年の<FUJI ROCK FESTIVAL’12>では、20名規模のオーケストラ・セットで圧巻のステージを披露し、苗場の山を轟音で包み込んだMONO。続くアジア、ヨーロッパ・ツアーなども大盛況を迎え、改めてその音楽性が世界中から大絶賛されている彼らの2013年の日本ライブツアーがいよいよ2月1日(金)、2月2日(土)に開催される!!!

その美しき轟音で世界を魅了してきたインストゥルメンタル・バンドMONO。目まぐるしく展開し、美しく紡ぎだされていくその圧倒的な興奮と感動のパフォーマンスは必見。次は一体どんなステージを披露するのか、ファンの中でも興奮を抑えきれないという人も多い中、かねてより交流があったMONOのTAKA GOTOと昨年の<FUJI ROCK FESTIVAL’12>でも圧巻のライヴを繰り広げたEXPLOSIONS IN THE SKYのマナフ(gt)によるオフィシャル対談が到着!!! 国境を超えて共鳴するこの2人の貴重なこの対談を読んで、来たる公演に備えるべし!

特別対談:TAKA GOTO(MONO)×MUNAF RAYANI(EXPLOSIONS IN THE SKY)

【Interview】MONO国内ツアー間近! EXPLOSIONS IN THE SKYとの特別対談が到着! news130128_mono_1-1

バックステージでEITSの終演後にハグするGOTOとマナフ両氏。

――まずはお二人の出会いについて教えて下さい。

マナフ:2003年の10月です。よく覚えています。アルバムを出してすぐのツアーで、当時レーベルをやっていたTAKAが僕らを日本に呼んでくれたんです。出会ってすぐ自然に打ち解けました。音楽だけじゃなく色々な話をして、自然や死生観にいたるまで。そしてすごく良い友人になれました。

GOTO:当時僕らは自分たちでレーベルもやっていて、EXPLOSIONS IN THE SKY(以下、EITS)を日本に呼んだんです。そして日本で色々と話し合ううちに、「おい、ここにもうひとりオレがいるぞ」くらいに近い感覚があって、そこからずっと続いているんです。本当の友人になれました。お互いに死ぬ時はちゃんと看取ろうと言っているくらいなんです。

――自分たちの音楽スタイルについては、どのように捉えてますか?

GOTO:まず2007年にクラシック音楽っていうのはインストゥルメンタル・ミュージックなんだということに気がついたんです。MONOをはじめた時はもうソニック・ユースやマイ・ブラディ・ヴァレンタインの単なるファンですよ。そういう音楽に憧れて、そういう音を出してというスタイルでした。それで海外にも行くようになると、そこにはオリジナルがいて、僕らはそうじゃなかったんです。これは日本のバンドがなぜ海外でなかなか成功出来ないのかということにもなってくるかもしれませんが、やはり海外のシーンに飛び込んでみると、そこには世界中のバンド達が憧れるオリジナルがいるんです。そこに言ってみると僕らは模写でしかなかったんです。

そういうこともあって日本人である自分にとってのオリジナルな音楽を見つめ直すことになったんですが、そこで出会ったのが自分が子供の時に家で聴いていたベートーベン。このノイズ・ギターとこの自分にとってのルーツとなっている音楽をどういうふうに形にしていけばいいのか、を考えるところから今のMONOのスタイルが徐々に形になってきたと思います。僕は音楽理論はわからないけれども、音楽を聴くと、何が鳴っているかがすぐにわかるんです。何がどう鳴っているのかがわかるので、それをMONOに昇華していったんです。

さらにベートーベンについて色々調べて行くと、ベートーベンはパンクだと。貴族の音楽を大衆のものにした人だったりということも含めてですけども。そういうところも含めてスゴく影響もされたんですね。

