ブログで知り合った日本人女性2人がベルリンで叶えた夢のビストロ
続いて、昨年11月にオープンしたビストロ・カフェCOCO GENKIを紹介したい。かわいらしいネーミングとかわいらしい店構えのこのレストランは、“Gesundes Essen”という日本語でヘルシーフードという意味をコンセプトに、BIO食材だけに限らず、「地産地消」という地域に密着したスタイルにこだわりを持っている。メニューは、”ザ・日本食”といったものではなく、様々な国々の料理に日本食の哲学やアイデアを融合させたフュージョン料理を提供している。オープン前から地元メディアに取り上げられるなど、他にはないスタイルが注目されており、ベルリナーのファンも多い。
特に、不定期で開催されている日曜日のビュッフェはとても人気があり、予約が必要。とにかくメニューが多く、どれもこれもおいしいため、ブランチなのに3時間ぐらいかけないと全メニューには辿り着けない。しかも、全てのメニューにヴィーガン用メニューが用意されており、専用レストランではないけれど、菜食主義者のお客さんがとても多く来店しているとのこと。
COCO GENKIを運営しているのは日本人女性2人である。オーナーでシェフの大原さん（写真左）は、スペイン、インドネシア、ロシア、ドイツなど様々な国に滞在経験があり、各国の伝統料理にオリジナルアレンジを加えた料理を発案し、オーナーの石井さん（写真右）は、デュッセルドルフで長年マーケティングの仕事に携わった後、独自で健康に良い食材、ビオ食材、発酵食品作りを研究するようになったと言う。血の滲む努力が浮かんだが、2人はブログを通じて知り合ったというほっこりエピソードもある。
日本人女性が異国の地でお店を持つというのは、想像を絶する大変さだと思うが、そんなことを全く感じさせない2人の笑顔はとても温かくて、癒される。大原さんの作る料理には、その優しい人柄と幸せな気持ちが沢山入っている。
Bistro Cafe COCO GENKI
Wallstr.36 10179 Berlin
+49 30 548272-73
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都市開発と共に変化してゆく街に、次々と誕生するのが“日本食レストラン”というのはおもしろい現象だと思う。全面ガラス張りの高層ビルはそれほど必要ではないけれど、日本食はもっともっとグローバルであって欲しいと思う。と言うより、日本人自体がグローバルであって欲しい。素晴らしい才能を持っている人が沢山いるのだから。こうやって、海外からいろんな人や物事を発信しながら、一番伝えたいメッセージなのである。
