思い出のミュージック・シーケンサー、ヤマハ『QY20』のサウンドと魅力 column_190909_qy20_1
突然ですが、1992年にヤマハから発売されたコンパクト・サイズのミュージック・シーケンサー『QY20』(キューワイ・ニジュウ)ってご存知ですか?

VHSのビデオ・テープとほぼ同じサイズに作られた黒いボディーに、大き目の液晶ディスプレイとゴムのミニ鍵盤などが所狭しと配置され、内部には生楽器のようなリアルなサウンドが特徴の「AWM音源」とシーケンサーを内蔵。バリエーションが豊富なシンセサイザー、ドラム音源などを使って打ち込みができ、パームトップ型の音楽制作ツールとして90年代にとても人気があった製品なのです。

乾電池を入れてイヤホンを接続すれば、これ一台だけでどこにでも持ち運んで音楽を作れましたので、筆者は当時、喫茶店に『QY20』を持って行き、打ち込みをしていた事がありました。まだノートパソコンやDAWを使った音楽制作がポピュラーになる前でしたので、外出先で打ち込みができるという事がとても新鮮でした。
若いみなさんから見たら少し旧式に見えるかもしれませんが、筆者と同世代の方でしたら同じ使い方をされていたかもしれません。

「QYシリーズ」は90年に初代モデルの『QY10』が発売され、その後、持ち運びに便利なパームトップ型の『QY20』『QY8』『QY22』『QY70』『QY100』と、机の上で使うデスクトップ型の『QY300』『QY700』などが登場し、世界的に大ヒットしました。2000年に最終モデルの『QY100』が発売されるまで「QYシリーズ」は10年以上に渡り人々に活用され、一世を風靡したハードウェア・シーケンサーなのです。

あれから時が経ち、最近ではDAWソフトを使った音楽制作が主流になりましたが、今回、思い出深いポータブル・シーケンサーの名機、ヤマハ『QY20』を久しぶりに手に取り、その使用感や魅力についてレポートをお届けしたいと思います!

全体の配色、ディスプレイ、ボタンの位置、大きさなど、どこをとっても計算されたバランスの良いデザイン

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こちらがヤマハ『QY20』です。

ザラっとした表面処理が施された黒いボディーに大き目の液晶画面、ゴムで作られたミニ鍵盤などが整然と配置され、90年代を感じさせるやや武骨なデザインは見ているだけで再び愛着が湧いてきます。

このデザインは当時のスキーブームを意識し、「スキーバスの中で手軽に曲作り」という開発コンセプトで作られたのだそうです。久しぶりに本製品をまじまじと眺めてみたのですが、それ程古さを感じません。画面の上の方に書かれた『QY20』のロゴや、全体の配色、ディスプレイ、ボタンの位置、大きさなど、どこをとっても計算されたバランスの良いデザインだと感じます。
手前の方に配置されたミニ鍵盤に、大き目のディスプレイを組み合わせたボディーは、ひと昔前のパームトップPCのようにも見えるルックスで、今見ても十分にカッコいいです。

最近は使わなくなっていましたが、筆者は20年位前に本製品をとても大事に活用していました。乾電池で駆動し外出先で曲が作れるのと、寝転がって楽な姿勢で打ち込みができたのは、他に似ている機材がなかったため大変魅力的だったのです。大袈裟に聴こえるかもしれませんが、当時は、何か自分専用の小型コンピューターを手に入れたような心躍る気持ちで活用していました。今思えば画期的な小型シーケンサーだったと思います。

内蔵された「AWM音源」による、リアルでバリエーションに富んだサウンド

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本製品は90年に発売された初代モデルの『QY10』の上位機種として発売されました。

100種類の音色と、8種類のドラムキットを内蔵。プリセットのパターンが600種類内蔵されていて、自分で新たに100種類のパターンを作って本体に保存する事が可能です。

最大同時発音数は28音で、音源部分には「AWM音源」が内蔵されています。「AWM音源」というのはヤマハが「FM音源」の後に開発したもので、サンプリングした生楽器の音を電子楽器の音源として使用し、本物の楽器に近いリアルなサウンドが特徴でした。迫力のある生ドラム、ピアノ、ギターなどの生楽器系から、テクノ、ハウス系のアナログ風ドラム音色、エレクトロニック系のシンセ音色まで、幅広いサウンドが収録されています。

