2013.09.22(SUN)@代官山UNIT

バッファロー・ドーター(以下、バッファロー)結成20周年。初のベスト盤『ReDiscoVer. Best, Re-recordings and Remixes』のリリース・パーティーとなるこの日は、ベスト盤の新録ヴァージョンに参加した音楽家を中心とした豪華ゲストを招いての、いわば、企画ライヴだった。しかしそんなお祭りモードであっても、バッファローは揺るがない。自己をしっかりと確立しているアーティストだからこそ、どんなゲストが出てもまったくぶれない。すべて受け止めて、相手の見せ場もちゃんと作った上で、でも最終的にはバッファローのバンドとしての存在感がしっかりと残る。

アルバムにもリミックスで参加したAvec Avecが、J-POPからエレクトロニカまで幅広いプレイでフロアを温めたあと、まずは“Cyclic”を皮切りに、ベスト盤収録曲3曲を4人でプレイ。強靭なバンド・グルーヴと、出音の良さに驚かされる。代官山ユニットでこれだけ音が良いライヴも久しぶりで、エンジニアのZAKのスキルの高さを思い知らされたが、ドラムスの松下敦のしなやかさとパワーを併せ持ったプレイもまた、印象的だった。

そしてまずはゲスト第一弾、日暮愛葉有島コレスケが登場。“Volcanic Girl”、“Beautiful You”と比較的ストレートなロック演奏とともに彼女らしいキップのいいヴォーカルを披露して、その根っからのオルタナ魂がバッファローと見事に共振していた。

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キュートでポップな“Cold Summer”に続き、2番目のゲスト、ドイツ生まれのパーカッション奏者コスマス・カピッツァが登場。なんとクラフトワークのカヴァー“アウトバーン”を披露、続いてメドレーで“Discotheque du Pradis”をプレイ。松下敦とのツイン・ドラムによるめくるめくポリリズムは圧巻だった。