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11月30日(水)に『SUPERFINE』をリリースする冨田ラボ(音楽プロデューサー冨田恵一のソロプロジェクト)。コムアイ(水曜日のカンパネラ)、YONCE(Suchmos)、髙城晶平(cero)、安部勇磨(never young beach)、城戸あき子(CICADA)、AKIO、坂本真綾、藤原さくら、など豪華ボーカリストが参加した最新作の裏側を聞いた。

——楽曲ありきでボーカリストというのがこれまでの冨田さんのスタイルだったと思うのですが、今回は具現化しようとしていることを押し出す為のボーカリストが現実にいたということですか?

その言い方も合っているし、もう一個、最近僕が思っているのは先にボーカリスト設定しないで曲作る、今までこだわっていたそれとね、誰が歌うから作るでも、最後にできたもの聴くとそんなに変わんねえやっていう認識があるんですね。

で、それはなぜかって言うと、『Shipbuilding』1stの時はボーカリストも何も決めず全部作っていたんですけど、だんだん何枚もやっていると、スケジュールの都合とかも出て来るじゃないですか? そうすると誰々に打診しようと思うけど、今、打診しとかないと間に合わないとか、そういうことになって来ると、参加することになった、よしって言ってから書くことがだんだん3枚目ぐらいから増えてきて。

でね、結局、それで誰が歌うって前提あってから作ろうが、そうじゃなかろうが、結局、その後のすべての工程で一度も思い出さなかったりして、完成形に前提は反映されないぞってことになったので。あと今回のように自分の中に音楽的なトピックがある時期っていうのはすごく力がみなぎっている時期でもあって、「なんでもこい!」みたいな時でもあるんですよね。それは音楽家にとってはいい状態だと思うんだけど、そんな時でもあったので、接点のない若手をフィーチャーするのに何の心配もなかった。

【インタビュー】Suchmos YONCE、水カン、cero髙城ら若き才能と邂逅。分断するシーンを繋ぐ冨田ラボ最新作「SUPERFINE」 interview_tomitalab_innterview_tomitalab_tomita-700x467

——水曜日のカンパネラの参加も話題です。しかもケンモチさんの作詞でまさかの「冨田魚店」という、すごいお題できたなと思いました。

歌詞もお願いしたいっていうのは僕から言ったことで。参加シンガーを選定するときにはまず声だけ抽出して吟味するんですよ。コムアイさんの声は可愛いし、綺麗ないい声なんです。ま、言葉も含めてのラップ部分が一番評価されているとは思いますけど、歌っているところの声の良さがあったので、なんか歌ってほしいなと思っていて。ただ、やっぱりあの破壊力ですよね、言葉と合わさった時の。で、そこはやっぱりほしいなと思って。ただ、僕は“Radio体操ガール”の時も言ったけど、ラップ的なものにせよなんにせよ、作曲はしたいわけなんで、メロディとしては僕が作るけれども、そこに水カン的な言葉は欲しかったので、作詞をお願いしたんです。

そしたらタイトルに僕の名前入っているし、最初は正直言って驚いたんですけど(笑)。ほんとに言葉使いが巧みでね。それに僕が求めていた「水カンとはこういうもの」みたいなことがふんだんに盛り込まれているし、曲のメロディに対するはめ方とかもすごくいいし。で、多分、冨田という魚屋と、2コーラス目の多分コムアイさんの猫との戦い的なこととかがすごく上手に巧みに書かれていて。単純にそれを読みながら仮歌を当ててみると、もう面白くてかっこよかったんで、「素晴らしいじゃん」って言ったら、「ああ、よかった。」って言っていましたけど。やっぱりね、名前を入れたことによって、そこが大丈夫かどうか? っていうのはケンモチさん、すごく心配していたことで。あとはやっぱり築地市場の歌だったってことですよね。大騒ぎになる前だから。だけどそういったシンクロニシティがほら、色々やっていると時々そういうことってあるから。だからやっぱり彼らとやっていて、そこは面白かったですね。

冨田ラボ – 「SUPERFINE」 / 冨田魚店 feat.コムアイ TEASER

【インタビュー】Suchmos YONCE、水カン、cero髙城ら若き才能と邂逅。分断するシーンを繋ぐ冨田ラボ最新作「SUPERFINE」 interview_tomitalab_innterview_tomitalab_KOM_I-700x450
コムアイ

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石角友香

石角友香

ライター

大阪府出身。関西版ぴあ編集部で音楽コーナーを担当したのち独立。関西発信の今や幻(?)の音楽/カルチャー誌「MaMAマガジン」編集長を経験。現在は東京在住。音楽ポータルを中心に主に日本のバンド/アーティストのインタビュー、ライブレポート、特集記事の編集・ライティングを行う。音楽以外にも著名人の仕事上の失敗談や仕事観を探る週刊企画の編集や、企業誌なども担当。また、「FUJIROCK EXPRESS」の速報レポートや会場レポートを届けるチームに’13年から参加。10数年 観客として参加していたFUJIROCKを違う角度で体験中。

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