——なるほど。ないところを補完しあっているのが凄くわかりました。では、ユニットの話に戻すと、まずコンセプトが不思議ですよね。例えば、浴衣を着ているのがトレードマークじゃないですか。そういうのは自分たちで考えたんですか?

高橋 アーティストさんって毎回違かったり、私服の延長線じゃないですけど、ドレスっぽかったり。私的に初めて見てもらう人にインパクトを、あの浴衣の子ねって思ってもらえるきっかけになったらいいなと、浴衣にしています。

——歌とかも、歴史モノが多いじゃないですか。

高橋 発案はプロデューサーさんなんです。私たち、ポンコツなんで、歌い出した当初は、なんで歴史なんだろう? って、私たちもわからぬまま歌っていたんです。でも歌っていくうちに、曲を1曲聴いて歴史が学べちゃうだけじゃなくて、現代にもつながるメッセージが必ず入っていて。「これ、もしかしてこういうことを言ってるんじゃないのかな?」と、解釈できるというか。かつ、昔の人も同じことを考えていたんだと思って、歴史にまったく興味がなかったんですけど、歴史も、例えば“徳川家家訓”だったら、徳川家康に親近感が湧いて調べるようになったり。

【インタビュー】アラサー女性2人組ユニット女子独身倶楽部。アラサー女子の生態から最新作『徳川家家訓』までを語る interview_joshidokushin_0223Qe_JDC-29a-700x467
高橋エリ

——これは池ちゃんリスペクトみたいなのはあるんですか?

高橋 そうなんですよ。池田松之助さんですよね?

——は、はい??

高橋 え、松之助さんじゃなくて???

——元スーパーバタードッグの池田貴史さん。今はレキシというアーティストです。

高橋 私が言ってるのは、徳川家家訓を書いた人が池田松之助さんっていう人なんです。だから、池田さん知ってるんだと思って、凄いなって。

——いや、知らないですよ! (笑)。そして、僕がそんな歴史上の人を池ちゃんって友達みたいに呼ばないですよ(笑)。

高橋 あ、そっか! (笑)私たちポンコツなんで気にしないでください!

加藤 私たちって、いつの間にか私までポンコツのなかに入ってる!!!

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——気を取り直していきましょう。確か、武道館を目指しているんですよね。武道館に対して思い入れがあるんですか?

高橋 個人的な理由があって、私が生まれる前にお母さんとお父さんが離婚しちゃってて、お父さんの顔も知らないんです。日本武道館くらい大きなステージに立ったら会えるんじゃないかなと思っていて。

——そうなんですね……。ちょっと感動的な話になってきましたけども。

加藤 私たち、自分たちのライブの形態を、ロックンロールフィットネスって呼んでるんです。ライブの中に、フィットネスが含まれているんです。フィットネスを武道館規模で実現するというのが、今の女子独身倶楽部の目標なんです!

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——よりわかんなくなりました! (笑)ロックンロールフィットネスってカッコいい響きですね!

加藤 キャッチーですね。授けられたんです。天から(笑)。ロックンロールフィットネスは、ハードロックな感じの、BPM200越えくらいの楽曲で、みんなと一緒に泣きながら笑いながら、とにかく大暴れしまくって。そんだけ暴れるんで、汗を相当かくので、一緒にカロリー消費してこうぜ、という感じの。それを武道館でやりたい。

——実際ライブ中にフィットネスをするんですか?

加藤 もうね、ガンガン。ライブではインストラクターなんですけど。体全身を動かすような振りが多いよね。ひねりあり、腕伸ばしあり、ジャンプあり。ずっと走りまくっているんで。多分ジムに行くより痩せると思います。みんな観に来てないですね。やりに来ている。