――ちなみに最初に買った機材は?

BROKEN HAZE 最初はCubaseだったかな。

tofubeats もう2000年入ってます?

BROKEN HAZE 2003年とか2004年頃だったかなあ。すぐLogicやAbleton Liveに移行したと気がする。

tofubeats 僕はその頃、ACID MUSIC STUDIO 3とかを使ってました。

BROKEN HAZE おー。もしかしたら、tofubeatsのほうが音楽制作のキャリアが長いかも(笑)。

tofubeats 僕は今年で10年目か、11年目ですね。

BROKEN HAZE ほとんど一緒じゃん! てか、少し先輩かもじゃん(笑)。

tofubeats 僕はサウンド・エンジンでミックスダウンとかしてましたから。ピンポンで2トラックづつ……。いま考えるとキ恐ろしい方法ですよね。

BROKEN HAZE 最初は全然作れなくて。だから一回、諦めたんだよね。

tofubeats いったん諦めて、でもまたどうやって?

BROKEN HAZE あの頃はまだみんなアナログをきっていたんですよ。レコード屋さんもたくさんあって。とにかく自分のレコードをレコード屋さんに置いてもらいたいなって気持ちがすごく強くて。それで頑張った(笑)。だから僕のいちばん最初のリリースはアナログ盤で出したんですよ(2005年リリースの「Phase.01」)。

tofubeats へえ。

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BROKEN HAZE プチプチ……した信じなれないくらいエクスペリメンタルでダークな音だったんですけど。あの当時は本当に試行錯誤の連続の日々で。パソコンも全然動かなかったし(笑)。

tofubeats ラップトップでライヴをやるのがまだ新鮮だった時代ですよね。

BROKEN HAZE そうそう。みんな腕組みして、踊りもせずにプチプチした音を聴くっていうライヴも結構あった。そんな時代を経ていまに至るっていう(笑)。

――さっきtofubeatsさんも聞いていましたが、何か転機のようなものはあったんですか?

BROKEN HAZE なんのバンドだったかは覚えてないけど、バンドのライヴを観て、ものすごく羨ましいと思ったんですよね。こういう感情に訴える音をやってみたいって。今回参加してくれているカシクラさんも所属するtoeとかマイス・パレードとかも好きでしたね。でも僕は楽器もできないし、せめてラップトップでうまく表現できないかなって。それがいまの音楽へのスタート地点なんです。

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