――新録曲、再録曲にしても、最終形になるまで音にデリケートに接しているっていう感じがしますね、男性陣4人は。そこにタカハシさんは、どんなふうに関わっているんですか?

タカハシ 私はみんなよりも経験が浅いというか。もともと歌だけっていう感じだったんですよ、やってきたことが。本格的に楽器をやり始めたのも、鍵盤はCzecho No Republicに入ってからなので、みんなよりも全然経験がないので、教えてもらうという感じなんです。でも、歌になると、「こうした方がいいんじゃない?」とか口出ししてますね。そこぐらいしか出来ないなと思うので、楽器は見守っています(笑)。

武井 客観視できるっていう感じ?

タカハシ 一般に一番近いというか。

【インタビュー】メジャーデビューを果たすCzecho No Republic、名刺代わりのフルアルバムを語る pickup131030_czecho-no-republic_02

――リスナー目線?

タカハシ そうですね。リスナーに近いから、クリアにフラットに聴けるっていうか。あまり楽器のこだわりとかも分からないんですよ。砂川さんのこだわりとか分かんないよね、実際。

武井 「実はさっきエフェクターを踏んでなかったんですけど、気付きましたか?」とか、しつこいんですよ(笑)。

砂川 しつこいはひどいだろ(笑)! 僕は録る順番がいつも最後で、時間がないのに色々と試そうとするので、いつもマネージャーに怒られていて(笑)。

――だはは。ちなみに『NEVERLAND』というアルバムタイトルはある種、Czecho No Republicが目指す音楽を「ユートピア」になぞらえているように感じるんですね。そういった所信表明のようなタイトルは、このメジャーデビューのタイミングに相応しいというか。

武井 “ネバーランド”が最後に出来た曲なんですけど、まさしくユートピア的なものへの憧れみたいなところから「ネバーランド」と付けていて。でも、それがアルバムのタイトルになっているのは、実は深く考えてないんですね。「ネバーランド Czecho No Republic、うん。これじゃん?」っていう感じです。そこに誰も待ったをかけないし、曲もワンワードのタイトルが多いので。

砂川 何か色んな意味合いがある。聴く人によって、色々考える余地があるタイトルかなと思っていて。

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