野球人気の経緯〜地域に密着、野球により親しんでもらう

横浜DeNAベイスターズ(以下、ベイスターズ)は、横浜という地域に根差した球団として長く存在し、現在も大きな人気を博している球団の一つ。球団が運営する野球場「横浜スタジアム」は、野球だけでなく音楽のライブコンサートなど様々な催しを行われるところでもあり、横浜のランドマークとして親しまれている場所ですが、近年では横浜DeNAベイスターズのホームゲームともなると、その観客席の稼働率は9割超と、チケット入手が困難なほどの人気を誇っています。

昔は町中の空き地で気軽にキャッチボールなどを楽しむ風景も方々で見られていましたが、近年では安全性などの配慮により野球で遊ぶことを禁じられる場所も増えているなど、普段の生活で野球に触れる機会が減少する傾向にあります。そんな状態からプロ野球という組織においても、広く野球に親しんでもらうための取り組みを行う必要性が生じてきており、特にアメリカの大リーグのような「地域に密着したチーム」というイメージへ、改めて日本でも積極的にアプローチしていく傾向となっていきました。

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特にベイスターズは、球団のオーナーが現在の親会社となった2011年、現在ほどの座席の稼働率も得られず伸び悩んでいたこともあり、積極的なアピール活動を展開。プロ野球という観点にとどまらず、野球という競技をより身近に感じてもらうための様々な催しを行っています。見るだけではない、より野球に親しみ関心が持てるようなイベントにチャレンジ。その様は、今までの「観戦する」だけの受動的な雰囲気から、様々なポイントを見るとともに、参加して楽しむ、一歩踏み込んだレジャー施設のような雰囲気もあり、新たなエンタテインメントの姿すら感じられます。

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