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2017年6月に日本デビュー作となる『ロスト・イン・ビトウィーン(Lost In Between)』をリリースした北欧フィンランドのバンド、ソニック・ヴィジョンズ(Sonic Visions)。彼らの鳴らす音楽とその背景を紐解き北欧インディ・シーン、フィンランドのインディ・ロックの現在を明らかにする。

文化的にはサンタクロースやムーミンといったキャラクターで知られる、北ヨーロッパの東の果てに位置する共和国、フィンランド。音楽的にはチルドレン・オブ・ボトム、ナイトウィッシュ、HIM等の、北欧メタルと呼ばれるヘヴィ・メタルの産出国として名高い国だが、ことインディ・ロックに関しては、他の北欧の国々に比べて遅れを取っている印象があった。

だが、その状況も2010年代以降、徐々に変化を見せ始めているようだ。本稿の主人公ソニック・ヴィジョンズ(Sonic Visions)は、同地のローカル・シーンから今まさに世界へと羽ばたこうとしている新星。彼らの鳴らす音楽とそのバックグラウンドを紐解いていけば、フィンランドのインディ・ロックの今が見えてくるだろう。

北欧インディ・シーンを牽引してきたスウェーデン・デンマーク

そもそも、北欧インディとはどういったサウンドを指すのか? それも人によって様々なイメージがあるだろう。北ヨーロッパで最も有名なインディ・ロックの産地と言えば、スウェーデン。同国出身のインディ系バンドとして、真っ先に名前が挙がるのは、ハイヴスやマンドゥ・ディアオといった、2000年代のガレージ・ロック・リヴァイヴァルに一役を担ったバンドに違いない。

一方、スウェーデンには、ヨーテボリに拠点を置くインディ・レーベル〈シンシアリー・ユアーズ〉を中心とした、エレクトロニック・ポップ/ドリーム・ポップの一群も存在している。同レーベルの設立者であるタフ・アライアンス、所属アーティストのCEOやjj等は、英米やヨーロッパでも人気が高く、いわゆる「北欧インディ」らしさとしては、彼らのようなポップ・サウンドを思い浮かべる人が多いかもしれない。

また、近年世界的に注目を集めている北欧のインディ・シーンとしては、デンマークのコペンハーゲンが挙げられる。同地のローカル・シーンを牽引するバンドと言えば、何と言ってもアイスエイジ。ハードコア・パンクの衝動性をアトモスフェリックなサウンド・プロダクションによって現代に更新した彼らは、D.I.Y.アティチュードがコペンハーゲンで根付き育っていることを全世界に知らしめた。同地の活きのいい若手バンドを次々と紹介する、地元のランドマーク的インディ・レーベル〈Escho〉の存在も大きく、アイスエイジも同レーベルから世界へと羽ばたいていったバンドの一つである。

現在進行形で発展し、注目のバンドを生み出し続けているコペンハーゲンのシーンからは、今年コミュニオンズがデビュー。彼らはD.I.Y.精神を受け継ぎつつも、同時にオアシスやストーンズ・ローゼズといったスタジアム・バンド譲りのポップ・センスに手をかけた新世代だ。また、彼らとも共振するコペンハーゲンの新世代として、先頃名門レーベル〈XL〉と契約を果たしたリスといったバンドも挙げられる。

フィンランド生まれの新星、ソニック・ヴィジョンズ

北欧インディの現在。Communionsとも共振する新世代Sonic Visionsの音楽と背景 music_sonicvisions_3-700x546

フィンランド生まれの新星、ソニック・ヴィジョンズは、地元ヘルシンキのローカル・シーンで誕生しつつもよりポップな可能性を内に秘めているという点で、コペンハーゲンにおけるコミュニオンズとも共振する匂いを感じさせる。ここからは、フィンランドのインディ・ロックを巡る状況とソニック・ヴィジョンズの成り立ちについて掘り下げてみよう。

青山晃大

青山晃大

ライター

1983年三重県生まれ、音楽ライター。〈サイン・マガジン〉〈CROSSBEAT〉他で執筆しています。最近はアメリカのヒップホップ・シーンに夢中。

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