PAELLAS

INTERVIEW

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photo by Kohichi Ogasahara
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今回は待望のフルアルバム『Pressure』をリリースしたPAELLASの登場です。ミニマムな音の配置とセンシュアルなボーカルが、日本のインディーシーンの中でも抜きに出たオーラを発する彼らに、「今のPAELLASに影響している10曲」と題してプレイリストを作成してもらいました。

ミニマムな音の配置とセンシュアルなボーカルが、日本のインディーシーンの中でも抜きに出たオーラを発するPAELLAS。昨年12月にリリースしたアルバム『Pressure』では、よりインディR&Bやメロウなサイケデリックのテイストに接近し、ワールド・スタンダードな世界観を創り出しています。今回は「今のPAELLASに影響している10曲」と題してプレイリストを作成してもらいました。新作のバックボーンが伺えると同時に、今、知っておきたい音楽の潮流も見えてきそうなセレクトです。

Interview:PAELLAS

【インタビュー】今のPAELLASに影響をしている楽曲プレイリスト interview-700x467

Anan “今回のアルバムでは、それを今できるベストの形は残せたかなと思います“

——より聴かせるアルバムになった印象があって、これまでと手法が変わったところはありますか?

Anan 前のミニアルバム(『Remember』)は、ここの3人(Anan、bisshi、MATTON)で作ってたんですが、今回は僕がデモである程度作って、それをみんなに投げて仕上げていくって感じにして。そこが変わったところですね。

——Ananさんにとって大きな影響はなんだったんでしょう。

Anan 以前ははみんなで「ハウスがいいね」と言ってたりしてたんですけど、ここ2年ぐらいで僕がR&B——フランク・オーシャンとかを聴き出して、もっとスウィングした黒っぽい感じを出したくなって。それに前のドラムの人からRyosukeさんに代わって、できる幅も増えたんで、思い切って前までの四つ打ちのスクエアなものからグルーヴを出すようなスウィングしたリズムを取り入ました。今回のアルバムでは、それを今できるベストの形は残せたかなと思います。

MATTON それまではどこかでバンド=ロックバンドというか、そこの線上にかぶせる形でハウスやR&Bをやったんですけど、今回のアルバムに関してはもはやロックバンドっていう概念はほぼなくて。バンドであるってことはもちろんあるんですけど、そこにロックはもうなかったっていうか。

——しかもMATTONさんはフロントマンとして、ライブで戦える人じゃないですか?

MATTON どう振る舞うか結構悩んでいて。でも、このアルバムを作ってる期間中ぐらいに、自分はバンドの中の1ボーカルという立ち位置じゃなく、フロントマンとして前面に、ちゃんと自分という個人の力でも立てるようにならないとあかんなっていう風に意識は変わりましたね。

Anan でも僕らの強みって、ちゃんとかっこいい音楽をやってるバンドはいるけど、ライブだとアイコン的なフロントマンがなかなかいないから、そこの間を突けるのかな? って。

Ryosuke オーバーグラウンドとアンダーグラウンドの間みたいなところはあるのかなと思います。

——そうだと思います。アルバムのリリース後、ライブを重ねてる上でさらにでて来た欲はありますか?

Anan ロングセットでもっと大きなとこでやりたいっていう欲が出てきました。

Ryosuke 自分たちの曲って長い方がライブでストーリー作りやすいっていうところで、確かにロングセットをやりたいですね。

——今回は「今のPAELLASに影響している10曲」ということでプレイリストを作っていただいたので、アルバム『Pressure』のことも紐解けるかと思います。まず、Ryosukeさんはボン・イヴェールの初期ナンバーですね。

Ryosuke 曲を作ってくアイデアってところでジャスティン・バーノンははすごいっていうのが選んだ理由です。中でもこの曲はツインドラムが印象的で、ツインドラムで一つのリズムの部分を表現してるところがすごいですね。そもそもこの人ははコードを自分で作ったりするので、それは暗に俺がAnanに求めている部分でもあるんです。

