思いついたものをそのまま入れるのではなく、時には反対のアプローチを試してみたり

––––個人的にはラストの“Night Parade”にも、非常に新しさと、telephonesの今後を感じました。

石毛 ラストとはとてつもなく広がり、そしてキュンとして終わるものが欲しかったんです。

岡本 この曲にはピアノも入っていて。これまでピアノもメインで入れたことはなかったんです。これも新しい試みで。

【インタビュー】the telephonesの定義する大人のハイテンション。それこそすなわち「SUPER HIGH TENTION!!!」 Interview140604_the-telephones_sub5-1

石毛 イメージ的には昔のハウスミュージックですね。いわゆるDX-7系のFM音源を使うことで、ちょっとふわんとさせたかったし。ガチのグラウンドピアノだと曲もガチになっちゃいそうだったんで、あえてソフトな方がいいだろうと。

––––“1984”でもFM音源のシンセを使ってますよね。

石毛 ですね。こちらは曲の展開も、““これでもか!!”と詰め込んでます(笑)。途中、謎のAC/DCのようなギターリフも入ってるし(笑)。

––––その辺りは、おかげさまでニヤッとさせられました(笑)。

石毛 ここではドラムはあえて熱量のある感じじゃなく、サラッと叩いてもらって。そこでバランスを取ったんです。いつもだったら、そこでもドラムも楽曲の熱に合わせて叩いていたんですけど、あえてしない方がアガるんじゃないかと。おかげさまでオシャレに仕上がりました。

––––ほんと今作は、全体的に作品感がキチンとある上にライヴ感がありますよね。

石毛 ちゃんと聴かなくても、”いい曲”だと思ってもらえるんじゃないかな。普通に流れていていも耳を惹き、且つ、キチンと聴き込むと色々なところで色々なことをやっている発見がある作品だと自分たちでも思ってます。

––––何か聴きどころはありますか?

長島 やっぱりアルバム全部を通してのバンド感でしょう。これまでの作品とは違った意味で完成形が出来たと自負しているんで。今までよりもより強力になったなってところを感じてもらえると嬉しいです。

石毛 歌っている立場からすると、エモいんですよね、今回の各曲って。そのエモさを味わいつつ、是非聴いて泣いていただきたい。

––––“Take Me Higher”なんてかなりエモいですもんね。

石毛 いや、あれはエロいです(笑)。

【インタビュー】the telephonesの定義する大人のハイテンション。それこそすなわち「SUPER HIGH TENTION!!!」 Interview140604_the-telephones_sub9-1

––––岡本さんの聴きどころは?

岡本 全部いいんっすよ。が故に、リード曲選びも大変だったし。それぐらい自信のある曲が揃ったんで、覚悟して聴いて欲しいですね。

次ページ:来年迎える10周年を、一緒に祝ってくれる人を現在絶賛大募集中!