時代を切り開く先駆者ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)の最重要アルバム『ヘッド・ハンターズ』(1973)が、生誕80歳の記念イヤーにSA-CDマルチ(フロント・リアの4チャンネル)ハイブリッド盤として9月9日(水)発売されることに。SA-CDステレオ/CDについてもアナログ・マスターから新たにマスタリングされ、SA-CD4ch&2chとCDが1枚で聴けるハイブリッド・ディスクでの日本独自リリースとなる。アートワークはアナログ・シングル・サイズ=7インチ紙ジャケット仕様で復刻され、完全生産限定盤となっている。

Herbie Hancockの名盤『ヘッド・ハンターズ』がSA-CDマルチハイブリッド盤としてリリース!

イントロ一発で聴くものを魅了する“カメレオン”から始まる本作は、ハービーのエレクトリック期代表作であり、ヒップホップ~現代の音楽シーンに限りない影響を与え続けるモンスター・アルバムとして知られる。1973年10月26日リリースされると、史上空前のヒットとなり全米ジャズ・チャート第1位はもとより、総合アルバム・チャートで13位にランクイン。ハービーにとってもチャート最高位を記録した初のプラチナ・アルバムとなった。

当時のハービーは、チック・コリア(Chick Corea)、キース・ジャレット(Keith Jarrett)とともにマイルス・コンボが生んだ“最も可能性と才能を秘めたピアニスト”として世界中から注目を集めていた。1963年から在籍したマイルスのクインテットを1968年に離れ、自身のセクステットを結成するがアルバム『セクスタント』を最後に解散。心機一転、気鋭の熱血プロデューサー=デヴィッド・ルービンソンと新たなメンバーとともに発表したのが本作だ。

Thundercatの作品にも参加したHerbie Hancockの超名盤『ヘッド・ハンターズ』がSA-CDマルチハイブリッド盤でリリース決定! music200721_herbiehancock_2

パーソネルはベニー・モウピン(ss, ts)ポール・ジャクソン(b)ハーヴィー・メイスン(ds)ビル・サマーズ(perc)。ハービーは『ヘッド・ハンターズ』を制作した頃を振り返って1996年執筆のセルフ・ライナーノーツで次のように記している。

私は自分自身のエネルギーが何か他の物を必要としているのでは? と考えた。よりスピリチュアルなもの、人間としての自分とより強いかかわりを持つものを。私は自分が音楽の上層大気圏や、より幽玄で現実離れした宇宙的なものの探求に時間を費やしすぎたような気がし始めた。今度は地球をいくらか多く取り上げ、大地との結びつきというつながりを少し強く感じる必要性が生じたのだ。人々は進化していた。ジャズ・アーティストたちの興味の対象が音に表れ始めていた。ロックンロールに注目しそれを取り入れること…… ジャズ・ミュージシャンたちはそれにほとんど影響されなくとも、あるいは何かしら影響されても、音楽を作りだすことが出来た。無に近いものを発展させて、そこから何かを生み出すのはジャズの性である。自分たち(セクステット)がやっている音楽を重苦しく感じ始めていた私は、すべてが重苦しいことに疲れていた。もっと軽やかなものを演奏したかった。問題は、私たちが当時やっていた音楽をより受け入れられやすいものにしつつ、自分たち独自の価値観のエッセンスを維持することが、どのように新しい方向性を導きだすことができるのかということだった……

ロバート・グラスパー(Robert Glasper)、フライング・ロータス(Flying Lotus)やサンダーキャット(Thundercat)等からもリスペクトされるレジェンドが世に放った“ブラックファンク宣言”。ハービー33歳の奇跡をお聴き逃しなく!

Herbie Hancock – Chameleon (Audio)

RELEASE INFORMATION

『ヘッド・ハンターズ』 SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション

Thundercatの作品にも参加したHerbie Hancockの超名盤『ヘッド・ハンターズ』がSA-CDマルチハイブリッド盤でリリース決定! music200721_herbiehancock_1

2020年9月9日(水)
¥3,500(+tax)
ハービー・ハンコック
品番:SICJ10014
(ハイブリッド・ディスク:SA-CD 4ch&2ch,CDがこの1枚でお楽しみいただけます。)

・SA-CDマルチ(4ch):1974年4chミックス盤として発売されたクアドラフォニック盤アナログ・マスターからのSA-CD化。フロント/リアの4チャンネル
・SA-CDステレオ/CD:1973年発売されたアナログ・マスターからの2020年最新マスタリング

【収録曲】
カメレオン (H.Hancock-B.Maupin-P.Jackson-H.Mason)
ウォーターメロン・マン(H.Hancock-Arr:H.Mason)
スライ(H.Hancock)
ヴェイン・メルター(H.Hancock)

<ハービー・ハンコック・グループ>
ハービー・ハンコック(Fender Rhodes Electric Piano,Hohner D6 Clavinet,Arp Odyssey
Synthesizer,Arp Soloist Synthesizer,Pipes)
ベニー・モウピン(Soprano and Tenor Saxophone,Saxello,Bass Clarinet,Alto Flute)
ポール・ジャクソン(Electric Bass and Marimbula)
ハーヴィー・メイスン(Drums)
ビル・サマーズ(Congas,Shekere,Balafon,Agogo,Cabasa,Hindewho,Tambourine,Log
Drum,Surdo,Gankoqui and Beer Bottle)

録音:1973年8月~9月 サンフランシスコ

【解説】
・ハービー・ハンコックによるライナーノーツ(1996年執筆/対訳:安江幸子)
・小倉エージ氏による1974年国内盤オリジナル及び2020年執筆解説
・荒野政寿氏によるハイブリッド盤発売新規解説
・米評論家レナード・フェザー氏による1974年インタビュー復刻

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