今聴くとやや懐かしい雰囲気の音色ですが、90年代にオールインワンのシンセと同じ構造をここまでコンパクト・サイズにまとめたヤマハの技術とアイデアに敬服します。

本製品は特定のジャンルに特化しているのではなく、単体で様々なジャンルの曲を作れるのが強みです。

どんな音色が入っているかというと、アタック感があり生々しい「ピアノ」、「グロッケン」、「マリンバ」、「オルガン」や、生バンド風の楽曲に使えそうな「アコースティック・ギター」、「エレキギター」、「エレキベース」、「スラップベース」、そして「バイオリン」、「ストリングス」、「ブラス」などの音色に加え、最近では殆ど聴かなくなった「ジャン!」という「オケヒット」など、懐かしいサウンドが多数収録されています。

それだけでなくピコピコ系のシーケンスに使えそうな「スクウェアリード」、「ソウリード」と、それぞれニュアンスの違う数種類の「シンセベース」、そして柔らかな「シンセパッド」の音色などを組み合わせれば、エレクトロニック系の楽曲も作る事ができます。

さらに本製品には8つのドラムキッドが収録されています。それらはロック、ポップ系のパワフルでリアルな生ドラムや、TR-808、TR-909に似たダンス・ミュージック系音色、ブラシのドラムスティックで叩いた音色や、ジャズに合いそうなサウンドまで、バリエーションが豊富です。

これらの音色をプリセットから選び、ゴムで作られた25個の「ミニ鍵盤」を弾くと音が出ます。この「ミニ鍵盤」は和音入力も可能で、キーボードを接続しなくても単体ですぐに打ち込みができるのがとても便利です。

一体どんなサウンドなのか気になるかと思いますので、『QY20』に収録されている懐かしい音色を使って一曲作ってみました。動画をお楽しみください!

YAMAHA QY20 Original Song by Falcon-106

「64×128ドット」の大型液晶ディスプレイを搭載し、多くの情報を見ながら作業できる

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艶消しの黒いボディーに対して、液晶画面は艶のある透明プラスティックでカバーされています。この部分はいつもピカピカに磨きたくなります。

本製品は「64×128ドット」の大型液晶ディスプレイを搭載し、多くの情報を見ながら作業できます。このディスプレイには、ややドットの荒い文字やグラフィックスで、データやミキサー画面などが表示され「コントラスト」のダイアルを回せば画面表示の濃さを調節できます。バックライトが付いていないので暗がりで使用するのにはやや難ありですが、明るい場所で使う分には全く問題ないです。

様々な操作を実行する時は「カーソル・キー」「エンター・キー」を使います。これはパソコンの画面をマウスで操作するのとは違って、ひと昔前のハードウェア機材ならではの操作感覚です。ドットの液晶画面や旧式の機材に関心のある方なら、いじりがいがあって楽しめると思います。

こちらのディスプレイは大きく分けて3つのモードに切り替える事ができます。

まず「パターン・モード」で4小節のパターンをいくつも作ります。「シーン・モード」でそれらのパターンを組み合わせて曲の展開を作り、新たにメロディーなどを追加して楽曲にするのです。「ミキサー・モード」ではミックス・バランスやパンを調節します。

本製品はリバーブ、ディレイといったエフェクトは内蔵されていないので、細かい所まで楽曲を作り込むというよりも、ざっくりとしたデモ曲を作るのに適していると思います。沢山のパターンを組み合わせて一曲のソングを作るという制作の流れは、AKAIの『MPC2000XL』に内蔵されているシーケンサーに近いものを感じます。

様々な操作を実行すると画面に『QY20』のキャラクターが表示され、結果を教えてくれる

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本製品はリアルタイム、ステップによるレコーディングだけでなく、コードやパターンをリアルタイムで録音したり、エディット・モードでMIDIイベントを入力できるなど、様々な方法で打ち込みができます。

『QY20』のデータ容量は「約28000音」。一つ旧式のモデル『QY10』の容量が「約6000音」でしたので、それの4倍以上のデータを記録できる余裕の容量に改善されています。

打ち込んだパターンに対して「パターン・ジョブ」機能を使えば、データをコピーしたり、クオンタイズをかけたり、音程、音の強さ、音の長さを変更する事も、パターンに好きな名前を付けたり、トラックやパターンを消去できるなど、様々な操作を行う事が可能です。

「パターン・エディット」機能では、それぞれのトラックに打ち込まれたMIDIデータをイベント単位で細かく修正したり、リアルタイムやステップで打ち込みした後に、入力しきれなかったデータを新たにインサートする事ができます。

これらの操作を実行すると画面に顔の描かれた『QY20』のキャラクターが表示され、結果がうまくいったかどうかを教えてくれます。細かい事かも知れませんが、こういった遊び心が音楽を作る上で意外と大事なのではないかと思います。

