あとバックボーンは思いっきりヒップホップだと思うんですけど、他にもポップなものだったり、とても幅広いセンスを持っているところですね。

——同世代的な感覚だったり、音楽性だったり、お互いに共通していると感じるところはどういうところですか?

STUTS グルーヴの感覚だと思います。

Alfred Beach Sandal そうだね。そこはもはや言葉がなくても通じる。最初から合っているから、話す必要もないというか。

——好きなジャンルやアーティストとかも共通しているんですか?

Alfred Beach Sandal いやたぶん一部だと思います。A Tribe Called Quest、D’Angelo、Jay Dee、あと最近だとThundercatの新譜とかは共通して好きだけど、あとは結構それぞれかな。

STUTS そうですね。あとソウルやファンクだと共通する部分がありますけど、ジャズだとまったく好みが違うと思います(笑)。

Alfred Beach Sandal そうだね(笑)。

——新作『ABS+STUTS』を聴かせていただいて、ある日のはじまりから終わりというか、最初から最後までがひとつの流れになっているというか、そんな印象を受けたのですが、テーマのようなものはあったんでしょうか?

Alfred Beach Sandal まさにそうなんですけど、作ってる途中でそういう話になりました。なんかそういう感じっぽいねって(笑)。

STUTS あと結果的にですけど、「移動」が本作のテーマになっているのかなという話はしました。

Alfred Beach Sandal そうだね。旅ほど大袈裟なものではなくて、もっとライトに、外に出かける感じというか。街を歩きながら景色が流れていく感じだったり。

——制作はどういう感じでおこなっているんですか?

Alfred Beach Sandal 前半の3曲に関しては最初にSTUTSがビートを作って、そこに僕がメロディや歌詞を乗せていきました。構成なんかはふたりで話し合って決めていく感じです。

STUTS 後半はセッションで作りました。ビーサンさん(Alfred Beach Sandal)が弾いたギターをサンプリングして作ったり、もっとバンドっぽいアプローチで作りましたね。

Alfred Beach Sandal “Quiet Blue”という曲は、僕らのセッションしたトラックのデモにあわせて思い出野郎Aチームに演奏してもらって、それをSTUTSがさらにサンプリングして作っていったので、まさに後者のアプローチで作った曲ですね。

——ふたりでやることの面白さってどういうところでしょうか?

STUTS やはりひとりでは絶対にできないアイディアやサウンドが生まれるところですね。ひとりでは絶対に『STUTS+ABS』は作れないと思います。いいものができたと思うので、ぜひ多くの人に聴いて貰えたら嬉しいです。

STUTS“どこか知らない場所に移動しているというイメージ”

——さあ、ここでプレイリストについても触れていきたいと思います。おふたりが決めたテーマは「旅で聴きたい曲」ということですが、今回、どうしてこのテーマに?

Alfred Beach Sandal さっきSTUTSが言っていたように、今回のアルバムのムードがちょっと旅っぽいなと思っていたので、そこから連想しました。

——なるほど。では、まずはSTUTSさんのリストからいきましょう。1曲目に選んでくださったのは、Bob Jamesの“Take Me to the Mardi Gras”ですね。

STUTS はい。ヒップホップのリスナーには、サンプリングの定番ネタとしても有名な曲です。あくまでフィーリングなんですけど、僕の中でこの曲には“どこか知らない場所に移動しているというイメージ”があって。旅をする時の気分にぴったりなんです。

——ちなみに、山方面、海方面どちら方面の旅行に向いてそうでしょうか?

STUTS 僕的には山です(笑)。ゆっくり電車で。

Bob James – “夢のマルディ・グラ”

——次はNasの“Cherry Wine feat. Amy Winehouse”ですね。

【前編】この夏はどこに行く? ABSとSTUTSが選ぶ“旅で聴きたい”10曲 interview170623_absstuts_3-700x467

ABSとSTUTSが選ぶ“旅で聴きたい”曲をチェック!

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text&interview by 加藤直宏
photo by Mayuko Yamaguchi

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加藤直宏

加藤直宏

編集者/ライター

岩手県盛岡市(旧・都南村)出身。1976年生まれ。1990年代末、大学在学中に雑誌『ele-king』の編集部に在籍し、編集者/ライターとしてのキャリアをスタートさせる。『ele-king』休刊の後、雑誌『remix』の編集部、音楽配信サイトのエディターを経て、フリーに転身し、さまざまな音楽メディアに寄稿、編集者として関わる。現在は音楽関係の会社に勤務しながら、執筆活動もおこなっている。

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