Interview:Czecho No Republic

――『NEVERLAND』でメジャーデビューを果たすチェコにとって、2枚目のフルアルバムがメジャーデビュー盤という立ち位置になりましたね。より幅広く聞いてもらうためのステップとして、メジャーという環境を選んだと思うんですけど、バンドにとってメジャーデビューはどんな意味合いがあるんでしょう。

武井 自分らがバンドをインディーズで組んでやってきた中で、徐々に次のステップアップが見えてくると思うんですよ。最初はCDを出すとか、自分らのイベントをやってみる、とか。去年ぐらいメジャーとかも次のステップアップとしてっていうのは、会話としてあったかはわからないですけど、各々のビジョンの中にはあったと思っていて。そういう話を今年いただいたとき、「あ、よかったなあ」って。やっぱり、音楽を作ってたくさんの人に聴いてもらいたいっていう気持ちなので、とても嬉しかったですし、次のステップアップのチョイスとして挑戦してみたいなって思いましたね。

【インタビュー】メジャーデビューを果たすCzecho No Republic、名刺代わりのフルアルバムを語る pickup131030_czecho-no-republic_07

――これからは以前よりもCzecho No Republicの名前とその音楽を見聞きする機会が増えるでしょうし、それに対する期待はありますよね。その一方で、これまでライブに来てくれている人たちや聴いていてくれている人たちのことも意識すると思うんです。

武井 俺は結構しちゃいますね。やっぱり、前からライブに来て応援してくれている人たちは、少なからず感謝や情があるので、そこで離れてしまうと、もったいないっていう気持ちもあるし、これからもっと楽しくなるから、背中を向けないでほしいっていう気持ちもありますね。

――『NEVERLAND』には新曲以外にインディーズ時代の既発曲が現メンバーで再録されていて。過去と現在進行形のCzecho No Republicを知ってもらうための、名刺代わりの一枚になったと思っていて。

武井 やっぱりここから入る人も多いと思うので、聴いてみて、「こういうバンドなんだな」って分かるようにしたいのは当然なんですけど、そうなってくると、足踏みしそうな感じもして、ちょっと嫌だったんですよ。自分らなりのエゴや挑戦したいことを新曲の中でやってみたり、過去の曲もたくさん入っているので、今の自分らのベストアルバムっていう感じですね。

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