Qetic LINE@ 01 B

[宮沢香奈コラム Vol.13]【海外フェスレポート】アムステルダムが世界に誇るパーティーのトップ・オブ・トップ! <DEKMANTEL FESTIVAL2014>現地レポート第一弾!!

木が生茂る会場内6カ所にスピーカーが設置されたBoiler Roomで、入場制限が掛かったMotor City Drum Ensembleの音の集中攻撃を受け、 Music AcademyステージでのAndrew Weatherallの息づかいまで聴こえてくる野太いロックンロールグルーヴに平伏しながら、この世にダンスミュージックが生まれてきてくれたことを心の底から感謝した。

今年で2回目となった、アムステルダム発のカルト的人気を誇るレーベル〈DEKMANTEL〉が主催するその名も<DEKMANTEL FESTIVAL2014>が開催された。2日目に避難対策まで取られたストームの襲撃をはね除け、太陽さえも味方に付けた最高の天候の中、1万人以上のオーディエンスの拍手喝采とともに幕を閉じた。

アムステルダムが誇る世界随一のパーティー、現地レポ第一弾! column140813_miyazawa-kana_001

これまでに行ったパーティーは数知れない。感動で震えが止まらなかったことも幾度とある。それでもまだ放心状態に陥るほど、とんでもないパーティーがこの世に存在することを知った。このレポートを書きながら、あの3日間の出来事を思い起こす度に何とも言えない恍惚感と興奮に包まれるのだ。

オランダのハブ空港であるスキポールから車で10分ほどの所(スキポール空港駅からバスも運行中)に位置する広大な森林公園アムステルダムセ・ボスを会場に、メインのRAステージ、テクノを中心とした唯一の室内(体育館の様な大型のプレハブテント)UFOステージ、奥の森林エリアに、 Music Academyステージ(以下、RBMA)とBoiler RoomステージとSELECTORSステージが隣接し合う計5つ。ステージ間はすぐに行き来出来る距離にあり、移動が楽なおかげで、フェスにはお決まりの同時刻に重なっているアーティストが見れないというジレンマがなく、散歩感覚でふらっと各ステージを回ることが出来た。それだけでも平地に恵まれたヨーロッパならではのロケーションの良さを感じさせたが、驚いたのは全ステージのサウンドクオリティーだ。RAステージの見事な積みっぷりとステージの端から端まで走るLEDライティングの仕掛けにも驚かされたが、全ステージにファンクションワンが贅沢に積まれ、どこにいても充分過ぎるほどの重低音がボディブローのように効いてくるとても心地良い空間だった。

アムステルダムが誇る世界随一のパーティー、現地レポ第一弾! column140813_miyazawa-kana_002アムステルダムが誇る世界随一のパーティー、現地レポ第一弾! column140813_miyazawa-kana_061

チケットは、1日券42ユーロ、3日通し券で105ユーロ(約15,000円)、3日間ともほぼ完売状態で、会場周辺には倍の金額でチケットを売るダフ屋の姿まであった。会場内のドリンクやフードは、11ユーロ4枚1セットのトークンを買い、それで支払うシステム。フードやカクテルは若干高めの設定だったが、ドイツの代表的なビールWARSTEINERのドラフトが1トークンで飲めるとあって、終始ビールカウンターには人集りが出来ていた。街中でも同じだが、ミネラルウォーターよりビールの方が安い上に格別においしいため、何杯でも飲めてしまう。

アムステルダムが誇る世界随一のパーティー、現地レポ第一弾! column140813_miyazawa-kana_010アムステルダムが誇る世界随一のパーティー、現地レポ第一弾! column140813_miyazawa-kana_017

会場内はとてもクリーンで、芝生の上に寝転がってチルタイムを楽しんだり、ヨーロッパではよく見かけるレストランのオープンエリアをイメージさせるスタイリッシュなフードエリアも広々したスペースでくつろげる。随時ゴミを拾うスタッフ、トイレ掃除のスタッフ、セキュリティーも各ステージに配置され、衛生面も安全面も保証されていた。子どもは1人もおらず、バケーションに来ていると言った感じの洗練された大人ばかりで、熟練のパーティー人生を送っているであろう年配の姿も多く見られ、微笑ましかった。エントランスは、IDチェックこそないが、バッグはもちろん、ポケットや帽子の中、ポーチの中までくまなくチェックされ、飲食物は飲みかけのペットボトルでさえ、取り上げられるという日本以上の厳しさだった。しかし、そうした徹底っぷりもこのフェスのクオリティーと快適さをあげているのだと感じた。

ラインナップに関しては、もう説明のしようがない。代わりにタイムテーブルを貼っておくが、是非ともオフィシャルサイトを見て、ひっくり返って欲しい。日本のクラブの週末のゲストアーティスト、もしくは、滅多に来日しない貴重なアーティストが5ステージ全てににオープンラストでぎゅうぎゅうに詰め込まれていると考えてもらえば良い。それが3日間続くことを想像して欲しい。今思い返しても鳥肌が立つ。

+クリックして拡大

次ページ:今回のベストアクト

宮沢香奈(Kana Miyazawa)

宮沢香奈(Kana Miyazawa)

フリーランスライター/コラムニスト

長野県生まれ。文化服装学院ファッションビジネス科卒業。 セレクトショップのプレス、ブランドディレクターを経たのち、フリーランスとしてPR事業をスタートさせる。ファッションと音楽の二本を柱に独自のスタイルで実績を積む。2012年頃からライターとして本格的に執筆活動を開始し、ヨーロッパのフェスやローカルカルチャーを取材するなど活動の幅を海外へと広げる。2014年に東京からベルリンへと活動拠点を移す。現在、Qetic,VOGUE,繊研,men's FUDGEなどで連載を持ち、多くのファッション誌やカルチャー誌に寄稿している。また、国内外のカルチャー情報&体験を提供するアクティビティーコマースBANANAにて、現地ガイドを担う。

Qeticの最新情報をチェック!

友だち追加数