電通において障害・ジェンダー・多文化・ジェネレーションなどの多様な個人に向けたソリューションを提供する「電通ダイバーシティ・ラボ」(以下、DDL)が車いすユーザーの課題を解決する新しい服づくりの仕組みを開発。「Social WEnnovators」の澤田智洋氏より、041プロジェクトについての発表が行われました!

社会問題の解決を目的としたソーシャルユニット「Social WEnnovators」立ち上げ

DDLは2016年に、日本テレビ放送網株式会社、一般財団法人ジャパンギビングと共に、世界が抱えるさまざまな社会問題の解決を目的としたソーシャルユニット「Social WEnnovators」を立ち上げ、これまでにも「041SPORTS」として障害のある方でも楽しめるスポーツ(むしろその人が有利になってモテるスポーツ)や、「041SOS」として子連れや病気治療中の方による外出時の電車移動が楽になる方法などを生み出してきています。

「041FASHION」車いすユーザーの課題を解決

そして今回は「041FASHION」として、障害を抱える5人の方を対象に、それぞれが抱える課題を聞き深堀りすることで、新しい服づくりを実現し、6つのファッションアイテムを開発。一例を挙げると、障害を抱える車いすユーザー女性「ひとり」にフォーカスし、彼女個人が本当に欲しいと思うもの、必要なもの、潜在ニーズとして考えられるものなどを調査することで、車いすに乗っていてはなかなか着ることのできないスカートの問題を解決しています。

誕生したフレアスカートでは多くのZIPを採用し、車いすユーザーでない人にとっても、ジッパーを自分の好みで調整でき、開閉ひとつでデザインが変わり、タイトからセミフレア、フレアと自由自在に着こなせるようになっています。心地よく、着脱の容易さ、サイズの微妙な調整、保温性などにも配慮が行き届いており、社会の「みんな」にとっても新しい価値となるファッションが誕生したといえます。また同様の手法で、パラアイスホッケー日本代表の上原大祐選手を対象に「背面腰下が外せるミリタリーコート」などの開発も実現しています。

ユナイテッドアローズの協力を得て開発!車いすユーザーの課題を解決する新しい服が誕生! fashion180412_041-fashion_2-1200x842

ユナイテッドアローズの協力を得て開発!車いすユーザーの課題を解決する新しい服が誕生! fashion180412_041-fashion_1-1200x842

ユナイテッドアローズがデザイン開発協力!

今回の「041FASHION」のデザイン開発に当たっては、プロジェクトの主旨に賛同した、ユナイテッドアローズの協力を得ており、販売においても、来店が困難な車いすユーザーのために「クラウドファンディング型(受注型)販売」が採用されています。

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