単三乾電池6本で駆動し、ヘッドフォン端子を装備しているので、どこにでも持ち運んで曲が作れる

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本製品を上側から見たところです。

こちら側から見たルックスも気に入っています。
『QY20』のロゴがヤマハの製品らしくキリリと引き締まっていてカッコいいです。

本製品の端子類をざっとご紹介します。
向かって左側から外部スピーカーやミキサーに接続するための3.5mmのステレオ「ラインアウト端子」、その隣には「MIDIイン端子」「MIDIアウト端子」を装備しています。「コントラスト」と書かれたダイアルを操作すれば液晶ディスプレイの表示の濃さを調節でき、「DC IN端子」には純正の電源アダプター「PA3」を接続して使用します。裏側の電池ボックスに単三乾電池6本を入れて駆動させる事も可能です。右側面には3.5mmのステレオ「ヘッドフォン端子」と音量調節のための「ボリューム・スライダー」が、左側面には、電源をオン・オフするための「パワー・スイッチ」が付いています。

コンパクト・サイズでありながら「MIDIイン・アウト」の両方が装備されているので、「MIDIイン端子」にMIDIキーボードを接続すれば『QY20』のシーケンサーに打ち込みをしたり、後述する「オートベースコード」機能を使った演奏が簡単にできるようになります。「MIDIアウト端子」から外部のMIDI機器に接続すれば『QY20』に打ち込んだMIDIデータで、外部のシンセサイザーなどを鳴らしたりする使い方も可能です。
単三乾電池6本でも駆動し、ヘッドフォン端子を装備しているので、どこにでも持ち運んで曲が作れるのが本製品ならではのストロング・ポイントだと思います。

ゲーム機のように本体を掴み、寝転がりながら楽な姿勢で打ち込みができる

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本製品は机の上に置いて打ち込みをしたり、好きな場所に持ち運んで曲を作る事ができますが、楽な姿勢で打ち込みができるという点も強みだと思います。

例えば寝転がりながら思い付いたメロディーを打ち込んだり、パターンを組み立てたりといった使い方ができるのです。これは他の機材では中々できない必殺技だと思います。

その場合はゲーム機を持つように両手で本製品を掴み、親指でボタンを操作してシーケンスを組んだり、左手で本体を掴み、右手でミニ鍵盤を弾いて打ち込みをします。これが机に向かって作業するのとは違い結構快適です。黒いボディーはザラっとした処理が施されているので、両手でベタベタ触っても手のあとがあまり目立たないのが嬉しいポイントです。

本製品は最初から本体に内蔵されている様々なジャンルのパターンを組み合わせ、コードネームを指定するだけで簡単に伴奏を作る事ができます。収録されているジャンルは、ディスコ、テクノ、ハウス、ワルツ、ロック、ファンク、ロックンロール、ジャズ、サルサ、ラテン、サンバ、ボサノヴァ、ルンバ、タンゴ、マーチなど様々で、ファンキーでアップテンポなリズムから、アコースティックでダウンテンポなパターンまで、本当に幅が広くどれも完成度が高いです。

これらのバッキング・トラックのパターンを並べてソングの骨格を作り、その上にメロディーやハーモニーを重ねるようにして楽曲を作る事ができます。
このバッキング・パターンは「イントロ」「ノーマル」「バリエーション」「フィル1」「フィル2」「エンディング」などの6つの展開に分かれていて、合計600種類ものパターンが内蔵されています。これらの順番を組み合わせて伴奏を作り楽器の練習に活用したり、パターンをそのまま流用してオリジナル曲を作る事もできるのです。

簡単なボタン操作で、楽曲のルート、コードタイプを変更できる

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本製品は簡単なボタン操作で、楽曲のコードを変更する事ができます。

「パターン・モード」と「ソング・モード」画面の一番下にある、コードネームが表示されている項目に「カーソル・キー」を使ってカーソルの位置を動かしたら、ミニ鍵盤で「ルート」(根音)「コードタイプ」を設定し、「エンター・ボタン」を押すとコードが切り替わります。

ミニ鍵盤の一番左側から中央までが12種類の「ルート」を設定するボタンで、中央から一番右側までが、ルートに対して、メジャー、マイナー、セブンス、テンションなど、25種類の「コードタイプ」を設定するボタンになります。ミニ鍵盤の数が限られているため、あらゆる「コードタイプ」が一つの鍵盤に対して2種類割り当てられています。

