聴く場所を選ばない作品

–––マスタリングはアニマル・コレクティヴやオーウェン・パレット、カート・ヴァイルなどの作品で知られるアラン・ドゥーシュが担当しています。この辺りもこだわった部分なのでしょうか。

マスタリングに関しては他にも候補の方はいましたが、彼に決めたポイントはジャンルを特定しない魅力と、一番には僕たちの好きなレコードを沢山手掛けているからです。アランはすぐに僕らのやりたいこと(昔のレコードの雰囲気と同時に、現代の空気感も欲しかったこと)を分かってくれたみたいで、アナログ・テープによる素晴らしいマスタリングをしてくれました。音はミックスの時よりいくらか明るめで深みがあって、音圧は強すぎずダイナミクスも程よいものでしたね。

アニマル・コレクティヴ – “Fireworks”

–––今回の『Kaleidoscopic Anima』はあなたたちにとってどんな作品になったと思いますか。もしくは、どんな作品になって欲しいと思っていますか?

何となく聴き返したくなるような、聴く場所を選ばない作品になったと思います。

–––ここ数年、日本にもJesse Ruinsを筆頭にしたCuz Me Pain周辺のバンドやTeen Runningsなど、海外のインディ・シーンとリアルタイムで共振するバンドが多数活躍の場を広げています。彼らに刺激を受ける部分もありますか?

彼ら自体もそれぞれの志向で活動していると思いますが、刺激というより共感してしまうことの方が多いかもしれません。今は世界的にさほど音楽的な地場は感じられないので、日本からガンガン良いアーティストが出て来ていることを、もっと色々な層にもアピール出来るようになれば面白いと思います。

–––最後に、これからやってみたいことやバンドとしての目標、夢を教えてください。

これからも僕らは常に変化を追い求め続けます。今作『Kaleidoscopic Anima』を楽しみながら、次回作にも期待してください!  インタビューありがとうございました!

(text&interview by Jin Sugiyama)



Event Information

NEW HOUSEイベント情報
2014.09.26(金)@下北沢 Daisy Bar
2014.11.23(日)@京都nano
2014.11.30(日)@渋谷HOME


Release Information

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