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家入レオとの共演、サカナクションの印象も! POP ETCクリス・チュウに聞く日本から受けた影響をインタビュー!

POP ETCが今年年頭にリリースしたニューアルバム『スーベニア』をライブで体現すべく<SUMMER SONIC 2016(以下、サマソニ)>と単独公演のために来日。とはいえ、昨年はGalileo Galileiのツアーへゲスト参加したり、一昨年はクリス・チュウが長期間日本に滞在したり、日本や日本のアーティストとの親交も他の海外のバンドに比べて相当にディープな彼ら。

前出のGalileo Galileiはもちろん、菅野よう子や木村カエラとのコラボレーションも知られるところだが、今回は本格的なコンサート来日。80sニューウェーヴの哀愁や、彼らならではのシンセポップとバンドサウンドを融合した、パーソナルな感覚の楽曲が多くを占める『スーベニア』だが、<サマソニ>のソニックステージに映える力強いパフォーマンスはPOP ETCのバンドとしての軸を存分に感じさせてくれるものだったし、クリスのヴォーカリストとしての底力も知ることができた。それでいて、やはりアレンジの繊細さやメロディの普遍性に、もはやUSインディ云々を超えたバンドとしてのオリジナリティを見たことも確かで、今、彼らほど洋楽・邦楽の壁を感じさせない存在はいないのかもしれない。特にクリスの日本語MCは、サービスじゃなく、彼が本気でコミュニケーションを取ろうとする姿勢がにじみ出ていて、初見のオーディエンスにとって、音楽性と共に真摯なパーソナリティを十二分に伝えていた。

【インタビュー】家入レオとの共演、サカナクションの印象も! POP ETCクリス・チューに聞く日本から受けた影響! e1edb08e848b8041fd19384bfb4ef773

photo by Kazumichi Kokei

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photo by Kazumichi Kokei

ほとんどの<サマソニ>出演アーティストが自身の出番を終えると気忙しく日本を後にする中、POP ETC御一行は今回もライブ後、短い時間ながら日本を楽しんだ様子。単独公演の翌日、今回の来日でさらに得たものや出会い、そして肝心のライブの感想などをクリスに直撃。ちなみに初めてQeticでGalileo GalileiのメンバーとスカイプでNYをつないだ一昨年の対談なども全て覚えていてくれたのには感動! アーティスティックでありつつ人柄もナイスなクリスに今回の来日でのエピソードや、改めて日本的なものの何に影響を受けているのか探ってみた。

Interview:Christpher Chu(POP ETC[Vo&Gt])

【インタビュー】家入レオとの共演、サカナクションの印象も! POP ETCクリス・チューに聞く日本から受けた影響! IRI9872

——サマソニ大阪、東京ともにいかがでしたか?

どちらもすごく楽しかったんだけど、大阪は今回の初日の公演だったから、ちょっとナーバスになっていたんだ。というのも、サウンドチェックの時間があんまりなくて、あっという間に本番に突入してしまって。でも、東京では行ったらセットができていて、落ち着いてプレイすることができた。でも、どちらも楽しかったよ。

——大阪では家入レオさんのライブに参加されて、レオさんはもちろんファンやレオさんのバンドはいかがでした?

すごく楽しかった。J-POPのシンガーと共演するのは初めてだったけど、とっても楽しくて。自分がいきなりステージに上がっても居心地よく歌えたし、バンドメンバーにはすごくプロ意識を感じた。レオも初めて会ったんだけど、楽屋のリハから意気投合できて、すごくいい人だった。

@popetcetera Twitterより

——レオさんがduoでのPOP ETCのライブを見てブログに「本当の意味でライブが非日常ってことを思い出させくれて、自分のツアーのモチベーションも上げてくれた。」って書いてたんですが、それに対してクリスさんは?

すごく嬉しい(笑)。実は自分自身もレオのライブを見て感銘を受けたんだ。若いのにしっかりしたパフォーマーで、声の力強さもあるし、自信たっぷりに歌っていて。お互いにそういう風に思ってるとはちょっとびっくりしたんだけどね(笑)。自分たちも日本に来ていろいろインスピレーションを受けているので、日本の人も自分たちからそういうインスピレーションを受けてくれてるのがすごく嬉しいな。

@leoieiri_staff Twitterより

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——<サマソニ>東京公演を見たんですで、クリスのMCでの日本語がまた流暢になっててかなり驚いたんですが。

ガンバリマシタ(笑)。

——セットリストはどんなことを念頭に置いて?

今回はちゃんと『スーベニア』の曲を演奏できるのを楽しみにしてたんで、ほとんどの曲を『スーベニア』から選曲したんだよね。あとはアルバムが出てから少し時間が経っていたので、ファンのみんなと歌えるものがあったらいいなと思って、モーニング・ベンダーズの“Excuses”も入れたんだ。

——CDより力強い印象でした。

サンキュー(笑)。

——それが今のPOP ETCのライブのスタンスなんですか?

もしかしたら、将来的には他の人を取り込んだりするかもしれないけど、特に今回のアルバムは3人にとってとてもパーソナルなアルバムで、3人の化学反応を生かして作ったという気持ちが強いから、他の何かを入れて台無しにしたくなかったんだよね。3人で、できるだけ濃い音を出そうという気持ちが強かったというか。だから、3人にしては濃い音だって言ってもらえて、すごく嬉しい。

——なかなか全体像は掴めないかもですが<サマソニ>自体いかがでしたか?

お客さんとして<サマソニ>に参加するのはどういう感じかわからないけど、アーティストとしては<サマソニ>の段取りの良さがあまりにも素晴らしくて。アメリカでは全体的にカオスで(笑)。みんなお酒飲んで騒いでて、うるさかったり秩序がないのでね。日本の場合は、もちろん人もいっぱいいて、盛り上がって興奮してるんだけど、みんなアーティストに対してしっかり注目してくれるし、集中して聴いてくれる。そういう姿勢が混乱の中でも失われていないのが素晴らしい。あとはバックステージでケータリングが美味しかったりとか、アーティストがマッサージしてもらう環境があったりしてケアも至れり尽くせり。アメリカだと掘っ建て小屋に押し込まれて終わりなんで(笑)。

——まぁ良し悪しですよね。日本のバンドはUSツアーに行くと鍛えられたって言いますが(笑)。

怖いかもしれないけどね(笑)。まぁニューヨークに住んでいると、いろんなものの考え方があるので、あそこで暮らしていくことができればどこでもやっていけると感じる、そういう感覚に少し似てるかもしれないね。アメリカでツアーするっていうのは。

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石角友香

石角友香

ライター

大阪府出身。関西版ぴあ編集部で音楽コーナーを担当したのち独立。関西発信の今や幻(?)の音楽/カルチャー誌「MaMAマガジン」編集長を経験。現在は東京在住。音楽ポータルを中心に主に日本のバンド/アーティストのインタビュー、ライブレポート、特集記事の編集・ライティングを行う。音楽以外にも著名人の仕事上の失敗談や仕事観を探る週刊企画の編集や、企業誌なども担当。また、「FUJIROCK EXPRESS」の速報レポートや会場レポートを届けるチームに’13年から参加。10数年 観客として参加していたFUJIROCKを違う角度で体験中。

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