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福岡発5人組バンド・Attractionsへのインタビュー。山本幹宗(ex The Cigavettes、くるり、銀杏BOYZ、BOOM BOOM SATELLITESのサポートギターなど)が参加したデビュー楽曲“Knock Away”は、Apple Music今週のNEW ARTISTにピックアップされ、Spotifyでも主要プレイリストに網羅され、バイラルチャート8位を獲得。2018年はサウスバイサウスウエストへの出演も決定している。

ネットとモビリティの発達のおかげで……などと書くと何かスタートアップの記事のように思えるが、バンドシーンも今やインディー、メジャー問わず地元拠点でアジアや世界に発信できるし、実際行なっているバンドも存在感を表し始めた。

度々インフォメーションを出してきたこの。前身バンドのJENNIFER ISOLATION時代には釜山国際音楽フェスティバルのCM曲やメインテーマを手がけ、アジアでの活動を経験。そしてエレクトロニックな要素が加わり、現行のUKインディーとも共振するサウンド、ボーカルUROのパッション・ピットやフォスター・ザ・ピープルなども思い起こさせる伸びとポップネスを孕んだ歌声を持ち味に、じわじわ頭角を表してきた5人組バンドだ。

– Knock Away (official video)

すでにプロデュースに山本幹宗(ex The Cigavettes、くるり、銀杏BOYZ、BOOM BOOM SATELLITESのサポートギターなど)が参加したデビュー楽曲“Knock Away”は、 Music今週のNEW ARTISTにピックアップされ、Spotifyでも主要プレイリストに網羅され、バイラルチャート8位を獲得。10月4日には“Knock Away”を含むデビューEP『Attractions』をリリース。11月15日に「初の県外」(!)ライブとなった、東京・下北沢でのライブも無事に終了し、その翌日5人をキャッチ。

福岡という街のカルチャーや音楽シーンの独自性を話してもらいながら、なぜ彼らが福岡拠点でアジア、そして世界を見据えているのかが伝わる、素直なインタビューになっていると思う。初の東京ライブでハングオーバー気味にも関わらず、取材後、10数時間のバンの旅に出たことも記しておきたい。

Interview:Attractions

【インタビュー】福岡発5人組バンドAttractions。アジア、山本幹宗プロデュース楽曲、メジャーへの想いとは attractions-pickup1-700x467
左から:AKIRA(Dr)、TAKE(Gt)、JUN(Ba)、Massiveeffect(Syn)、URO(Vo)

——ちょっと振り返るんですが前身バンドのJENNNIFER ISOLATIONが解体してから、Attractionsでメンバーも増えて。そこから音楽性が変化していった理由はどういったところから?

TAKE(Gt) 単純にみんな幅広い音楽の趣味を持っていて、いろんなことやってみたいなと思ってたんです。で、前のバンドからドラムが抜けるってなって、じゃあちょうどいいなということで新しい音楽やり始めました。

——Attracitonsを始めるときに音楽的なビジョンはありましたか?

URO(Vo) ビジョンは特になくて、やりたいことやるっていうところから始まって、そこから探していこうと。今も全然模索中ですね。

——結構エレクトロニックになったところが大きいんでは?

URO ですね。最近、やっぱりバンドでシンセサイザーだったり、ドラムも打ち込みっぽい感じだったりっていうのは多くあると思うんですけど。ま、そういうのからも影響受けてますし、集まったメンバーがそういうのが好きだったりしたっていうところが一番大きいです。

——Attractionsの何が特徴的かって、福岡拠点でやってるところで、東京初ライブより先にアジアに行っていたり。

URO このバンドではいってないんですけど、前のバンドは釜山に3回くらい行って。でもこのバンドは今回、県外が初ですね(笑)。

——福岡の中でも大名ってどういう場所なんですか?

URO カルチャー的な拠点っぽい感じはありますね。ジャンルはバラバラですけど、街がもうあそこしかないんですよね。若者が買い物に行ったりレコードを掘りに行く場所が。で、遊ぶんだったら親不孝(通り)ってところでみんな遊んでるし。

【インタビュー】福岡発5人組バンドAttractions。アジア、山本幹宗プロデュース楽曲、メジャーへの想いとは attractions-pickup2-700x467

——じゃあ皆さんは大名って街ありきで集まってきた感じなんですか?

URO そう、ですね。今所属してるレーベル自体が大名の古着屋なんですよ。あの辺から繋がってる友達も増えたし、大名では常に毎日遊んでるし、僕もあそこで働いてるし。

——〈GIMMICK MAGIC〉レーベルオーナーでもあり、アパレショップ「BINGO BONGO」のオーナーでもある宮野さんはどういう存在ですか?

