僕の中ではDATSと共にフェスの歴史はある

【インタビュー】DATSのルーツ&カルチャーで読み解く。新作の全貌 170512_dats_0031

早川知輝(Gt)
キーワード:フェス/映画

——音楽フェスなど、よく行くフェスはありますか?

早川 実はお客さんとしてフェスに行ったことはあんまりなくって。初めちゃんとした大きなフェスに行ったのが、4年前のDATSで<出れんのサマソニ>で優勝できた<サマーソニック>。自分の中のフェスの歴史じゃないけど、DATSで初めてフェスに出たし、初めてフェスに行ったのもその出演で、今回も<フジロック・フェスティバル>(以下、フジロック)っていう違うフェスにも出れるし。僕の中ではDATSと共にフェスの歴史はある感じですね。

——今回、<フジロック>が決まった時はどんな気持ちでしたか?

早川 ただひたすら嬉しかったすね。去年1年があんまり上手く行かない年で。周りのバンドがすごく上手くいってて、フェスとかも出てるし、悔しいなぁっと思ってました。でも『MOBILE』出して、新しい方向性になって、フェスも決まって。本当決まったときは嬉しかったですね。

——<フジロック>でやってみたいプレイとかはありますか?

早川 最終到達点ではなく<フジロック>も通過のひとつではあるんだろうけど、最初の山場はフジロックにしたいと思っているので、集大成的なライブができればなぁって思ってます。

——楽しみですね。

早川 うん、楽しみです。ひたすら。終わったら、いっぱいお酒飲もうって感じです(笑)。

——そうしたら次の質問です。何か映画とか見られますか?

早川 ロックバンドが主題歌とか劇中歌をやっている映画がすごい好きです。好きなバンドが関わっている映画はよく見てましたね。逆に映画からディグったバンドもあります。すごく結びつきの強い2つがより良くしてくれるから……。

——相乗効果ですか?

早川 ですね。『青い春』っていう映画とか、『ナイン・ソウルズ』っていう映画は、すごく気に入って何度も何度もみてましたね。

——自分に影響を与えてたりとかしますか?

早川 『青い春』は本当に狂ったように一時期見てました。松田龍平さんの演技がすごい好きで。あと『パレード』っていう映画。インストなんですけど、ずーっと映画中に同じ曲が流れてるんです。それが展開とともにちょっとずつ音が足されてって大きな展開の時に曲も今まで持ってた雰囲気もガラって大きく変わって、それはすごい印象に残ってますね。音楽で鳥肌が立つし、すごい相乗効果でした。音楽と映画っていう結びつきだと、それはすごく印象に残ってますね。

——もしDATSで映画の劇中歌をやるとしたら、どんな映画がいいですか?

早川 スケールがでかい映画がいいですね。洋画のなんだろう……。

——『インターステラー』とか?

早川 そういう系ですね。合うかなって、使ってくれたら嬉しいなって個人的には思います。

——そうしたら今回のアルバムをもし映画にしたら、どんなストーリーになると思いますか?

早川 今回はアルバムのコンセプトがあるので、20代の若者の苦悩とか葛藤を描いたような映画になるんじゃないかなって思います。コンセプトがSNS世代のリアルな日常なんで、そういう作品になりそうだなっていう。ハッピーエンドなのかな……どうなんだろう?

——確かにどう終わるんでしょうね。投げかける感じで終わるのかなって思います。

早川 そうですね。投げかける終わり方で終わって欲しいですね。このアルバムも問題定義なので、最後は見てる人にどっちとも取れるような終わり方。見返してみると確かに、そういう映画は好きですね。

——オチがない感じですか?

早川 ですね。
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