Dreamcastとしても知られる吉本綱彦と、アートユニット『skydiving magazine』 で活躍中の村田実莉の2人が2月19日(月)から25日(日)にかけて「空気のない」もの/ことを主題とした二人展<NO AIR>を神宮前のKit galleryで開催する。

本展開催に合わせ、今回はそれぞれのプロフィールから紐解き、<NO AIR>のことはもちろん、それぞれが日々ふと思うことについて諸々お伺いした。

Interview:skydiving magazine/村田実莉

【インタビュー】二人展<NO AIR>を開催!コムアイとのコラボなど手がけたskydiving magazine・村田実莉と”ゴミ”アーティスト・吉本綱彦に、自分・アートについて聞いてみた。(前編) interview180219_noair_01-1200x1752

——簡単なプロフィールを教えてください。

服を作りたくて大学に入って、服とアクセサリーを作る延長線上で雑誌のアートディレクションとかをやらせてもらっていました。大学卒業後はそれをきっかけに出会った平野正子ちゃんと『skydiving magazine』というアートユニットで活動しています。

『skydiving magazine』は主に広告などのヴィジュアルを作るユニットなんですよ。二人でアートディレクションや撮影、グラフィック、服などトータルでやってて、年に2回発表しています。

去年はPARCOの<シブカル祭。>のヴィジュアルや「WEGO(ウィゴー)」、「Reebok」などもちょいちょいやらせてもらってるのが一つ。あとは、個人としては、ジャンルにとらわれていないんで、グラフィックデザインやテキスタイルなど、何かのスペシャリストではないんですけど、気があった人と活動していて、今回のテキスタイルを創るという、原点に戻ろうかなと……。

——好きなアーティストは?

昔から好きなのは、横尾忠則さん。いろんなことをやっていて、彼の「流されれば良い」みたいな人生観が特に好き。

最近好きなのは、セルフポートレイトの写真家・イマノフミコさん。つぎはぎで同じ人が2回撮って二人いるようにみせてる写真集をニューヨークで見かけて、調べてみたら、日本での活動がうまく行かず、自分が面白いと思う自分をもう一人作っちゃえばええやん! っていう発想からそれをヴィジュアル化したんですよ! 辛いこととかをファニーなテンションで乗り越えるっていうのは尊敬します。

——最近気になるSNSアカウントは?

ケミオですね。ケミオしか見てないです。セレブになりたいってだけでアメリカに行って、超苦しんでる。でも、自分の欲望に対して率直に生きてるなって。

——好きな色は?
黄色。ピカチュウが好きだから(笑)。ニャンちゅうもそうだけど、黄色のキャラクターって可愛いじゃないですか? 青と黄色の組み合わせも好きです。

——一緒に仕事したい人は?

タイラー・ザ・クリエイター! 見た目もかっこいいし、雰囲気もすごいイケてる。GOLFって服をやってるんですけど、ニューヨークで一回会って。ニューヨークにまーちゃん(平野正子)と行って、ドーバー・ストリート・マーケットで、あれタイラーじゃない? って。

去年『skydiving magazine』でコムちゃん(水曜日のカンパネラ/コムアイ)と会田誠さんとやらせてもらったんです。だから、次はタイラーと何かしよう! って決めてて。実はもうタイラーに着せる服まで用意してあるんです。今年の目標として、次回はよりワールドにしたいですね。

golfwang.com/tour

Tyler, The Creatorさん(@fuckyeahtylerthecreator)がシェアした投稿 –

——休日は何して過ごしてる?

お休みの時は、結構魚とかイカをさばいてます。わからないけど、飽きっぽい性格なので、料理とか服も毎回違うものを作りたくって。食べ物は手っ取り早いじゃないですか。食べたら終わり。しかも賞味期限ある。

魚とかイカは構造とか超面白いですよ。中の肝の部分も食べられる! 食べ方も切り方も色々変えられる。手っ取り早く楽しめるっていうのが。

——最近「自分ヤバイ! 最高!」と思った瞬間は?

自分が作ったことがないものを作りたいっていうのが私の核にあるんですけど、今回はバレンタインデーにでっかいチョコエッグを作ったんですよ。好きな人にあげようって他人本位になりがちですけど、自分本位に作りました! 今日の夜に全てがわかります。(取材日はバレンタインデー)

——あなたにとってアートとは?

生活や人生に必要とか、そういうことに縛られない媒体で、無意味なんだけど楽しいとかウケるとかそういう人間の気持ちだと思います。