URO 熱い人ですね。

JUN(Ba) 行動力がすごいですね、とにかく。人脈の幅も広いし、そのために努力を惜しまないし根性もすごいし。

URO 最初、昨日の(下北沢でのライブで)DJやってたTSUBASAさんっていうもともとお世話になってる方が、TAKEと大名歩いてたら、宮野さんとばったり会って、TSUBASAさんが「今、Attracitionsってバンドやってます」って、そこで一曲データ渡したんです。そこからですね。それまでは全然、宮野さんと接点なかったもんね。

——友達と歩いてたらどっちかの知り合いに会う?

URO 大名行ったらとりあえず知り合いはいますからね。常に俺らのことを応援してくれてる感じはあって。「最近バンドはどうなん?」「こないだライブよかった」とか、そういう声を声かけてくれるから嬉しいですよ。

【インタビュー】福岡発5人組バンドAttractions。アジア、山本幹宗プロデュース楽曲、メジャーへの想いとは attractions-pickup3-700x467

——皆さんそれぞれの音楽的な背景はまた別だと思うんですが、それぞれどんな音楽少年だったんですか?

TAKE 自分は「ミュージックステーション」でtatuが本番に出なかった時のthee michellegun elephantがちょうどリアルタイムで。それまでも従兄弟からずっと音楽教えてもらってて、ミッシェルはそこまでピンときてなかったけど、それ見たとき初めてかっこいいなと思って。中一とかそれぐらいでしたね。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT – ミッドナイト・クラクション・ベイビー

URO 僕はどっちかというと親父の影響が強くて。ちっちゃい頃からビートルズとかピンク・フロイドとか、あの辺聴かされてて。当時、インドネシアにいたんですよ。インドネシア語のMTVがあるんで、そこで、当時スパイスガールズだったり、ロビー・ウィリアムズとか、結構イギリスのポップミュージックが流行ってて、そこから派生して。その後、東京に3年いたんですけど、日本語しゃべれなかったから友達いなくて、ひたすら音楽聴いてましたね。

——その時に一番衝撃を受けたのは?

URO 僕はオアシス、ブラーとか、あとアークティック・モンキーズとか、めっちゃ好きでした。いろんなジャンルを聴くので、モータウンとかソウルも好きです。日本来たばっかりの頃はUKロックしか聴いてなかったけど、福岡にきてからはキースフラックっていう親不孝にあるライブハウスで遊ぶようになって、いろんなジャンル、ハウスだったりディスコだったり聴くようになったのが大きいですね。

Arctic Monkeys – Do I Wanna Know? (Official Video)

AKIRA(Dr) 僕もMTVですね。そこでメロコアとか耳あたりが入りやすいのが入って来て、そこで初めて楽器を意識して聴いて。で、その時レディオヘッドのビデオクリップ集みたいなのを見て、それが印象に残ってますね。

——レディオヘッドはどの時期ですか?

AKIRA ちょうど『KID A』が出る頃で、当時は聴いても意味わからなかったですけどね。だから1枚目とか2枚目とか、あっちの方聴いてて。で、バンドのキャリアを経て、色々吸収した時に「ああ、そっか」と。一緒に年重ねて来てる感じはありますけど。

Radiohead – Lift

Massiveeffect(Syn) 自分も家で音楽がかかってて、ニール・ヤングだったりボブ・ディランとか。なんかある時にジミヘンのウッドストックのDVDをおもむろに見せられて(笑)。で、わからんけどヤバいなと。で、そこからクリームだったり70年代の音楽をずっと。

——ブルースロックの英才教育だ(笑)。

Massiveeffect そうですね。で、リアルタイムでも2000年ぐらいの時にホワイト・ストライプスがちょうどリバイバルの音楽として出て来て、そういうのを聴いてましたね。

JUN 家にビートルズのCDとか大抵あるじゃないですか。で、中学生ぐらいの時に聴いて。90年代当時の『クロスビート』って雑誌の表紙飾ってたのがニルヴァーナとかオアシスとか。で、そこから90年代のUS、UK問わず、ビースティ・ボーイズとかも含め色々聴き始めた感じですね。

Beastie Boys – Intergalactic

【インタビュー】福岡発5人組バンドAttractions。アジア、山本幹宗プロデュース楽曲、メジャーへの想いとは attractions-pickup8-700x467

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石角友香

石角友香

ライター

大阪府出身。関西版ぴあ編集部で音楽コーナーを担当したのち独立。関西発信の今や幻(?)の音楽/カルチャー誌「MaMAマガジン」編集長を経験。現在は東京在住。音楽ポータルを中心に主に日本のバンド/アーティストのインタビュー、ライブレポート、特集記事の編集・ライティングを行う。音楽以外にも著名人の仕事上の失敗談や仕事観を探る週刊企画の編集や、企業誌なども担当。また、「FUJIROCK EXPRESS」の速報レポートや会場レポートを届けるチームに’13年から参加。10数年 観客として参加していたFUJIROCKを違う角度で体験中。

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