——実は驚くほどキャッチーですよね。

ソウル そうそう、すごくスイートなんだ。作品としてとても興味深いし、ダークでサディスティックな狂ったストーリーを語っている。

リアス ある意味すごく人間的なレコードで、あんなサイコパスみたいな犯罪者が作ったと思うと余計に興味深いね。面白さが倍増するよ(笑)。あの作品には「ダーク」でありながら同時に「軽くて開放的」なサウンドっていう、不思議な並列があるんだ。

ソウル カルトや宗教ってもの自体興味深いよ。カルト、宗教、サッカーチーム……チャールズ・マンソン・ファミリーは、ミルウォール・FC(ロンドン南東部拠点のサッカーチーム)みたいなものさ。

リアス(笑)。どこか共通するものがある。

Fat White Family (full concert) – Live @ Festival Les Inrocks Philips

——アルバムをまとめる言葉として、本作に『Songs For Our Mothers』というタイトルをつけた理由を教えてください。

ソウル ちょっとした冗談、おふざけだね。ほら、俺たちは「おかしな奴ら」だから。もちろん、このアルバムに入ってる曲は特別「母親向けの曲」じゃないけどさ。

——あなたたちの母親には聴かせましたか?

ソウル うん、まあ……優しい反応をしてくれたよ。特に趣味に合うわけじゃなさそうだけど。

リアス でも母親って優しい言葉しか言わないものだからさ。

ソウル それが母親ってものだよ。

——少なくとも、母の日のプレゼント向きではなさそうですね。

リアス いや、間違いなくお勧めするよ。いいギフトになると思う。誰に向けたギフトにもぴったりさ。母親にも、おばあちゃんにも、クソ親父にもね(爆笑) 。

——本作を作ったことで、改めて気づいたことや、今後について見えてきたバンドの可能性のようなものはありますか。

ソウル 気づいたのは、俺たちが人間として、これまでと同じ軌道では走り続けられないってことかな。俺たちの個人的な人間関係や、薬との関係を変えなきゃならないってことさ。

リアス そう、それが今回発見したことだね。

ソウル いつでも光に向かうことだよ。

リアス うん、いつだってそうさ。

ソウル 俺たちはただハッピーでいたいんだ。素敵なモットーだろ。

——日本でもあなたたちのライヴが見られる日を楽しみにしています。

ソウル 日本には今年中に行きたいと思ってるよ。今年は日本に行くよ。日本ではファンの皆がプレゼントをくれるって聞いたから、それを受け取る心づもりをしておくよ。

リアス 俺は日本に行ったことないけど……。

ソウル 俺は行ったことあるけど、英国で育った人間にとっては別の星に行くみたいな体験だったね。すごくクールだし、もっと長く過ごしてみたい。

リアス 行ってみるのが待ちきれないよ。See you in Japan!

Fat White Family – Live At <Glastonbury 2015>

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