年も腰を抜かすようなサプライズや、夢のコラボレーションが実現した米カリフォルニア州開催の<コーチェラ・フェスティヴァル(以下、コーチェラ)>。かくいう筆者も、今まさに2週目の<コーチェラ>参加のためLAに向かう飛行機の中でこの原稿を書いているわけだが、タイムテーブルの発表と同時に急遽出演が決定したピクシーズには思わずガッツポーズだった。

<コーチェラ>最終日のヘッドライナーを務めたアーケイド・ファイアを筆頭に、レディオヘッド、デヴィッド・ボウイ、PJハーヴェイ、そしてニルヴァーナの故カート・コバーンといった錚々たるミュージシャンからも絶大な支持を得てきたピクシーズは、アメリカの豊穣なオルタナティヴ・ロック・シーン、ひいては現在のインディーズ・シーンを語る上で絶対に無視できないバンドのひとつだ。とはいえ、これからピクシーズの音楽に触れる読者もきっと少なくないと思われるので、改めて彼らのキャリアを振り返ってみたい。

目次
米ボストンにて、ピクシーズ誕生
イギリスの名門〈4AD〉からデビュー
解散と奇跡の再始動
キム・ディールの脱退。そして、23年ぶりのニュー・アルバムが完成!

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