いわゆる日本語のギターロックバンドの形態を持ちながら、そのサウンドはシューゲイザー、ドリームポップ、ポストパンクなど、海外のミュージックシーンともリンクする要素もあるPELICAN FANCLUB。彼らがより他の誰とも代えの効かない存在として、1曲1曲の強さを増した初のフルアルバム『Home Electronics』を完成しました。訳すと”家電”というタイトルを持つこのアルバムは、これまで以上にこのバンドにしか果たせない”役割”が曲やサウンドに明確に現れている印象。そんな自信作を創り上げたメンバーが、このアルバムにも関連する「自分を進化させた楽曲」というテーマでプレイリストを作成してくれました。PELICAN FANCLUBを構成する音楽的な要素やバックボーン、そしてバンドとしてのスタンスがわかる選曲になっています。

Interview:PELICAN FANCLUB

【インタビュー】PELICAN FANCLUBの「自分を進化させた楽曲」プレイリスト In170512_pelicanfanclub2-700x467
L→R : シミズヒロフミ(Dr), クルマダヤスフミ(Gt), カミヤマリョウタツ(Ba),エンドウアンリ(Gt,Vo)

カミヤマ“原点はそこだし、ロックバンドが好きなので”

——PELICAN FANCLUBってシューゲイザーでもドリームポップでもあるけど、新作を聴いて、やはり日本のギターロックバンドなんだなという印象を持ちました。

カミヤマリョウタツ(Ba)(以下、カミヤマ) 原点はそこだし、ロックバンドが好きなので。それを軸にできたことによって、逆に12曲いろんな顔を持った曲ができたなと思います。

エンドウアンリ(Gt,Vo)(以下、エンドウ) 僕らが思春期によく聴いていた音楽を今改めて聴くと、この人たちはこういったルーツがあった——それは洋楽や邦楽など様々なんですけど。邦楽のギターロックではありながらも、ちゃんと要素は散りばめられてるっていうことにすごく美学を感じて、僕らもそうあるべきだなと思ったんです。

——歌詞もわかりやすくなりましたね。

クルマダヤスフミ(Gt)(以下、クルマダ) どうした方がもっと伝わるか?っていうところをみんなで話し合って。今回、合宿をしたんですけど、その時に歌詞に対してみんなで集中して取り組めたという部分もあって。そこが今回、詞が伝わりやすくなった一面としてありますね。

エンドウ それに曲ごとのシチュエーションもすごく意識しましたね。“深呼吸”だったらほんとに深呼吸の音を入れたり、目に見えない細かい部分もやりましたね。バンドをやってる以上、曲を作ることって誰でもできるけど、でもその上で見えないこだわりみたいなものが僕はバンドとして一番カッコいいところだなと思うんですよね。

——さて今回の「自分を進化させた曲」というテーマは誰の発信ですか?

シミズヒロフミ(Dr)(以下、シミズ) 俺です。進化って、いろんな状況があるじゃないですか?これを経てどうなったかとか。なのでメンバーそれぞれがどうなのかな?ってとこで(笑)、自分がちょっと興味あったんです。

——では発案者のシミズさんの1曲目のダパンプは進化にどう関わっているんでしょう。

シミズ 自分が選んだ2曲はざっくり言うと思い出系なんですけど、ダパンプの曲は小学校の修学旅行のとき、クラスで唯一MDウォークマンを持ってる友達が教えてくれた曲なんです。それまで音楽に興味がなかった状態だったので、めちゃクチャかっこいいなと思って一晩中聴いてたんですよ(笑)。それぐらい衝撃的で、この曲があったからこそ音楽を好きになれたきっかけの曲ですね。

DA PUMP – “Com’on! Be My Girl!”

——ザ・ベイビースターズの“ヒカリへ”との出会いは?

シミズ これは大好きなアニメのオープニングテーマなんですけど、これがあったからこそさらに開けたというか。曲としてもオープニングからいきなりキャッチーなサビが来るじゃないですか?それがストレートに刺さりましね。

ザ・ベイビースターズ – “ヒカリへ”

——エンドウさんが挙げてくれたピー・モデルの“Zebra”は?

エンドウ 彼らがアルバムのリリースを重ねて、毎回一緒じゃないかって言われてた時期の曲なんですね。でもこの時に出したオリジナルアルバムが『ONE PATTERN』っていう皮肉なタイトルで。つまり自分たちの姿勢を曲げない反骨精神に惹かれてしまって、この曲の聴き方が変わってしまったんですよ。

P-MODEL – “Zebra”

——曲や平沢進さんからの影響はどうですか?

エンドウ 実はピー・モデル初期に影響受けた歌い方をした部分があって。新作の“Black Beauty”の2番のAメロは、ピー・モデルの初期の歌い方に似ていると思います。

——確かに芝居っぽい歌い方をしてますよね。テニスの“Never Work For Free”は?

エンドウ アーティストの進化や変化と自分を対比してしまう癖があって。テニスは前2作がすごく好みで聴き狂っていたんですね。で、3、4年ぶりにこの曲が入っているアルバム(『Ritual in Repeat』)が出て聴いたとき、最初はそこまでピンとこなかったんです。

Tennis – “Never Work For Free”

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EVENT INFORMATION

<PELICAN FANCLUB TOUR 2017 “Electronic Store”>

2017.06.09(金)
OPEN 19:00/START 19:30
名古屋 APPOLO BASE
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500(1ドリンク別)

2017.06.18(日)
OPEN 16:30/START 17:00
大阪 阿倍野ROCKTOWN
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500(1ドリンク別)

2017.06.25(日)
OPEN 16:30/START 17:00
東京 代官山UNIT
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500(1ドリンク別)

2017.06.30(金)
OPEN 19:00/START 19:30
福岡 graf
料金:ADV ¥2,500/DOOR ¥3,000(1ドリンク別)

2017.07.02(日)
OPEN 18:00/START 18:30
広島 BACK BEAT
ADV ¥2,500/DOOR ¥3,000(1ドリンク別)

2017.07.03(月)
OPEN 18:00/START 18:30
高松 DIME
ADV ¥2,500/DOOR ¥3,000(1ドリンク別)

2017.07.11(火)
OPEN 18:00/START 18:30
新潟 CLUB RIVERST
ADV ¥2,500/DOOR ¥3,000(1ドリンク別)

2017.07.12(水)
OPEN 19:00/START 19:30
金沢 vanvanV4
ADV ¥2,500/DOOR ¥3,000(1ドリンク別)

2017.07.13(木)
OPEN 19:00/START 19:30
仙台 enn 3rd
ADV ¥2,500/DOOR ¥3,000(1ドリンク別)

2017.07.14(金)
OPEN 18:30/START 19:00
千葉 LOOK
ADV ¥2,500/DOOR ¥3,000(1ドリンク別)

RELEASE INFORMATION

Home Electronics

2017.05.10(水)
PELICAN FANCLUB
UKDZ-0183
DAIZAWA RECORDS
UK.PROJECT inc.
¥2,600(+tax)
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