日比野さんに<六本木アートナイト>の見所を聞いてみた!

これまでご紹介したもの以上に、とにかく膨大なプログラムが一夜の内に行われる<六本木アートナイト>ですが、膨大ゆえにいったいどこを見てどう楽しめば良いのじゃ?? と思われる方もいらっしゃるのでは。そこで編集部は、3年連続でアーティスティックディレクターを務める日比野克彦氏に<六本木アートナイト>の見所をインタビュー! 20代が多いQetic読者のみなさまへ向けて、若者なりの楽しみ方を伺ってきました。

日比野克彦
今の若者より上の世代は、オレたちがオリジナルだぜ! といったように良い意味でまわりが見えないことがあったけど、これは成長期の特徴であり、魅力であったと思うんだよね。でも最近の子は周りが見えすぎちゃってるところがある。例えば大学1年生とか見ててもバランスとるのが上手かったりだとか、ぶつかるのを避けたりだとかしているけど、逆にそれがストレスになって、外と内とのアクション仕方が違ってくる兆候があると思う。でも<アートナイト>っていうのはバーチャルでない。そこで動物的感性を蘇らせるような高揚が若者たちにあるとはいいなとは思ってますね。もっとやんちゃになってほしいと思うし、あまりにも色々な情報が入ってくるが故に、良い意味でその情報を切り捨てる動きが一晩の間だからこそできるんじゃないかなと。それこそヒルズカフェでやるクラブシーンのプログラムは音楽によって開放感が得られると思うけど、せっかく3つの拠点があって深夜まで回遊できる仕掛けがいっぱいあるので、<アートナイト>では、アレ見ようコレ見ようと朝まであちこち動きながら気がついたら夜が空けてきた! という体験を身体的にしてもらえたらいいな。体力勝負のトライアスロン的な、若者ならではの時間の過ごし方をしてもらえればと思います。

<六本木アートナイト 2015>直前潜入レポート! 日比野克彦氏へのインタビューも art150424_roppongi-art-night_4
左から日比野克彦、齋藤精一、南条史生(六本木アートナイト実行委員長)

【速報】ファンタジスタ歌磨呂のぶっとんだバイク出現!

ここで速報が飛び込んでまいりました! 今回の<六本木アートナイト>のキービジュアルデザインを手掛けたファンタジスタ歌磨呂の最新作品「the legends of pop culture install series / 01」が六本木ヒルズエリア・アリーナにて展示されることが判明! ディテールに拘った本作は、伝説的ヤンキー漫画作品「特攻の拓」(原作:佐木飛朗斗、作画:所十三)の登場人物である「一条武丸」のバイクへのリスペクトとオマージュを表し、ファンタジスタ歌磨呂の代表作品である渋谷スクランブル交差点を迷彩化した作品「mangacamo」とフュージョンさせた作品となっています。今回の作品に関してファンタジスタ歌磨呂は、「日々生まれ続ける様々なカルチャー。その様々なカルチャーは常にアイコンとしての乗り物がメタファーとして存在する。今回は、日本の土台を支え続け、様々なカルチャーへ影響を与え続け、今なお、様々なサブカチャーを支え続けている“ヤンキー・カルチャー”に焦点を当てた。」とコメントしています。今回は展示だけでなく、誰でも作品を撮影可能! また展示後作品は8888888円(!)で販売される予定。唯一無二なこの作品、要チェックです!

<六本木アートナイト 2015>直前潜入レポート! 日比野克彦氏へのインタビューも art150424_roppongi-art-night_10
『the legends of pop culture install series / 01』

いかがでしたでしょうか。今回は一部しか見れませんでしたが、どれも知的好奇心くすぐるプログラムでますます明日が待ち遠しくなりました! 他のプログラムに関しては<六本木アートナイト>公式サイトに詳しく載っていますので、そちらを参照してくださいね。巡るコースをきっちり決めて行動するもよし、行き当たりばったりで行動するもよし、楽しみ方を強制されない自由なイベントなので、アートなんて堅苦しいわ……なんて難しいこと考えず、六本木で朝まで想いっきり遊んじゃいましょう!!

(text by Qetic・Akane Ishida)

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INFORMATION

イベント名

2015.04.25(土)-04.26(日)
START 10:00
開催場所:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、 21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
入場料: 無料(但し、一部のプログラムおよび美術館企画展は有料)

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