多くのメディアが、挙って年間ベストに選出した大傑作ファースト・アルバム『Cerulean』から3年。セカンドアルバムを最も待ち望まれていた、LA の奇才Will Wiesenfeld(以下Will)ことBaths。渾身の作品『Obsidian』が遂に完成。5月15日(水)日本先行で発売となる。強力なビートかつ全編にわたる情緒溢れるヴォーカル・ワークは前作を遥かに凌ぐ快心の出来映えだ。

今作のコンセプトは「apathy/無感情」。2011年、初の来日公演を控えた間近、Willは大病を患い、ドクターストップを受け急遽ツアーを延期せざるをえない事態に陥った。何もできなかった自分の状態からダークで無気力な歌詞を思いつくようになったと発する。その際に古代~中世ヨーロッパで蔓延したペスト(黒死病)を描いた絵に大きな影響を受けたとの事。生きたまま埋められていった人々の様子や、死そのものやグロテスクなイメージ。冒頭“Worsening”から黒・漆黒をイメージさせる言葉が羅列する。「絶対に自分に対して不誠実であってはならない」というのは、彼の創作活動における信条である。有言実行とも言える、自身の環境・想いを見事に反映した作品となっている。

本作も前作同様<Low End Theory>を主宰し、フライング・ロータスのマスタリングを務めた事でも知られるDaddy Kev が担当。マスタリング最中に、何度もやり直しを命じ 、Daddy Kev を「本当にタフなアーティストだよ」と言わしめたエピソードがある。1人のアーティストが、徹底的に納得するまで突き詰めた世界観を、本作を通して体感出来る筈だ!

2011年に行われたライヴの映像はコチラ

Release Information

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