リシャ神話の英雄ヘラクレスを描いたスティーブ・ムーアのグラフィックノベルを、『ワイルド・スピード』シリーズや『G.I.ジョーバック2リベンジ』などで活躍するドウェイン・ジョンソン主演で映画化したアクション大作『ヘラクレス』

監督は『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』『ラッシュアワー』のブレット・ラトナー。全能の神ゼウスと人間アルクメネの間に生まれたヘラクレスが、自身の出自や犯した罪にさいなまれ、救いを求めて旅に出る姿や、不死身の獅子や地獄の番犬ケルベロスといった魔物たちとの戦いを通し、いかにして英雄となっていったのかを、迫力のアクション満載に描き出す。

迫力のアクション満載!映画『ヘラクレス』出演者と監督の注目インタビューも到着! film141008_hercules_6

この度、映画『ヘラクレス』から日本公開に先駆けて主演のドウェイン・ジョンソンと監督であるブレット・ラトナーのオフィシャルインタビューが到着した!

Interview:DWAYNE JOHNSON HERCULES

––––本作であなたの演じる『ヘラクレス』の背景について教えてください。

ヘラクレスは家族殺しという残虐な罪の濡れ衣を着せられて、アテネを追われた身なんだ。彼の職業は傭兵で、金のため戦う男だ。追い込まれた境遇のせいで、彼はそれまで信じていた信仰を失い、神を信じていない。これまで聞かされた多くの伝説も……。ただ自分の信じる伝説を伝播することに関心がある。自分のかかえる傭兵軍の力をつけるために日々努力している男だ。

––––これまで演じてきた役とはかなり違っていますか?

多くの意味で異なっている。撮影の前に、監督のブレット(・ラトナー)と話し合ったことだが、ハリウッドにいても、これほど世界中で知られている役がまわってくのはまれだ。ここで僕は世界中のひとから愛され、尊敬されてきた神話を作り出すという、素晴らしい機会をもらえたわけだ。そんな点から考えても、この役は非常に特別で重要だ。

––––準備にはどれくらいの時間をかけたのですか?

準備には長い時間がかかった。撮影の1年以上前から準備を始めたんだ。幸運にも、ここ1年半くらい演じてきた役はどれも肉体的に強健な役が多く、本作と似たような路線にあった。とはいえ、この役になるためヘアー、メイクアップ、ひげ、ワードローブをつけることが役に変身ための大きな助けになっているんだ。その点は他の役と違う。

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––––今回の役作りのための体作りには大変献身的だったそうですが、それについて具体的に教えてもらえますか?体重も増量したようですが。

10kgくらい増量した。体つくりの日課は、大体朝起きるのは3時から4時の間。まずカーディオトレーニング(=有酸素運動)をやり、その後で朝食をとる。朝食に食べるのはステーキに卵にオート・ミール。栄養たっぷりの朝食だよ。一日7回食事をとるんだ。朝食の後にまたトレーニングをして、その後に撮影所に来る、というのが大まかな僕のスケジュールだ。撮影所やロケ地のトレイラーにも器材があって、いつでもトレーニングできるようになっている。

––––これがあなたの役者人生の方向転換になる役だと感じますか?

その点は強く意識している。だからこそ、この映画に長い時間をかけてきたんだよ。14年前演技を始めたとき、初めてエージェントがついたとき、何もかもが新しい体験だった。そのときに『ヘラクレス』の映画化の権利を買ったんだ。不思議だね、ぐるりと回って振出に戻ったような気持ちだよ。

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––––14年前と同じプロジェクトなのですか?

いいや全く違う。ただ『ヘラクレス』というキャラクターが同じだけだ。実は3,4年前に本作とは全く別の『ヘラクレス』の脚本の執筆を進めていたんだ。そこで本作のプロデュサーの一人と出会い、彼がグラフィック・ノベルズの権利をもっていて、全く別の脚本を制作中だと知った。読ませてもらった本作の脚本はすごくよかったんだ。それでこの仕事を引き受けることになったんだよ。

––––ブタペスト(屋外撮影地)の感想は?

ブタペストは大好きだよ。美しい街だよ。人に言われても僕は納得しないほうだが、自分の目でみてそう思ったよ。また映画のプロダクションの環境もフレンドリーで、スタジオ、サウンド・ステージも新しくて。かつブタペストの郊外は、いろんな環境が揃っていてロケにももってこいだ。またブタペストの町も古い建築が残っていて貴重だと思う。ここで撮影できる僕らは幸運だよ。僕らの映画つくりの環境を受け入れる環境がここには揃っているんだ。

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