この機能を使って、打ち込みしたパターンの「ルート」や「コードタイプ」を変えてやると曲が予想外の表情を見せ、作曲のアイデアを得たり、楽器練習のための伴奏を作れるなど、本製品ならではの面白い機能なのです。

もしこの機能を使わない場合は、「C」と書かれたミニ鍵盤を押してルートを「C」にしてから、一番右から2番目の「- – – dim」と書かれたミニ鍵盤を2回押します。「dim」はディミニッシュ・コードの事で少し不安な響きになってしまうのですが、同じボタンを2回押して「- – -」にします。すると液晶画面の一番下に「C- – -」と表示され、何も「コードタイプ」が反映されていない普通の響きのまま楽曲を鳴らす事ができます。

MIDI接続した外部のキーボードでコードを弾くと自動的にコード変更ができる、便利な「オートベースコード」機能を搭載

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続いて『QY20』に搭載されているとっておきの機能、「オートベースコード」をご紹介します。

これは、MIDI接続した外部のキーボードでコードを弾くと、どのコードが押さえられたのかを『QY20』側が判定し、自動的にパターンのコードが変更されるのです。

この機能は『QY20』のユーテリティー・モードに入って「オートベースコード」のゾーン(鍵盤の範囲)を指定する事によって使えるようになるのですが、このゾーンを低い鍵盤まで設定してやれば、オンベースといって、自動演奏のベースラインをコードのルート以外の音で演奏できるのです。

もっと簡単に言うと、左手で押さえるベースと、右手で押さえるコードをそれぞれ違うものを弾けば、分数コードの曲が自動的に演奏できるという事です。本体に収録されているボサノヴァのパターンを鳴らしながら「オートベースコード」を実際に試してみたのですが、接続したキーボードでコードを弾くと、打ち込まれている楽曲のベースラインやコードが自動的に切り替わり、なんとも不思議な感覚です。

この機能だけでオリジナル曲が簡単に一曲作れてしまいそうに感じました。陽気なラテンや、洒落たボサノヴァ風のナンバーを作る事も、それ程難しくないかもしれません。鍵盤を弾ける方にとっては、前述しましたボタン操作で「ルート」や「コードタイプ」を変更するよりも直感的に使えると思います。

『QY20』は、どこにでも持ち運んで音楽が作れるいう大きな夢を与えてくれた、思い出深いミュージック・シーケンサー

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『QY20』の使用レポートいかがでしたでしょうか。今回久しぶりに『QY20』を手に取ってみて、機能的に限られている部分があると感じたものの、やはり使っていて楽しいシーケンサーでした。内蔵されているシンセやドラムの音色は少し時代を感じさせますが、ミニ鍵盤付きだから単体ですぐに打ち込みができるところや、持ち運んだり、寝転がって曲が作れるなど、ざっくりと楽曲のラフスケッチを作るのにはもってこいのシーケンサーだと思います。

90年代にデザインされた本製品のルックスは、最近のノート・パソコンや音楽機材にはない魅力を感じます。厚みがあって持ちごたえがある黒いボディーや、ドットの荒い単色の液晶画面などは、ひと昔前のパームトップPCか、ゲーム機のデザインに近い雰囲気があり、見ているとついいじりたくなるのです。

最近は使っている方をあまり見かけないので多少注目されるかもしれませんが、本製品を喫茶店や旅に持って行き、いつもとは違ったシチュエーションで曲を作るのも楽しそうですし、あえて今『QY20』だけでアルバムを一枚作り上げるのも面白いのではないでしょうか。

本製品の優れた点をたくさん書いてきましたが、最後に注意して欲しい点を書いておきます。もし中古品の『QY20』をネットで探して購入しようと考えている方は、ジャンク品ではなく動作確認済の物を探して購入してほしいのですが、さすがに古い製品ですので、購入した直後は使用できたとしても、そのうちに内蔵バッテリーが切れたり、液晶画面が写らなくなったりする故障がよく起きるそうです。

実は筆者の『QY20』も、この原稿を書いている最中に液晶ディスプレイに縦の線が入り、表示が怪しくなってきました。それさえなければ大々的におすすめできるのですが、もし本当に興味があって使ってみたいという方は、いずれ故障する可能性が高い事、修理が必要になってくる事などを覚悟した上で中古品を探してみてください。

ヤマハ『QY20』はオールインワン・シンセと同じ構造をコンパクト・サイズに落とし込み、どこにでも持ち運んで音楽が作れるという大きな夢を与えてくれました。生産が完了した現在でも愛着をもって活用したいという気にさせられる、筆者にとって思い出深いミュージック・シーケンサーなのです。

『QY20』の詳細はコチラ