Interview:tofubeats→Skylar Spence

tofubeats セイント・ペプシ時代から改名して、サンプリングからギターを弾いてポップ・ミュージックを作るようになりましたが、なぜスタイルが変わったの?

Skylar Spence(以下、スカイラー) そんな大胆な変化だったとは思わないけど、しばらく使っていなかった僕のソングライターとしてのまた別の顔というところかな。プロデューサー業の勉強で忙しかったんだよね。近々その2つのスタイルをいい感じにブレンド出来たらいいな。今のところは模索中だね。

tofubeats×スカイラー、お互いに訊きたいことって? interview150928_skyler_2-780x780

『Prom King』ジャケット

tofubeats 学生時代はどんな感じの生徒だったの?

スカイラー 小、中学生時代は勉強をしなくても優等生だったよ、高校生の時もまぁそんな感じだった。もう少し早くに自制心を学べたらよかったと思う。僕は優先順位つけたり、しっかりと道を歩むのが苦手だから、今の生活はもうぐちゃぐちゃでカオスな状態なんだ。大学はダメダメ。でもSAT(大学進学適性試験:高校によって成績評価基準が違うアメリカで最も一般的に導入されている、大学進学のための標準テスト)は合格したんだけどね!

tofubeats 人生で自分の人生に大きく影響したCD、パッと思いついたのでいいから3枚教えて欲しいです。

スカイラー 僕のオールタイム・フェイヴァリットはプリファブ・スプラウトの 『スティーヴ・マックイーン』(85年)ってアルバム。アルバムの構造の在り方や、アルバム内での“ポイントA”から“ポイントB” への到達の仕方とか、僕のアイディアはこの作品にとても影響されているし、語れる。この1枚のおかげでポップ・アルバムは曲の集まり以上のものになり得ると学んだよ! 

Prefab Sprout -“Appetite”

ザ・アヴァランチーズの 『シンス・アイ・レフト・ユー』(00年)を知ったのは流行の去った最近のことなんだけど、ここ数年で一番影響を受けたかも知れない。これは僕が初めてエレクトロニック・ミュージックを「感じた」作品なんだ。ビート、シークエンス、拍子を超えたところにある様々な絶妙なアレンジがたくさんちりばめてある。聴いたら1時間のジャム・セッションに世界中が包まれたように感じると思う。僕もこれぐらいパワフルなものを作りたいね。

The Avalanches -“Since I Left You”

今年の夏はイェンス・レークマンの 『ナイト・フォールズ・オーヴァー・コルテダラ』(07年)にどっぷりハマったよ。僕のこれからの作品にはこの1枚へのアンサーをたくさんちりばめると思う。ザ・アヴァランチーズの『シンス・アイ・レフト・ユー』 とはまた逆で音のサンプルをたくさん使ってとても自然な音を作ってるんだ。彼の曲には無邪気さが見える。そして彼のストーリーは全てずば抜けているんだ!

Jens Lekman – “Sipping on the Sweet Nectar”

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