日々“楽しい遊び”を発信中のPLAY TODAY inc.って？

——『PLAY TODAY inc.』という社名が決まったいきさつも教えてもらえますか？

落合　僕が決めたものなんですけど、ネガティヴな言葉にはしたくないと思っていました。僕はデザインの仕事をする時、音楽を聴きながらアイディアを膨らませたりしていて。普段は洋楽が多いんですけど、ある日大橋トリオさんの曲を聴いていたら、その歌詞に『PLAY TODAY』という単語が出てきたんです（“Bing Bang”の歌詞の一節）。「Play」も「Today」もよく使う単語だけど、それが2つ並んだ時にすごく耳に残るなと思って。それで改めて歌詞を読むと、高波が思い描くフェスの世界観にもすごく近かったんですよ。それぞれの単語の意味を考えても、僕のデザインや高波がやっている音楽、これから僕らがやろうとしていること——すべてのものに通じるように感じられて。「これでいいんじゃないか」と思ったんです。

大橋トリオ -“Bing Bang”

——15年は会社を立ち上げて、様々なことに挑戦していった１年だったと思います。これからの展望や目標のようなものがあれば教えてください。

高波　この間、2人でNYに行った時に、いつかはホテルを持てたらいいな、と話していたんです。『PLAY HOTEL』ですよね。音楽はもちろん様々な要素があって、エントランスに入ってから帰るまでずっと遊び心が感じられるような、行くたびに発見があるような、そんなタイプのホテルを作れたらいいな、と。

落合　とは言っても、それはすぐにできるものではないので（笑）、まずは音楽に触れられる場所を作って、それを東京に1店舗、地方にも何店舗か出店して、ゆくゆくは海外にも広げていこう、と思っていますね。店舗ごとにそれぞれの地域の特性が出るし、それを流通させていけば、外的な要素に影響されずに、その中で循環するような仕組みを作れると思うので。

高波　そうやって色んな地域が繋がっていけば面白いと思うんですよ。そして大事なのは、その時に「いいもの」を届けるということ。ものだけではなくて、「人」でもいいと思いますけど、いいものを届ければ、それがさらにいい循環を起こしてくれるはずですから。

落合　そうすれば、「ホテル」という目標も現実的に近づいてくる（笑）。そこまでは、今のところ僕らが考えているところなんです。

photo by Taio Konishi