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<HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER>その仕掛人となったクリエイティブマンプロダクション代表の清水直樹氏と、〈ホステス・エンタテインメント〉のボスであるアンドリュー・レイゾンビーことプラグ氏の2人に、イベント誕生の経緯やブッキングの裏話、そして両者の思想を対談形式にて語ってもらった。

今年の<サマーソニック(以下、サマソニ)>で最大のサプライズだったのは、やはり<HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER>の存在だろう。2月で開催10回目を迎え、すっかりインディ・ロック・ファンの恒例イベントとなった <Hostess Club Weekender(以下、HCW)>のスピンオフとも呼べるこの試みは、東京の<サマソニ>初日のヘッドライナー終演後、幕張メッセを使ってオールナイトで開催される。

さらに驚いたのは、その豪華&濃すぎるラインナップ。トム・ヨークの『Tomorrow’s Modern Boxes』(2014年)ワールド・プレミア・ライヴや、過去にも<HCW>のトリを務めたスピリチュアライズドとディアハンター、フランツ・フェルディナンド&スパークスによる奇跡のコラボFFS、ジョン・ホプキンスやハーバートといったエレクトロ勢、日本が誇るサイケ・バンド=BO NINGEN、そしてヴァンパイア・ウィークエンドのベーシストによるソロ・プロジェクトのバイオ……と、欧米の音楽ファンも嫉妬する個性豊かな8組が、朝までオーディエンスを眠らせないはずだ。

従来の<HCW>ファンのために別売りのチケットも用意されるなど(もちろん<サマソニ>のリストバンドを着用していれば誰でも入場可能)、「フェス内フェス」とも呼べる<HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER>は、プロモーターとレーベルのタッグという意味でも見どころ&可能性が大いに詰まっている。今回は、その仕掛人となったクリエイティブマンプロダクション代表の清水直樹氏と、〈ホステス・エンタテインメント〉のボスであるプラグことアンドリュー・レイゾンビー氏の2人に、イベント誕生の経緯やブッキングの裏話、そして両者の思想を対談形式にて語ってもらった。

Interview:Naoki Shimizu & Andrew “Plug” Lazonby

自分たちにはできないことをやっているという意味では、〈ホステス〉をすごくリスペクトしています(清水)

――まず、<HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER>の構想はいつ頃からあって、どのようにプロジェクトとして本格化したのですか?

プラグ 初めて話に挙がったのは去年の今ごろでしたね。2人でお茶しながら、「何か面白いことができないかな?」って相談して……。日本でオルタナティヴな音楽を広めるのは非常に厳しい状況ですが、クリエイティブマンと〈ホステス〉は長い付き合いがあるので、自然な流れだった気がします。

――これまでも<サマソニ>には、たくさんの〈ホステス〉関連アーティストが出演してきました。「MIDNIGHT SONIC」を丸々明け渡す……というアイディアはどちらが?

清水 最終的には僕から出したアイディアですね。まず、<サマソニ>の中で〈ホステス〉のアーティストをできるだけパッケージした何かをやりたいという構想があって、じゃあどういったカタチが良いのか? と考えたとき、2人の中では「SONIC STAGE」がいちばんマッチするだろうと。それで当初は「SONIC STAGE」を使ったコラボを考えていたんですが、〈ホステス〉のアーティストはボリュームもすごく大きいので、2〜3アーティストを呼ぶだけじゃ今までと何も変わらないし、コラボにならないですよね(笑)。

――たしかに(笑)。

清水 たとえば、ここ数年「BEACH STAGE」でやっている<Billboard JAPAN Party>のような企画ともワケが違いますし、やっぱりステージを丸ごと〈ホステス〉のものにしないとバリューが出せません。ただ、僕らがそのステージを用意できるのか? という問題もありました。はじめに「GARDEN STAGE」のようなエリアを設けるというアイディアもあったんですが、それだとアーティストの色が限られてしまう……。そこで閃いたのが<MIDNIGHT SONIC>です。毎年ブッキングを含め試行錯誤していた部分もあったし、ここを〈ホステス〉にやってもらったら完璧なものができるなと思ってプラグに提案したら、彼も乗り気になってくれて。そこから具体的にブッキングを進めてもらった感じですね。

――清水さんはいちプロモーターとして、もしくは音楽ファンとして、<HCW>にどんな魅力を感じていますか。

清水 プロモーターとしては、自分たちが手がけてきたアーティストの公演をやられると正直ムカつくことはあるんですけど……(一同笑)。ただ、続けていくうちに〈ホステス〉の“色”がハッキリとしてきたし、なおかつ固定のファンも掴んでいますよね。自分たちにはできないことをやっているという意味では、すごくリスペクトしています。特にインディ・ロックでは、<サマソニ>や単独ライヴで呼べないアーティストって結構いるんですよ。それを<HCW>が呼んでくれることでアーティストにとっては大きなチャンスになるし、そこでファン・ベースを築ければ、後で僕らも公演を組みやすくなりますよね。このことは非常に感謝しています。

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Kohei UENO

Kohei UENO

ライター

Qeticの準スターティングメンバーとも噂されるライター。週末はライヴハウスよりも映画館にいることが多いかも。グランジとヒップホップと女性SSWと麻婆豆腐が大好物。

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