<ササクレフェス>はデイ・イベントなんでやっぱり若い子にもっと来て欲しい
――いきなり個人的な感想で大変恐縮なのですが、今年はじめて<ササクレフェス>に遊びに行かせて頂いて、「このイベント最高だな!」って思った瞬間があったんです。というのも、とあるアーティストのライブで知り合った50代のおじさんと約3年ぶりに会場で再会して、そのおじさんはどうやら大森靖子さんを観に来たらしく、大森さんの話で盛上がったのですが、僕たちが話をしてるその横でB-BOYの格好した若者がパスピエの物販見てて、これは面白いなと(笑)。
一同 ははははははははは!
kussy それめちゃくちゃ嬉しいです(笑)。でもうちらが目指してるのはそういうことなんですよ。
――“ササクレてる”というアティチュードを持ったアーティストが集まった結果、すごく良い意味でクロスオーバーしてるし、それがきちんとお客さんにも反映されてる瞬間だったので本当に感動しました! 価格に関してもすごく良心的だと思います。
kussy 実際もっと安くしたいくらいなんですよ。Fragmentで深夜のパーティーに参加させて貰うときとか、たまに「若い子来てないなぁ」とか思いますもん。<ササクレフェス>はデイ・イベントなんでやっぱり若い子にもっと来て欲しいですね。
deii(Fragment) 今回は〈術ノ穴〉単体での開催だったんですけど、結構スムーズに出来たのかなと思いますね。
kussy でも反省点もたくさんあったよね。昨日のイベント中に二人で「あそこの流れはこうすれば良かったね」とか話し合ったりしたんですけど(笑)。ただ、次回が見える前向きな反省点だったんでよかったです。実際、手応えはめちゃくちゃ感じました。いま言われていたクロスオーバーじゃないですけど、そういうものをもっとうまくイベントに投影させて次回も頑張りたいですね。
――そして昨日の<ササクレフェス>では、男性陣ももちろんなのですが、泉まくらさんや、三回転とひとひねりさんなどの女性陣の勢いみたいなものを強く感じました!
kussy 今は特に女性シーンにはものすごく勢いを感じます。昨日の後半も大森靖子から、三回転とひとひねり、パスピエ、泉まくらっていう流れを作って、最後はバシッ! と女性に締めてもらおうと思ってました。
――ブッキングに関してはどういう意図があるんですか?
deli 例えば、今回で言えばパスピエと泉まくらが“最終電車”を一緒にやったのが一つの例なんですけど、自分たちがリミックスだったり、曲を作ってる人たちと一緒になんかやりたい、っていうのがまず前提にあります。さらに、そこに自分たちから見た“ササクレてる”アーティストを集めたら面白いイベントになるのかなと。
kussy なので、集客の為にネームバリューがある人を呼ぼうという考えは今のところありません。
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