Bon Iver – “Holocene”

——The Rootsのこの曲はミニマルですね。

Ryosuke これはただただかっこいい(笑)。8ビートだしギターのカッティングもまっすぐやってるだけでこんなカッコよくできんのか? っていうところですね。ドラマーとしては、この揺れ感を縦の感じだけで出せるのは俺はすごいなと思ってます。それが今後、僕のPAELLASでのプレイの課題でもあったりするんで、この曲を選びました。

The Roots – “The Seed (2.0) (featuring Cody Chestnutt)”

——bisshiさんはなぜThe Drumsを?

Bisshi PAELLASって、最初は日本のシーンの中のサイケバンドみたいな感じやったんですけど、MATTONがThe Drumsにハマってるって教えてもらって、初めて聴いたのがこの“Money”って曲で。今のPAELLASが洋楽の方を向いていくことのきっかけになったバンドなんです。

The Drums – “Money”

——そしてサム・スミスをフィーチャーしたディスクロージャーのこの曲は?

Bisshi ディスクロージャーは何がすごいって、一応バンドって俺は思ってて。兄弟がちゃんと演奏してやってるところとか、歌の使い方が楽器的で、しかもそれをハウスってところに納めるジャンルの尺度がすごいなと思ってます。俺らの今回のアルバムの『P house feat. ENNE』って曲はディスクロージャーを聴いてなかったら、たぶんできなかったという感じです。

Disclosure – “Latch (featuring Sam Smith)”

——msd.さんの選曲の理由は?

msd. 頭のリズムの音にエフェクトがかかってっていくところから引き込まれて行って、シンセがフワ〜と入って、リアーナがフロウで畳み掛けてくる曲の展開がめっちゃ好きだなと感じて。僕、ブラックミュージックに傾倒したのはPAELLASに入ったことでの影響が大きいんです。だからこの曲は自分がPAELLASでどういう表現をしたいか?っていうところとリンクした部分があります。

RIHANNA – “Consideration (featuring SZA)”

【インタビュー】今のPAELLASに影響をしている楽曲プレイリスト kime_02-700x467

【インタビュー】今のPAELLASに影響をしている楽曲プレイリスト kime_01-700x467

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EVENT INFORMATION

CONNECT 歌舞伎町 MUSIC FESTIVAL 2017

2017.04.23(日)
OPEN 12:00
新宿LOFT、新宿BLAZE、シネシティ広場、新宿MARZ、etc.
ADV ¥6,000/DOOR ¥7,000

ドンキーコング Vol.2.555

2017.04.27(木)
OPEN 20:00
恵比寿BATICA
DOOR ¥1,000(1ドリンク別)

SUBMISSION

2017.04.30(日)
OPEN 17:00/START 18:00
渋谷Glad
ADV ¥3,000(1ドリンク別)/DOOR ¥3,500(1ドリンク別)

Shimokitazawa SOUND CRUISING 2017

2017.05.27(土)
DAY:OPEN 13:00/START 14:00
NIGHT:OPEN 23:00/START 23:30
下北沢全域
DAY ¥4,800/NIGHT ¥3,000/通し ¥5,900
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石角友香

石角友香

ライター

大阪府出身。関西版ぴあ編集部で音楽コーナーを担当したのち独立。関西発信の今や幻(?)の音楽/カルチャー誌「MaMAマガジン」編集長を経験。現在は東京在住。音楽ポータルを中心に主に日本のバンド/アーティストのインタビュー、ライブレポート、特集記事の編集・ライティングを行う。音楽以外にも著名人の仕事上の失敗談や仕事観を探る週刊企画の編集や、企業誌なども担当。また、「FUJIROCK EXPRESS」の速報レポートや会場レポートを届けるチームに’13年から参加。10数年 観客として参加していたFUJIROCKを違う角度で体験中。

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