プロレス少年だった僕は、ムーブや必殺技だけでなく、レスラーの「入場」をよく真似していました。当時は今みたいに簡単に入場曲を購入できなかったので、お小遣いを使ってプロレス会場でCDを買ったり、レンタルショップでCDを借りてカセットテープに録音したり。真似する時は入場のコスチュームを段ボールや紙で作って、顔にもペイントを描いていました。

最近は放送時間や権利の都合で、なかなか入場シーンをTVやネットで見られなくなりましたが、僕は「入場」もプロレスの魅力の1つだと思っています。今でも会場に行けば入場の感動に触れられますので、ぜひ皆さん会場にも足を運んでみてくださいね。

今までの素晴らしい入場シーンを全部紹介しようとすると、それだけで永遠に続いてしまうので、今回は僕が子供の頃に真似していたものを中心に、いくつか魅力的な入場シーンを紹介していけたらと思います。それでは、どうぞお楽しみください。

①グレート・ムタ

まず僕が1番入場を真似していたのがグレート・ムタ。武藤敬司さんの入場曲が見事に和楽器でアレンジされ、ゆっくりとリングに歩み寄るムタの世界観が最高にかっこよくて・・・グレート・ムタの時は、呼び込むリングアナも「(〇〇の)入場です。」から「(グレート・ムタ、)見参!」になるのも素晴らしかったですね。いつもマスクをかぶって入場するので、はたして今日は何色のペイントをしているのか、お客さんがみんな気になってしょうがなくて。ムタがリングに上がってマスクを脱いだ瞬間は、必ず「おぉーーー!」という歓声が聞こえました。

試合だけじゃない!華やかで迫力に満ちたプロレスの入場シーン。 column191010-prowrestle-entrances-1

今回は、グレート・ムタvsグレート・ニタの歴史的デスマッチの入場をご覧頂きたいと思います。

【プロレス名勝負】グレート・ムタ VS グレート・ニタ

②蝶野正洋

もう1人、少年だった僕が全力でかっこつけて真似していたのが蝶野正洋さん。まず、入場曲「CRASH」がかっこよすぎるのですが、「黒のカリスマ」がクール且つ華やかに入場するその姿に日本中のファンが憧れたと思います。また、「リングアナ×入場曲×解説」の組合せが、より一層蝶野さんのかっこよさを引き立たせていましたね。

1番のお勧めは小橋建太さんとの歴史的1戦の入場。このとき、左膝の靭帯を損傷していたにも関わらず、新日本プロレスという看板を背負って、怪我を全く感じさせないその姿には本当に感動しました。この入場で、解説の辻よしなりアナウンサーが、クールでパワフルな蝶野さんの入場を「マイナス100度のパッション!」と例えたのも最高ですね。

試合だけじゃない!華やかで迫力に満ちたプロレスの入場シーン。 column191010-prowrestle-entrances-2

それでは、蝶野さんの入場シーンをまとめた動画がありましたのでそちらをご覧ください(4つめが小橋さんとの試合の入場です)。

蝶野正洋 入場まとめ 5/5

③アンドレ・ザ・ジャイアント

子供の頃に見て驚いたのが、入場時のアンドレの大きな背中。日本では入場シーンは比較的遠くからのカメラで映すことが多いのですが、アメリカだと、選手のすぐそばで後ろからカメラマンが付いていくパターンがよく見受けられました。そのときアンドレの背中が大きすぎて、画面にほぼアンドレの背中しか映ってなかったのです(笑) 。

試合だけじゃない!華やかで迫力に満ちたプロレスの入場シーン。 column191010-prowrestle-entrances-3

まさに「歩く人間山脈」そのものでしたね。

Wrestlemania III Rematch – Hulk Hogan vs Andre the Giant – Cage Match – Wrestlefest 1988

④トリプルH

アメリカのWWEが毎年開催する世界最大のプロレス大会「レッスルマニア」。レッスルマニアの入場は毎年各スーパースター本当に豪華で感動するのですが、今までのレッスルマニアの入場で僕が1番度肝を抜かれたのが2014年のトリプルHの入場。もう、神が降臨したのかと思いました(笑)。
その衝撃の入場シーンがこちらです。

試合だけじゃない!華やかで迫力に満ちたプロレスの入場シーン。 S__85008424_1

レッスルマニアでのトリプルHの入場をまとめた動画もありますので、こちらもぜひご覧ください。

Triple H’s grandest WrestleMania entrances: WWE Top 10, April 7, 2018

まとめ動画の中にもありましたが、警察に花道を先導されながら、大きなバイクで入場したこともありましたね。

試合だけじゃない!華やかで迫力に満ちたプロレスの入場シーン。 column191010-prowrestle-entrances-5

試合だけじゃない!華やかで迫力に満ちたプロレスの入場シーン。 column191010-prowrestle-entrances-6

バイクの入場といえば、ハルク・ホーガンや、高橋奈苗(現:高橋奈七永)さん&宝城カイリ(現:カイリ・セイン)さんのタッグ「七海里」も印象的でした。

試合だけじゃない!華やかで迫力に満ちたプロレスの入場シーン。 column191010-prowrestle-entrances-7

試合だけじゃない!華やかで迫力に満ちたプロレスの入場シーン。 column191010-prowrestle-entrances-8

⑤カブキ・ウォリアーズ

カイリさんと言えば、最近アスカさんと結成したタッグ「カブキ・ウォリアーズ」が快進撃を続けていますね! 世界中のファンから絶大なる人気を得て、先日ついにタッグ王者となった2人ですが、その入場も素晴らしく華やか。元々アスカさんもカイリさんも素晴らしい入場なのですが、その2人が掛け合わされたことで、もの凄い相乗効果を生んでいると思います。

試合だけじゃない!華やかで迫力に満ちたプロレスの入場シーン。 column191010-prowrestle-entrances-9

それでは、カブキ・ウォリアーズが世界中を魅了する入場と、抜群のタッグ連携をご覧ください。

WWE Kabuki Warriors vs. Alexa Bliss & Nikki Cross | Part 1

今回はタッグを含めて約5つの入場をピックアップしてみましたが、いかがでしたでしょうか。他にもプロレスファンならたまらない入場や、プロレスを知らなくても感動できる入場がまだまだ沢山ありますので、今後シリーズで紹介していければと思っています。

また、今回の入場コラムとは全く関係ないのですが、新日本プロレス後藤洋央紀選手のそっくり芸人として活躍中の、どさんこ室田さんが主演を務める舞台が現在公演中ですので、最後にイベント情報としてご紹介。舞台もプロレス要素が満載で、後藤選手のあの必殺技も見られるかも……!?(どさんこ室田さんはC班での出演となります。)
次回のみちくさボンバイエもお楽しみに、それでは。

みちくさボンバイエ アーカイブ

EVENT INFORMATION

NBL大作戦〜空間演人 ver.〜

試合だけじゃない!華やかで迫力に満ちたプロレスの入場シーン。 column191010-prowrestle-entrances-10

2019.10.03(木)〜2019.10.14(月)
両国・エアースタジオ
詳細はこちら