――さて、今回も各楽曲についてはトラックメイカーの方々と作業していくことになったと思いますが、その時の様子を教えてもらえますか?

いつか 今回は、「最近こういうのが好きです」という話をさせて頂いてから制作を始めたんです。トラックメイカーのみなさんに「ラッパがほしいです! ジャズっぽいラッパ!」みたいな感じで、具体的なのにどうにも分かりづらい方法で伝えたりして(笑)。なかなか難しかったですね。

――だからなのか、楽曲がこれまで以上にバラエティ豊かなものになっていますね。中でも“腰掛けラップ”でのbanvoxさんの参加には驚きましたが、これはどんな経緯で実現したんでしょう? とても彼らしい、トラップっぽい曲調になっています。

いつか 運のいいことに同じレーベルだったので接点があって、今回参加してもらうことになったんです。最初に聴いた時は「これはやったことないタイプの曲だな」という感じだったんで、かっこいいトラックにはかっこいいラップを乗せようと思って。で、そこからCharisma.com的にくずしていくことを考えていったら「腰掛け」という単語が出てきたんですよ。

Charisma.com、新作『愛泥C』を例えるならば“装苑と女子SPA!の間” interview0405_charisma_4

――そのギャップみたいなものは、Charisma.comとして大切にしていることのような気がしますね? 歌詞が尖っていたらトラックはポップだったり、トラックが尖っていたら歌詞が面白かったり。

ゴンチ うんうん。

いつか ギャップは大切にしたいですね。私は「まんま」みたいなのがいいとは思えない性格だし。

ゴンチ 私は全然違うんですけどね。

――正反対なんですね。

ゴンチ 私の場合、悪い意味でのギャップはあるんですよ。見た目はどっちかというと女子っぽいのに、料理も洗濯もできない、みたいな(笑)。

いつか そうそう。ゴンチって考え方は女子っぽいんですけど、女子力は低いんです。謎……(笑)。

――(笑)。今回の制作中に印象に残っていることというと、どんなことですか。

いつか やっぱり、今回は(先行曲“サプリミナル・ダイエット”の)MVですね。

Charisma.com –“サプリミナル・ダイエット”

――ああ。あの撮影、大変だったんじゃないですか?

いつか 大変でした。こんなに時間がかかるのか、と。「ダイエットの曲だからダンスをフィーチャーしたいなぁ」「でもエアロビクスじゃ弱いなぁ……」「じゃあ武富士(のCM)!」という形で、監督にお願いしました。ちょうどここ(取材をしているワーナー・ミュージックの会議室)で、「武富士を入れたいです」って相談していたんですよ。

――ははは。それで撮影当日を迎えたわけですね。

いつか 最初の撮影がダンス・シーンでしたね。それが地獄で。8時から13時まで踊りっぱなしで、その時点で筋肉痛でした(笑)。それで13時からゴンチが入ってきまして……。

ゴンチ (笑)。

いつか そこから私はバットを振るシーンを撮ったんですけど、なかなかバットが当たらなくて、監督が「バッティング・センターに行っとけばよかったな」って。「そこか、必要だったのは」という(笑)。それがあったりして、サプリを投げたりして……そのあと、ダイエット器具を壊すシーンで、監督が「本気を撮りたいんだ」「本物のハンマーでゼロから壊してくれ」って言ってきて。それで、「ちょっと壊しといてくれたらいいのにな」って(笑)。

――なかなか壊れなかったんですね。

いつか やっぱり、なかなか。あまりに壊れないから「ちょっと貸してみ?」みたいに言われて監督が壊したりもして。その後もう一回私が壊して撮影したんです。そして……ここでようやくゴンチが登場ですよ。

――いよいよですか(笑)。

いつか はい、超元気なゴンチが万を持して。むしろ待ち疲れたぐらいの感じで(笑)。

ゴンチ (笑)。夜中だったしね。

――でも結局、そんなゴンチさんがおいしいところを持っていく感じってありますよね。

いつか いつもそうなんですよ(笑)。人が汗水たらしてやってる横で、「ウケる~!」とか言ってて。

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