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Galileo Galilei(以下:Galileo)の3rdアルバム『ALARMS』は純粋にロック・ミュ—ジックとして快挙だ。胸がざわつくような、それでいて甘酸っぱいようなグッドメロディ、少し曖昧だったり残酷だったりする青春期の恋愛観や日常の心象を言い過ぎない言葉で描写した歌詞、そして何より憧れ続けたUSやUKインディのフィロソフィをGalileoがGalileoのまま血肉化した。これはどんなアヴァンギャルドな作品よりむしろスリリングなことだ。

2008年、今や10代バンドが世に出る登竜門となった音楽フェス<閃光ライオット>の初代グランプリを獲得した当時の彼らは光るものはあれども、ASIAN KUNG-FU GENERATIONたち先輩のギターロックの後続というイメージだった。だが、そんな中で今回、共同プロデューサーに迎えたクリストファー・チュウ率いるザ・モーニング・ベンダーズ(現ポップ・エトセトラ、以下:POP ETC)らUSインディはもとよりフォールズ、ザ・ドラムス、フェニックスら同時代の海外のロックに大きな影響を受け、それゆえ自身の表現に窮屈さを感じ、札幌の一軒家をスタジオとして借り共同生活の中で必死にインディペンデントな音楽を模索。その成果が2012年リリースの2ndアルバム『PORTAL』だった。メジャーシーンにおいて、プロデューサーはもちろん、レーベルスタッフすら排した制作姿勢は世界的に見てもアグレッシブだったし、しかし同時にそこまでシーンの潮流に流されたくないという姿勢は、何が何でも自分たちからしか生まれ得ない音楽とは何か? を問い続けた結果でしかなかったのだろう。

Galileo Galilei “サークルゲーム(Short ver.)”

それでも音楽の力は彼らの立ち位置の特異性すら越えて、従来のファン、そしてUSやUKインディファンにとっても無視できないものになった。しかしそれでもバンドは安定することはなく、2人のメンバーが脱退。そして言わば我流で方法論を構築していた彼らが、ついに真っ向から憧れの対象とのコラボレーションを果たした新作。音像とは大げさに言えば「世界をどう捉えているか?」のごまかしの効かない実像だ。3人(というか、クリスを加えた4人)はこの作品で国の違いや背景を越えてそれを結実させた。NYは夜、東京は午前中。すっかり意気投合したGalileoとクリスのスカイプ対談から、今年きっての名盤誕生の背景を感じ取ってほしい。

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Qetic編集部

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