——最新作ではWONKによるリミックスが収録されていますが、それが実現するのにどのような経緯があったのか教えてください。

日本のレーベルの担当者がWONKのことを僕に教えてくれたんだ。クールだと思ったね。それで彼らにリミックスを依頼した。次の世代をサポートすることにも興味があるんだ、僕は永遠に生きるわけじゃないからね。音楽は良いものであり続けて欲しいし、そのためには新しい世代に誰かがチャンスを与えるべきだよね。

——それは大切なことですよね。日本の音楽シーンでも必要なことだと思います。

僕も多くの日本のアーティストたちと関われて感激しているよ。トランペットの黒田卓也とは8年くらい一緒に仕事をしているし、キーボードの大林武司や、DJ MITSU THE BEATS、椎名林檎さん、SOIL & “PIMP” SESSIONSとかね。(SOIL & “PIMP” SESSIONSの)社長とは誕生日が1日違いなんだよね(笑)。ところでMONJOEは何のプレイヤーなの?

——シンセサイザー、ラップトップです。歌うこともあります。他にも日本の好きな部分はありますか?

日本の音楽のコミュニティーが好きだよ。若い人たちが観に来てくれるのはいいことだと思う。日本には上原ひろみさんなど有名なアーティストもいるけれど、より若い世代に興味があるよ。

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——多くの人がロバート・グラスパーの『Black Radio』以降、ジャズがR&Bやヒップホップとミックスされるスタイルが確立したと語ってますが、これからそのスタイルがどのように変化していくと思いますか?

あのアルバムがジャズの世界を大きく変えたことは本当だと思う。ロバート・グラスパーを初めて観たのは『Late Show with David Letterman』(アメリカCBSで放送されていた深夜トーク・バラエティ番組)だったな。最も重要だったことは、エリカ・バドゥなどのジャズと必ずしも関係していないけれどジャズを愛する人のスタイルと、ジャズとの関係性をファンに示したところだね。あと、もちろん良いアルバムだったよね。

——次のアルバムにはどんなアイデアがありますか?

Bill Withers(ビル・ウィザース)のトリビュートをやろうと思ってるんだ。彼は80歳になるから、彼と彼の音楽をお祝いしたいね。3ヶ月前にロサンゼルスでビルに会ったけれど、彼は本当に天才だよ。

——国を超えて、世代を超えて、関わりあうのは素晴らしいことですよね。(ぬいぐるみを見せて)それでは最後に、このキャラクターはニュースメディア・Qeticのマスコットキャラクターなのですが、もしあなたが名前をつけるとしたら?

サミュエルかな(笑)。

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RELEASE INFORMATION

ラヴ・イン・ア・タイム・オブ・マッドネス

2017.02.15(水)
ホセ・ジェイムズ
UCCQ-1068
¥2,808(tax incl.)
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詳細はこちら

Interview by MONJOE
edit by Qetic船津晃一朗/田中莉菜