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初のデジタルEPがiTunesエレクトロニックチャート1位を獲得。今年DEXPISTOLSの活動休止を発表し、クラブシーンに大きな衝撃を与えたDJ MAAR。そしてSBK、Steady&Co.や独自のバンド活動展開でポップ、ミクスチャーシーンに影響を与え続けるShigeo JDのプロジェクトFAKE EYES PRODUCTIONとは。

日本のポップスターであり、スケボーキングやSteady&Co.として活動した後、The SAMOS、ATOM ON SPHEREなど、バンドで独自の音楽スタイルを貫くShigeoJD。今年DEXPISTOLSの活動休止を発表し、シーンに大きな衝撃を与え、今まさに新たなスタートを切り、クラブシーンを牽引し続けるDJ MAAR。別々のシーンを歩み、それぞれを極めたふたりのあらたなプロジェクトFAKE EYES PRODUCTION

彼らは卓越したセンスと、唯一無二の“バンド”スタイルのダンスミュージックが高く評価され、<WOMB ADVENTURE>、<ULTRA JAPAN>などのビッグフェスに、正規のリリース発表前から出演してきた。

今回はふたりの出会い、そして10年以上に渡るプライベートでの親交、このプロジェクトは必然だったというFAKE EYES PRODUCTION結成に至るまでのプロセス。9月16日にリリースし、iTunesエレクトロニックチャート1位を獲得した『FREE YOUR MIND EP』、今年の4月に立ち上げた、ヴァイナルレーベル〈Fake Eyes Recordings〉や、2年連続出演となった<ULTRA JAPAN>での感触。そして今後の展望についてふたりから話を伺った。

“このインタビューを読めばFAKE EYES PRODUCTION、そして『FREE YOUR MIND EP』の楽曲たちが、いかに格好いいものなのか伝わるのでぜひ読んでみて欲しい!”という容易なものではなく、このインタビューでは、純粋さをもつふたりが、面白さと楽しさ、やりたいからやる。そのことを追及し続けることへの葛藤が見え隠れしているかもしれない。しかし、そのためにあらゆるものへと真摯に向き合う、プロフェッショナルなアーティストとしての姿をうかがうことができる。そんなふたりの魅力の片鱗が伝わるインタビューであり、FAKE EYES PRODUCTIONを実際に自分の眼で、耳で確かめたくなるきっかけになるかもしれない。

Interview:FAKE EYES PRODUCTION(ShigeoJD、DJ MAAR)

——まずふたりの出会いについてお伺いさせてください。 

ShigeoJD 知り合ったきっかけは、MAAR君がやっていたイベントに僕がやっていたバンドを呼んでくれたことかな。

DJ MAAR 恵比寿のみるく(2007年末閉店)で、19才くらいの頃でしたが。その当時はまだしっかりとしたミクスチャーのパーティがなかったので、「バンドとDJがきっちりと共演するパーティがあったら面白いな。」と思って、企画していたイベントにShigeo君のバンドを呼んでいました。僕にとっては、Shigeo君は芸能人。スケボーキング(以下、SBK)も聴いていたし、雑誌の表紙を飾っているのを見たりしていましたから。初めて僕のイベントに出演してもらった時も、芸能人が来たぞ! そんな感じでしたね。その時に「自分、DJやっています!」って、あいさつをしたんですけど……すごく不愛想でしたね(笑)。

ShigeoJD それはないって(笑)! 今でこそスタンダードになっているけど、その頃はクラブだとライブセットの演奏をさせてもらえない場所が多かったんですよね。だけど、MAAR君はみるくで、しっかりとバンドとDJがミックスされているイベントをしていて、僕たちもクラブでバンド演奏できるイベントに出演したかったから、誘ってもらった時はすごく嬉しかったですよ。

DJ MAAR その後、Shigeo君はSteady&Co.をはじめて、どんどんすごい人になって……さらにツンケンされました(笑)。

Steady & Co. – 春夏秋冬

ShigeoJD という話はさておき(笑)。本格的に仲が良くなったのは、2002年にageHaがオープンした翌年、MAAR君がレギュラーイベントのレジデントDJに抜擢されたんですけど、そのイベントでThe SAMOSを一緒にやっている弟のRaymondがDJをやっていたから遊びに行くようになって、少しずつ話すようになりました。その時にMAAR君が、「曲作っているんで、聴いてみてください。」って音源をくれて、この人は楽曲制作もしているんだと知りました。もらった音源を聴いてから、やっぱりミュージシャン同士だから「機材は何使っているんですか?」とか、音楽の話もするようになりましたね。

——その出会いから数年の時を経て、ふたりがFAKE EYES PRODUCTIONを結成するまではどのような経緯があったのでしょうか? 

DJ MAAR DEXPISTOLS(以下、DEX)後期に、「自分がしたいことって何だろう?」と、いろいろと見つめなおす時期がありました。元々ディープなジャンルが好きで、プレイスタイルもそうだったし、そういう現場も好きだったけど、DEXをやっている頃はフェスとか、現場も大きいところが多かったんですよね。遊びに行きたいけど、しばらくそういう現場に顔を出さないと一緒に遊びに行く友達がいなくなっていて、気づいたらShigeo君と一緒に現場に遊びに行くことが多くなっていました。

ShigeoJD 僕はバンドをやりながらDJ SODEYAMA君たちと、AIRでイベントをやっている時期だったかな。その頃、僕が好きな外タレを見に行くと必ずと言っていいほどMAAR君がいるんですよ! DEXをやっている当時のMAAR君の印象からするとかなり意外で、しっかりといろいろなアーティストや現場をチェックしているんだなって。それからよく一緒に遊びに行くようになりましたね。

DEXPISTOLS – NEW JACK HOUSE feat. JON-E

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Mako Masaya

Mako Masaya

ライター

大学在学中、100~700人規模のパーティー及びインディーレーベルのイベント企画・運営をマンスリーで経験。その後、アパレルに特化した代理店、アパレルメーカー 、飲食運営、出版・制作会社に勤める。転職間の数か月に、ニート・フリーターも体験。そのすべてを経て、現在ひとりで音楽・地域誌、ムック本発行を中心に編集・物書、企業イベントコーディネーターに至る。 これまでの経緯から、多種多様なクリエイターと出会い自身は”編集・物書”・”イベントプランナー”だが、多岐にわたりクリエイティヴな活動をしている人、団体と共同体となり、多角的な視点から企画立案し、制作案件に挑戦。多種多様だが、すべてを通じて得た、貴重な『経験・体験・出会い』、そして産まれる”縁”。その繋がりを重んじ、縁を繋ぎ円にし、自らをソーシャル・デザイナーと名乗り、その円から、社会のデザインを試みている。

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