【Interview】MONO国内ツアー間近! EXPLOSIONS IN THE SKYとの特別対談が到着! news130128_mono_live2-1

【Interview】MONO国内ツアー間近! EXPLOSIONS IN THE SKYとの特別対談が到着! news130128_mono_manaf-1

で、そういうことを考えるきっかけになったのもマナフなんです。出会いから色々な話をして、僕らが海外でライヴをやるようになって、自分たちの音楽について色々と考えていた頃から、僕らは新しい、誰も作ったことの無く、しかもその先に歓喜がある音楽を作らなきゃダメだという話をしていたんです。それはお互いにです。僕らはモグワイやゴッド・スピード・ユー! ブラック・エンペラーなどのポストロックと言われるカテゴリーでは次の世代で、自分たちのオリジナリティということに関して、MONOもEITSもスゴく考えたんですね。で辿り着くのは、やはり自分達でしかできない音楽を作って、その先にある歓喜を目指すということだったんです。

時期で考えるとアルバム1、2枚目くらいはあこがれから積みあがっていた音楽で、3枚目から徐々に自分たちの音楽に意識的になっていった感じだと思います。すでにアルバム出してから気付いていってるのも遅いんですけどね。

色んな国の人間が、色んな個性/国民性なんかを背景に音楽をやっているのを目の当たりにして、日本の個性はなんだ?と考えたんですけど、第2次世界大戦以降の日本に自分が求めるような個性が見当たらなかったんです。で、自分の個人的なルーツだけを見直してそこにあったのが、ベートーベンとノイズ・ギターだったということなんです。

――作曲方法についてお聞かせ下さい。

マナフ:決まった方法は無いんです。メンバーそれぞれが色んな断片もスタジオに持ち込んできて、そこにそれぞれがリアクションをしていくという方法なので、決まったやり方はないんですね。アクシデントの連続なんです。時々スムースに出来たりすることもあるけど、ほとんどはトライの連続です。形に出来ないことも沢山あります。

GOTO:作曲はすべて僕です。すべてのパートを作り込んで、デモテープでメンバーに渡します。僕は演奏家としてのメンバーを信頼しているので、演奏はバンドにまかせています。徹底的に書き込んで、一度出来たら変えることはありません。だからEITSとは真逆の方向ですね。すごく似ている人間がまったく逆のアプローチで音楽を創っているのはとても面白いです。

マナフ:でも同じ方法はひとつとしてないと思うよ。みんなそれぞれ違うはずだと思います。実際同じスケールでメロディを作っても、やはり人それぞれスタイルは全然違ってくるものだと思います。

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【Interview】MONO国内ツアー間近! EXPLOSIONS IN THE SKYとの特別対談が到着! news130128_mono_live3-1

――ところでお二人のバンド内に暗黙のルールなどはありますか?

マナフ:実は元々、いくつもルールがあるバンドだったんです。でも今は自然になってきましたね。ただ他の誰かに似ていることはしないというのはメンバー間で共通のルールになっていると思います。

GOTO:僕らは基本的にはすべて自分たちでやることです。楽器を運ぶのも、レコーディングをするのも、バンドにまつわることは出来るだけ自分たちでやっていくようにしています。そうやって自分たちでやっていくなかで、メンバー間で共通されているのは、どんなに困っていても、ただ「おいしい話」には絶対に乗らないということじゃないかと思います。僕らの中では「砂漠の水」って言っているんですけども。自分たちがなんかおかしいな? とか、どうなのかな? と思ったことは絶対にやらない、というのは暗黙のルールになっていると思います。

すでに視聴数13万を突破した“Legend”のミュージックビデオ


Event Information

MONO Japan Tour 2013
2013.02.01(金)@大阪 Shangri-La
OPEN 18:30/START 19:30
ADV ¥4,500(1ドリンク別)

2013.02.02(土)@東京 Liquid Room
OPEN 18:30/START 19:30
ADV ¥4,500(1ドリンク別)

TICKET
大阪公演
チケットぴあ(P:186-109)、ローソンチケット(L:58167)、イープラス

東京公演
チケットぴあ(P:186-239)、ローソンチケット(L: 70152)、イープラス

Release Information

Now on sale!
Artist:MONO(モノ)
Title:For My Parents(フォー・マイ・ペアレンツ)
MAGNIPH
DDCB-14016
¥2,400(tax incl.)

Track List
01. Legend
02. Nostalgia
03. Dream Odyssey
04. Unseen Harbor
05. A Quiet Place